ゴエモンのつぶやき

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精神障害者 憩いのカフェ

2019年01月25日 16時48分34秒 | 障害者の自立

◇家族の会など、先月鳥取で開設

 ◇住民と交流 理解の輪広げる

 鳥取市気高町浜村で先月、精神障害者らが憩う「ほっとカフェ」がオープンした。家族の会などでつくる「ほっとカフェの会」が週1回、喫茶店を借り切って運営。利用者が交流したり、保健師らに悩みを打ち明けたりしている。地元住民も来店するといい、同会事務局の朝倉達夫さん(77)は「カフェが精神障害者と社会の橋渡し役となり、差別や偏見もなくしていけたら」と期待する。(門前光)

 「最近、体調はどう?」「どこのデイサービスがいいだろう」――。

 空き家を改修した喫茶店「喫茶ミラクル」に23日、うつ病患者や発達障害の人らが集まり、コーヒーや、ボランティアが手作りしたケーキを楽しみながら語り合った。朝倉さんや市の保健師らも傾聴ボランティアとして輪に入り、「親が亡くなった後、どう暮らしていけばいいのか」などという相談を受けた。

 精神障害者には、世間の目を気にして外出を控えたり、友人と疎遠になったりする人が少なくない。外で遊ぶ子どもたちに野球を教えようと近づき、保護者に罵倒された人もいるという。

 こうした悩みを共有してもらおうと、朝倉さんらは同市西町の飲食店で営業時間外に憩いの場を設けた。だが、数年前に店側の都合で使えなくなっていた。

 「精神障害者が身近な存在だと理解してもらえる場を絶やしてはいけない」。危機感を募らせた朝倉さんらは、同市西部を拠点とする家族の会や、地域との交流を促す団体などに呼びかけ、2017年、ほっとカフェの会を設立。ミラクルのオーナーからも協力を取り付けた。

 「心がほっとする場所に」との願いが込められたカフェは18年12月から、毎週水曜日の午後1~4時に開店し、県社会福祉協議会の補助金や利用者からのカンパ(最低金額は10円)で運営する。利用者は趣味など、たわいのない話題で盛り上がりつつ、時に「自分たちで地域にグループホームを作れないか」などと話し合うこともあるという。

 常連の一人で、精神障害や身体障害などのある同市湖山町南の浦野敏明さん(50)は「家にいても母親に気を使うが、ここなら気兼ねなく話せる。もう一つの家みたいなものだ」と笑顔を見せた。

 カフェには地元住民も立ち寄るようになった。この日が2回目の来店という男性は「これまで障害のある人と話す機会はほとんどなかったが、優しい人ばかりで落ち着く。これからも通いたい」と話していた。

 ほっとカフェの会は開店日を増やすことも検討しており、朝倉さんは「地域との交流を深めたい。同じ取り組みが他の地域にも広がってくれれば」と語った。

趣味や日頃の悩みなどを語り合う浦野さん(右)とボランティア(鳥取市気高町浜村の「喫茶ミラクル」で)

趣味や日頃の悩みなどを語り合う浦野さん(右)とボランティア

「ほっとカフェは大切な居場所だ」と話す利用者(鳥取市気高町浜村の「喫茶ミラクル」で) 

「ほっとカフェは大切な居場所だ」と話す利用者

2019年01月24日 Copyright © The Yomiuri Shimbun


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