支援団体、北海道教委に質問状
札幌市内の中学を卒業した知的障害のある男性(15)が、本年度入試で同市内の定時制道立高を受験した際、介助者の同席を認められなかったのは、障害者への配慮を求める障害者差別解消法に反しているなどとして、男性を支援する団体が14日、高校と道教委に質問状を提出した。
提出したのはDPI(障害者インターナショナル)北海道ブロック会議と、インクルネットほっかいどうの両団体。両団体によると、男性は3月下旬から4月上旬にかけ、入院先の病院で、定時制道立高の面接による入試を3回受けたが、不合格だったという。
男性の母親(51)は面接時、面接官の質問の内容を分かりやすく伝える介助者の同席を要望したが、高校は「公平性を欠く」との理由で認めなかったという。
4月に施行された障害者差別解消法に基づく文部科学省の対応指針では、入試の際の合理的配慮を義務付けており、母親は「介助者を付けてこそ公平性が保たれるのに、配慮がなかった」と主張した。
04/15 北海道新聞