ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

声ひろば 2017年5月24日、水曜日

2017年05月25日 13時27分10秒 | 障害者の自立

1.古里会
【小原多喜子、78歳、香美市】
 物部町別役。昭和40年前後から仕事を求めて、田畑に植林をして少しずつ山を下りるようになり、昭和53年小中学校の閉校で、子供を連れて高知、南国、土佐山田、香北と離ればなれとなり、後はお年寄りばかり。道路はできても灯をともす家が少なくなりました。
 50戸余りあった戸数がやがて無人となるのは目前です。自給自足の生活、戦前戦後食糧難の中、みんなで助け合い、人情の深い過疎の山間地をしのんで、「別役の人に会いたい」と声を掛け合い33人が集いました。若葉のやさしい4月の終わり、中心地の土佐山田町のお店での開催となり、白寿から古希まで参加し、家族に付き添われての白寿の方の笑顔に胸が熱くなりました。
 別役の唱歌に始まり、「あの人誰じゃっつろう」と山の方言で昔話に花を咲かせ、現状を語り合い、再会の喜びに泣いたり笑ったりのひとときでした。「良い冥途の土産ができた」「この会で元気をもらい長生きができる」と高齢の方々。古里を思う心は皆一つ、あっという間の3時間半。記念写真を撮り、古里の歌で別れを惜しみながらの解散でした。
 この思い出は一人一人、命ある限り忘れることはないでしょう。古里の皆さん、たくさんの感動ありがとうございました。これからもお体を大切に、またいつかお会いできることを念じております。

2.心のバリアフリーから
【斉野雅子、47歳、病院受付、高知市】
 私は難病の多発性硬化症による中途障害者です。障害者になって、健常者と障害者の間に心の段差を感じるようになりました。
 小学生の頃から同級生に障害者が一緒にいて、理解と協力する中で育ち、健常者も障害者も当たり前に存在していたのに、社会に出ると違っていることに違和感を感じました。
 障害者も同じように生活をし、学校や仕事にも行くのです。健常者と同じ時間帯のバスや電車にも乗らなくてはなりません。疎ましく思わないで…。
 皆、感謝しているの。私のために時間や場所を譲ってくれてありがとう! 協力してくれてありがとうって。だから皆、頑張れているんです。
 お子さんが私たちを見て「なんであの人車椅子なの?」と皆さんに問いかけると、慌てて小声で説明したりしますよね。人が小声で話す時って、悪口や良くない話の時がほとんどですよね。小声じゃなくて良い話をするのと同じ音量で話してください。「体が不自由だから足の代わりなんだよ。だから、困ってたら助けてあげようね」って。
 そしたら未来は明るくなりますから。障害者が当たり前にそばにいる認識になれば、バリアフリー、バリアフリーなんて言わなくても、全ての人が生きやすい世の中になると思うから。

3.老いぼれ記
【岩合可也、74歳、四万十市】
 昼ごろにはほとんど売り切れる、地域の人の手作りの出来合いが、棚にたっぷりあった。早めに来たかいがあった。早速、店専用のカゴに品物を入れていく。無意識に、おすしのパックを、生もの用の手持ちのバッグに収める。すぐに気付いた。危うく万引に間違われるところだった。
 そんな気はさらさら無いが、指摘されれば、どんな申し聞きも通用しないだろう。生鮮食品即保冷バッグと、短絡的に頭が働いたに違いない。ああうっかり、怖い怖い。言わずもがなと思いつつ、レジ係の人に、この失敗談を明かす。
 続けて後日、細かいお金の必要から、万札で会計を済ませた。帰宅後、袋から品物を出しながら、いつもならどうでも良しのレシートに、ふと目をやった。どうも千円お釣りが足りない。千円ばかりのことにと迷ったが、曖昧のままでは憂鬱(ゆううつ)だ。一つ一つ前を捌(さば)いていかなければ、先に進めない。
 よくよく見れば、別の日のレシート。袋の底に残っていて、早とちりをしたのだ。申し訳ないやら情けないやら、追っ掛け謝りの電話をした。“良かったですね”と明るく、やさしい言葉をいただいた。
 もうすぐ75歳、やれやれ。日々、心して歩みたい。

4.転機
【多賀栞、18歳、高知工科大1年】
 当たり前だと思っていたことがそうでなくなると、とても不安になる。
 私の転機は高校1年生の冬。それまでは毎日学校に行き、授業を受け休み時間は友達と楽しく過ごし、部活動に行き家に帰り、予習や復習をして寝る。そんな毎日を繰り返していた。
 しかし、突然それが当たり前ではなくなった。今でもその時のことは、鮮明に覚えている。いつものように授業を受け、部活動に行こうとすると先生に呼ばれ職員室に行った。
 先生たちはいつもと違っていた。嫌な予感がした。そして母から「家が火事で全焼した」と言われた。驚きで声も出なかった。気づけば私は泣いていた。
 友達に話すと一緒に泣いてくれた。幸い家族は全員無事だった。その日の夜、たくさんの友達が連絡をくれ、元気をくれた。
 しかし、次の日学校に行くか私は迷っていた。友達に相談すると「学校に来て一緒にいつもみたいにしょうもないこと話して笑おう。一人でいてもつらいやろ」と言ってくれた。
 その言葉で不安でいっぱいだった心が軽くなった気がした。学校に行くと友達はもちろん先生も心配してくれ、授業後に声をかけてくれる先生もいた。
 たくさんの人たちに私は支えられていて、とても幸せだと心の底から思った。

《小中学生特集》

1.挑戦
【多田彩乃、中土佐町久礼中3年】
 私は4月から中学3年生になりました。入学したばかりの頃は、制服も着慣れず部活動は先輩についていくのが必死でした。
 しかし私は今までの自分だったら絶対にやらなかった事に挑戦しました。それは、生徒会活動です。
 生徒会活動をするまで、人前に立って発表する事が大嫌いでした。
 でもそんな私がなぜ生徒会活動をやろうと思ったかというと、ある先生に勧められたからです。
 最初は、「絶対自分なんかできん」と思っていました。しかし、生徒会役員の先輩方を見て、「私もこんな先輩になりたい」と思うようになり生徒会役員になることを決めました。
 そして3学期からは委員長の仕事にも挑戦し、1年間生徒会の仕事で学んだことを生かしてがんばりました。しかしまだ人前で発表するのが得意になったわけではありません。
 でも私は、生徒会の役員になって学校をより良くしていこうと思うようになったし、役員にならなかったら気付けなかった事もたくさんありました。
 だから私は中1の時、新しい事に挑戦して良かったと思いました。
 またこれからもいろいろな事に挑戦しようと思います。

2.宇宙のどこかに生命が
【安岡凜、高知市高知小6年】
 あなたは宇宙人がいると思いますか。小さい子が思うことかもしれませんが、私はいると思います。
 見てはいないので、はっきりはできません。ですが、何億、何兆とある銀河の中、一つの銀河の太陽系にある地球という星に生命があり、私たち人間がいるのだから、宇宙に命があってもおかしくはありません。
 たとえ、太陽系にはいなくても、きっとどこかにいると思います。
 宇宙ははてがなく、これからもぼうちょうして、広がっていくと思います。その広く未知の世界に地球以外の「どこか」で命が生まれていると考えると、不思議な気持ちになります。
 そこで生きている生き物は、どんな生活をしているのか。どんな文明を築いているのか、気になりませんか。
 今世界中で「宇宙」という未知の世界の研究、かんそくが行われています。研究者一人一人が目的をもって調べています。
 だから一度、空に目を向けてみてはどうでしょうか。宇宙には秘密がたくさんあり、数学のように答えが見あたらない物だってあります。だからこそ宇宙は面白いのです。

3.動物の未来を守る
【坂本花鈴、11歳、高知市春野東小6年】
 私たちは国語の授業で「イースター島にはなぜ森林がないのか」について勉強しました。
 その中で自然環境に関係の本を探してみて、たけたにちほみさんが書いた「『おさかなポスト』が教えてくれること」という本を読みました。
 神奈川県川崎市にある稲田公園。その中にいろいろなじじょうでかえなくなった魚たちをあずかるための「おさかなポスト」があり、それを考えた山ちゃんをおっていくお話です。
 それを読んだ私は、地球上にいるのは一緒だから、ちゃんと理由があっても、かい主としてのやくわりをしてもらわないと、かんきょうがかわるから、その魚たちがかわいそうだと思いました。
 魚だけでなく犬やネコも一緒です。だから、ペットも家族のように大事にしてもらいたいと改めて思いました。
 おさかなポストを考えた山ちゃんはえらいし、すごいと思いました。
 私たちは、これから大人になっていくから、それと一緒にどんどんペットの大切さもつたえていきたいです。

2017.05.24   高知新聞


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