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ゴエモンのつぶやき

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映画館で視覚や聴覚に障害がある人も一緒に楽しめるよう実証実験

2015年09月21日 01時31分20秒 | 障害者の自立

2016年4月、障害者への差別的な扱いを禁じる障害者差別解消法が施行される。
それを前に、東京と埼玉の映画館で、視覚や聴覚に障害がある人も、一緒に映画を楽しめるよう、字幕や音声の出る機器を使った実証実験が始まった。
埼玉の複合映画館・ムービックス埼玉。
12日、目や耳が不自由な人が映画鑑賞をするバリアフリー上映が行われた。
これまで行われていた視覚障害者や聴覚障害者だけを対象にした特別な上映会ではなく、専用の機材を使い、ほかの観客と一緒に映画を楽しむというもの。
今回、参加した視覚障害者の田中正子さん。
映画鑑賞が趣味で、多いときは、月に4度、映画館に足を運ぶという。
そんな田中さんが、今回使う機材は、iPodで、音量以外、操作は何も必要がない。
田中さんは「とても使いやすい機材で。首からかけている向きさえ、皆さんにご迷惑にならないようにかけていれば。楽しみです」と話した。
一方、聴覚に障害がある白石さん夫婦。
2人の前に出された機材は「眼鏡」。
この眼鏡に、字幕ガイドが映し出されるという。
白石初枝さんは「日本語では、字幕がないので楽しめなかったんですけど、こういうふうに同一視線上で見られるということは、すごくうれしいです」と話した。
字幕が出ない日本の映画を、映画館で見るのは、初めてだという。
この特殊な眼鏡は、実際、どのように見えるのか、カメラでのぞいてみた。
眼鏡の下の部分に、字幕が表示される。
映画の音声と字幕を同期させるのは、マイクで拾う音。
これで、タイミングを合わせるという。
バリアフリー上映では、どのようなガイドが流れるのか、作品を見てみた。
「刑事を殴り倒す」、「運転席に乗り込む」など、せりふの合間に、状況を説明する音声ガイドを入れているのがわかる。
字幕ガイドの場合は、誰の話したせりふか、さらに、現場の音などを文字にしている。
視覚障害がある田中さんは「すごく良かったです。感動しました。迫力がある音と動きが、とても伝わってきて」と話した。
聴覚障害がある白石さんは「聞こえる友達とか、聞こえる家族とか、一緒に見られるっていうのは、わたしたちにとって、すごくうれしいことだなと思います」と話した。
アプリを開発したMASCの川野浩二事務局長は「映画というのは、どうしても娯楽って考えられていて、やっぱりどうしても、後回しになってきたという現実があるんですね。でも、われわれにとって、普通に映画っていうのは身近なもので、コミュニケーションができるような1つのきっかけとなりますので、(障害者の方にも)映画をたくさん見ていただきたいなと思います」と話した。
バリアフリー上映は、東京・埼玉の3つの映画館で、邦画6作品を対象に、日時を決めて、11月まで実施されているが、音声や字幕機器を使用する場合は、事前の予約が必要となる。
これがもっと普及して、障害の壁なく、映画の感想を熱く語り合えることが期待される。

09/19     fnn-news.com


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