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ゴエモンのつぶやき

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障害者施設襲撃 事件を防ぐことは 「措置入院」の現状とは

2016年07月31日 02時27分42秒 | 障害者の自立

神奈川・相模原市の障害者施設で起きた事件をめぐり、29日夜は、措置入院の現状に迫った。
車いすに座り、笑顔を見せる女性。
津久井やまゆり園の事件で、重傷を負った、野口貴子さん(45)。
野口さんの父親によると、28日、ICUから一般病棟に移ったという。
野口貴子さんの父親・宣之さんは「後頭部の首のところ、4カ所刺されていまして、特に深い傷は4cm。深さ4cm。幸いなことに、一命はとりとめたもようであります。(娘さんには、どのような声をかけた?)もう、しっかり頑張れよという。ほっぺたに触ったりして、向こうはコミュニケーション取れませんもんでね。しゃべれないものですから、『頑張れよ、頑張れよ』と言うだけでね」と話した。
「彼らは、人間ではありません」などと、障害者に対し、強い偏見を持っていた、植松 聖(さとし)容疑者(26)。
2016年2月、植松容疑者は、「他人を傷つけるおそれがある」として、神経科病院に措置入院をしていた。
その措置入院とは、そもそもいったい、どのようなものなのか。
措置入院が必要とされた患者を受け入れている、横浜市内の病院。
特に重い症状の患者が入院する病室を見せてもらった。
一面真っ白な、6畳ほどの部屋。
入ってすぐ、ドアの脇にはトイレがあり、部屋の真ん中にはベッドが置かれている。
そのベッドには、見慣れぬものが。
横浜相原病院・藤渡辰馬副院長は「ご本人さんが、不安が強いとか、興奮が強いときに、安静を保てるように、おなかを固定させていただくためのものですね。このベルトはそうですね」と話した。
開放感を与えるため、窓は大きく作られていた。
しかし、この窓を開けることはできない。
そして、部屋の外からでは気づかなかったが、ドアの内側には、ノブがない。
部屋の中から、このドアを開けることはできない。
藤渡副院長は「基本的には、外からスタッフが操作をして、出入りをするという仕組みになっております」と話した。
また、天井には監視カメラがあり、24時間態勢で、患者をモニターしている。
措置入院が必要かどうかの判断は、どのようにされるのか。
藤渡副院長は「精神障害があるということが大前提ですね。措置入院というのは、その中でも、自傷他傷のおそれがある場合に、都道府県知事の命令、行政上の命令による入院ということになります。その場合は、精神保健指定医という資格を持った医師が2人で、必ず診察を行って、それが一致したところで、入院ということになります」と話した。
多くの人にとっては、縁遠い措置入院。
そのありのままの現実を描いた、ドキュメンタリー番組があった。
精神障害者の妻は「掛け軸で殴ろうとしてきます。殴ったら、何するかわからない」と話した。
2016年5月、FNN岡山放送で放送された、ドキュメンタリー。
精神障害者らに手を差し伸べる活動をしている女性が訪れたのは、ごみ屋敷のように、足の踏み場のない家。
この家に住む家族が、助けを求めてきた。
精神障害者の妻は「謝り、土下座をしても、頭を足げりにしたりね。あの子(長男)が、ちっちゃい、幼稚園入るぐらいから」と話した。
統合失調症の夫が、毎日のように、家族全員に暴力を振るっているという。
番組ナレーションでは、「警察が介入し、家族が危険な状態にあるとして、夫は措置入院。妻と子どもたちは、家を脱出しました」とあった。
この夫は、措置入院終了後の今も、自らの意思で入院を続けているという。
一方の植松容疑者は、2週間ほどで退院し、そのおよそ4カ月後、凶行に及んだ。
本人、そして周囲の人の人生を大きく左右する判断を迫られる措置入院制度。
厚生労働省は、植松容疑者が措置入院していた北里大学東病院に対し、立ち入り調査を行い、関係者から、くわしい経緯を聞いた。
また、塩崎厚生労働相は、今後の課題について、「措置入院の問題について、措置解除の判断、これに関わる対応をどうするか。それから、措置解除後の本人に対するフォローアップをどうしていくのか」と述べた。
塩崎大臣は、措置入院のときには、自治体職員が立ち会うが、解除のときには立ち会わないことが問題点として、指摘されていると述べた。
厚労省は、運用の見直しも視野に、検証を進めている。
しかし、その一方で、強制的に入院させられることが、人権侵害であるとする声も上がっており、人権への配慮が求められる。

07/30    fnn-news.com


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