19日は太宰治をしのぶ桜桃忌。太宰が住んだ東京都三鷹市の障害者施設「わたしたちのいえ かごめかごめ」が、頬づえをつくポーズの「太宰人形焼」をつくり、市役所の売店に置かれている。
「施設の看板になる商品を作りたい」と2年がかりで準備した。デザインの基になったのは太宰の有名な写真。市が太宰の顕彰事業で作成した図案「太宰ロゴ」も用い、「作家だから」と箱を本の形にした。
商品は6個入り750円。職員が菓子作り、施設利用者が箱の組み立てなどを担当。「太宰作品のように愛され続け、施設を支えて」。人形焼には、あんと一緒にそんな思いも詰まっている。
東京都三鷹市役所の売店に置かれている「太宰人形焼」
毎日新聞 2015年06月19日