宮古市大通2丁目の就労継続支援A型事業所・鳥もと(小幡勉管理者)は、農業からレトルトカレーの製造販売までを自ら手掛ける6次産業化に取り組んでいる。県内の障害者就労事業所では珍しく、18日は営農する畑で従業員らがニンニクを収穫した。販売18年目を迎えたレトルトカレーは全国に販売範囲を広げ、障害者就労事業の新しい形としても注目を集めている。
2010年秋に同市老木地区の土地を借り約30アールの畑でカレー材料として生産を始めた農業。今季もタマネギやニンニク、ジャガイモなど具材となる野菜の収穫作業が進む。
18日は時折雨が降る天候となったが、普段カレー工場で働く7人の従業員が作業に励んだ。30センチほどに伸びたニンニク苗を丁寧に引き抜くと、5センチ余りのニンニクが次々姿を現し、畝に並べていった。
障害者を含めた従業員は18人(うちパート2人)。焼き鳥屋とカレー専門店も営む。
【写真=カレーの具材として重要なタマネギやニンニクの収穫作業に励む鳥もとの従業員ら】
(2015/06/19) 岩手日報