ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

障害者の労働をタブレットで支援

2016年10月19日 02時58分57秒 | 障害者の自立

 「自閉症や発達障害の人は、先の見通しが立たない場合、パニックにおちいることがある」――。そう話すのは、マイクロブレイン 取締役の金子訓隆氏。同社は、知的障害のある人が就労現場で迷いや混乱なく働くことを助けるiPad専用ソフト「だれでもワークプロ」を開発している。「第43回 国際福祉機器展 H.C.R.2016」(2016年10月12~14日、東京ビッグサイト)で披露した。2017年3月末~4月の完成、5月の販売開始を目指している。

  現在、知的障害のある人の就労場所の多くでは、作業工程を紙のカードにし、可視化している。しかし、「カードは長いこと使っているとボロボロになってしまい、作業に変更点がある場合、刷り直す必要がある」(金子氏)。

 そこでカードを電子化しようと考えた。管理者が作業工程に合わせたカードを作成し、作業員のタブレット端末に転送するだけで、個々人が作業を把握することができる仕組みだ。作業内容に変更が生じても、管理者が変更内容を作業員の端末に転送すると、リアルタイムに反映される。タブレットに馴染みのない人に対しては、カードを紙に出力することもできる。

 例えば、就労現場がクリーニング会社で、衣類を畳む作業を指示する場合を想定する。作業員の仕事は、畳むという動作を反復することと、衣類が十分洗濯されているかどうかなど条件を判断すること。知的障害の人にとって、「汚れがあるから別に棚に入れる」と判断するのは困難であることが多い。

 そこで、端末を通じて1枚1枚「汚れやほつれがありませんか」と状況を問う画面を用意する。「はい」を選択すると衣類を畳まずに棚に置く指示が表示され、「いいえ」を選択すると畳み方の指示が表示される仕組みだ。「条件を入力するだけでその後の作業が指示されるため、補助の人が傍に立っていなくても一人で仕事ができるようになるのではないか」(金子氏)。

  作業内容を示すカードは、管理者がiPadで撮影した写真を利用することができる。写真を利用する利点について金子氏は次のように話す。「例えば、自閉症の人に赤い車のカードを出して車に乗ることを説明した後、白い車に乗ろうとすると、赤でないことに困惑することがある。実際に作業する場所や物はそのままカードにした方が理解を助ける」(金子氏)。

 設定した時刻に特定のカードがポップアップするタイマー機能も付けられる。これは、「知的障害のある人のなかには、時間の概念が分からず集中しすぎてしまう人もいるので、休息カードを作り、意識的に休息をとらせることを狙いとしている」(金子氏)という。

前身は、歯科治療の支援

 同社がだれでもワークプロの前身として手掛けたのが、発達障害者の歯科治療を助ける「はっするでんたー」。発達障害者が歯科治療を受ける際、見たこともない器具を使って特殊な音がすることで、パニックを起こして治療ができなくなる場合もあるという。

 医師が紙のカードを使って工程や道具を説明し、先の見通しを立てることでパニックは防ぐことができるという。はっするでんたーは、iPadを使ってカードの作成や組み合わせを行い、画面を見せながら患者に治療工程を説明することができる。歯科専門医療機関が制作した495種の絵カードが標準登録されているが、だれでもワークプロ同様、撮影した写真を絵カードとして使うことも可能だ。

 はっするでんたーを使用した医療機関からは、「子どもが興味関心を持っていた」や「操作が簡単で直感的」などの声が届いたという。

 

「アイロンをかける」作業カード

2016/10/17  日経テクノロジーオンライン


「サイバスロン」を知っていますか?

2016年10月19日 02時44分43秒 | 障害者の自立

日常使用の義足で競う、もう1つのパラ競技会

 2016年10月8日にスイスのチューリッヒで初めて「サイバスロン(Cybathlon)」という競技会が開催された。義足や義手、車いすなどの医療・アシスト機器を使った障害者がパイロットとして出場する競技会だ。パラリンピックは障害者スポーツの競技会であるが、サイバスロンはパイロットのパフォーマンスと同列にテクノロジー自体の役割がより重要な種目が中心となっている。

*1 サイバスロンについての詳細は、公式サイトを参照。

 競技の種目は「ブレイン-マシンインターフェース」「機能的電気刺激自転車」「パワード義手」「パワード義足」「パワード外骨格」「電動車いす」の6部門に分かれており、私が代表を務める企業であるXiborgはパワード義足の部門に参加した。

 今年はリオパラリンピックがあったこともあり、競技用義足を目にした方も多いだろう。Xiborgもリオパラリンピックに参加した佐藤圭太選手(トヨタ自動車)が使用する競技用義足を開発したが、今回のサイバスロンのために必要となる義足と、走るための義足とは全く異なるものである。

 パラリンピックでは義足アスリートのパフォーマンスが健常者に追い付きつつある。しかし、実は日常生活のための義足は、健常者の身体能力にまだまだ及ばないのが現状だ。

 パラリンピックの短距離種目では、バネのように弾みながら地面を蹴る動作を繰り返し行うため、板バネのような義足が使われる。だが、人間は走るだけではなく、立ち座り、階段昇降、障害物回避など多様な動きをすることができる。その運動を実現するために、人間は目で見たり、足裏で地面の状態を感じ取ったりして、次の動きを判断しながら、筋肉を使って関節を動かしている。

 一方で一般に市販されている義足のほとんどは、受動的な機械要素で構成されており、利用者が自分の意思で動かすことはできない。足首部はカーボンの板で構成されているだけのバネでできており、膝部には振り子のようなヒンジにバネやダンパを組み合わせたような機構が主流だ。

 モーターなどで能動的に関節を動かせるようにする義足の研究も多く行われているが、人間の多様な機能をカバーしようとするとサイズが大きくなったり、重たくなったりするため、製品化は困難であった。しかし、近年では、機械部品や電子部品、バッテリーの小型化が進み、義足も電動化の時代がやってこようとしている。

 日本でも「TED Conference」で話題になった米マサチューセッツ工科大学(MIT) Media labのHugh Herr教授は、その電動化義足研究の第一人者だ。彼は自身の両方の足首を凍傷で失い、自分たちで開発したロボット義足をつけて登壇し、注目を集めた。ちなみに、私の博士課程の恩師でもある。

2016/10/18    日経テクノロジーオンライン


車いすユーザーの65%が点字ブロック上を通行しづらい~「点字ブロック」と「誘導ソフトマット」の併用に関する調査と提言を行いました~

2016年10月19日 02時22分26秒 | 障害者の自立

ユニバーサルデザインの総合コンサルティングを手がける株式会社ミライロ(本社:大阪府大阪市 代表取締役社長:垣内俊哉)は、「誰もが快適に移動できるユニバーサルデザインな環境の実現」を目指した取組みを実施しています。オリンピック・パラリンピックにおいては、スロープ、触地図や案内サインなど、障害のある方々に配慮した設備の敷設が求められます。先月開催されたリオ大会では敷設のルールや品質にばらつきがあると報道されました。そこで誰もが安心して移動できる室内用誘導路について、障害者モニターによる調査を実施しました。

 ユニバーサルデザインの総合コンサルティングを手がける株式会社ミライロ(本社:大阪府大阪市 代表取締役社長:垣内俊哉)は、「誰もが快適に移動できるユニバーサルデザインな環境の実現」を目指した取組みを実施しています。

 オリンピック・パラリンピックにおいては、スロープ、触地図や案内サインなど、障害のある方々に配慮した設備の敷設が求められます。先月開催されたリオ大会では敷設のルールや品質にばらつきがあると報道されました。そこで誰もが安心して移動できる室内用誘導路について、障害者モニターによる調査を実施しました。

 ■調査実施の背景

 1965年日本で「点字ブロック」が考案されてから、日本での室外用誘導路の普及率は諸外国の中でもトップクラスです。その一方で、商業施設や屋内施設では誘導路が受付までに留まるケースがほとんどです。その理由として、人々の行き交う動線が複雑に入り混じる場合バリアになる可能性があるという理由や、工事コストや景観上の課題がある等が挙げられます。

 「点字ブロック」は、靴を履いた状態でも足裏の感触で確認ができるよう突起の高さが5mmに規定されています。凹凸が生じるため、杖を利用する高齢者や車いすユーザー、ベビーカーを押す方などにとって快適な移動の妨げとなる場合があります。

 2020年オリンピック・パラリンピックでは、屋内を使用する競技も多く存在します。そこで、誰もが快適に移動できるユニバーサルデザインな環境の実現に向け、41人の視覚障害者と車いすユーザーにご協力頂き、屋内における誘導路の利便性を調査しました。

■調査概要

【日程】2016年7月27日(水)・31日(日)・8月3日(水)・8日(月)・27日(土)

【場所】株式会社ミライロ 東京オフィス、大阪オフィス

【参加者】ミライロ・リサーチ(※1)に登録している障害者モニター合計41名(※2)

 ※1:ミライロが運営するモニター調査事業(障害者モニターは全国に5,000名以上)

 ※2:内訳:視覚障害者21名(全盲9名・弱視12名) 車いすユーザー20名

【調査内容】「誘導ソフトマット」と「点字ブロック」を両方試してもらい評価を聴取

【点字ブロック】

 調査に際し、点字ブロックは貼り付けのシートタイプを使用しました。(塩ビ製:幅30cm 底厚2mm 突起部高さ5mm JIS規格品)50年前に開発され、歩道や駅のホームなどに視覚障害者を安全に誘導するために広く設置されています。材質はコンクリートや磁器、塩ビ、ステンレスなど多種にわたります。ステンレス製の点字鋲が、デザイン的な面により設計採用されやすい一方で、近年、弱視の視覚障害者や高齢者が認識しづらいことが問題になっています。

 【視覚障害者用誘導ソフトマット】

 調査に際し、視覚障害者歩行誘導ソフトマットは錦城護謨株式会社製の「歩導くんGuideway(ガイドウェイ)」を使用しました。誘導ブロックの代替品として視覚障害者が考案し、視覚障害者団体協力のもと開発された製品です。全ての人の利便性に配慮した「ユニバーサルデザイン」の考えをベースにしています。

 白杖で叩いた時の音の違いや、足裏に伝わる質感の違いによって誘導路の位置、向きを認識することができるゴム製の屋内専用マットです。幅は30㎝で、段差がほとんど生じないように端部分の厚みは約1mmであり、厚み約7mmの中央部に向かって緩やかな傾斜となっています。高齢者や幼児がつまずいたり、ベビーカーや車いすの車輪が引っかかることを防ぎます。そのため、空港、銀行ATM、ホテルなどでの導入も進んでいます。

 床や路面への設置は両面テープを使用するため、大掛かりな設置工事は不要です。取り外しも容易なので、催事などで一時的に設置することもできます。

 これらの点が評価され、2016年2月に、ドイツ「iFデザインアワード」の金賞を受賞。同アワードは全世界から優れたデザインを選定するもので、「プロダクト部門・公共デザインカテゴリー」の金賞は日本では初めてです。

 

 ※詳細はこちら:http://guideway.jp/

 ValuePress!    株式会社ミライロ

 


安全教育の必要性述べる 教員養成や特別支援学校でも

2016年10月19日 02時15分38秒 | 障害者の自立

中教審初中教育分科会学校安全部会の第5回会合が10月17日、文科省で開催された。教員養成課程や特別支援学校での安全教育などについて、委員らからヒアリングが行われた。

佐々木貴子北海道教育大学札幌校教授は、「防災の視点を持つ教員養成に向けた授業実践」と題し、同学の防災教育「子ども・地域と防災(防犯)教育」の授業を提示。平成26年度は、札幌管区気象台調査官や国立寒地土木研究所による講義、「防災まち歩き」などを実施した。「防災まち歩き」とは、災害イメージ訓練実施後、津波や水害の際の避難に着目しながらグループでまちを歩く演習。

授業を受けた学生からは「命の大切さを感じ取るのも防災教育の役割と認識した」「何気なく暮らしていた自分のまちに関心を持つようになった」などの感想が聞かれたという。

授業の課題としては、▽災害や防災に関する内容を扱う専門の講義科目との連携▽防災教育に関わる教材開発――などが必要とされた。意識付けの段階から、実践力を養成する段階に進むのを目指す。

同授業は昨年度から、札幌校の改組に伴い、一時中断。同教授は、「来年度には再開したい」としている。

委員からは「1年生や2年生、教育実習前など、学生に対してどの段階で安全教育を行うのかが重要」との意見が出た。

一方、安武正太郎東京都教育庁総務部総務課障害者雇用支援員からは、特別支援学校における安全教育・安全管理の充実方策について説明された。

災害時に、障害のある児童生徒が陥りやすい支障や困難としては、▽情報を受ける・伝える困難▽危機回避が遅れ、転倒物や落下物などから身を守りにくい▽転倒物や落下物から移動行動に支障が生じる▽薬や医療用具・機器がないと生命・生活の維持が難しい▽心理的動揺が激しい場合もあり、適切な危機回避行動を取りにくい――などが示された。

特別支援学校では、避難訓練や防災訓練、セーフティ教室、通学指導、などを実施。平成25年度からは、高等部での宿泊防災訓練も。同訓練では、避難訓練の他にも、人形劇やグループ発表などを行う防災学習や宿泊・夕食準備など、幅広い内容が行われている。

特別支援学校安全教育の課題としては、▽個別指導計画に安全教育の欄を設置▽教職員一人ひとりの安全教育の知識の習得▽認定講習等の特別支援教育の免許取得に障害者の安全の項目を入れる▽教員研修の充実――が挙げられた。

2016年10月17日   教育新聞

教員養成や特別支援学校での安全教育について意見が出た

 


第2回目隠しクライミングコンペ『見ざるチャレンジクライミング

2016年10月19日 01時59分40秒 | 障害者の自立

「見えない壁だって、越えられる。」をコンセプトに、フリークライミングを通して視覚障害者をはじめとする人々の可能性を大きく広げることを目的とする、NPO法人モンキーマジックが、昨年に続き、参加者全員がアイマスクをして挑戦する第2回目隠しクライミングコンペ『見ざるチャレンジクライミング』を開催する。
2016年11月12日(土)の開催にあたり、今年もコンペ参加者を募集中!
なお、コンペ終了後は会場であるクライミングジムNOSE町田店で、表彰式を兼ねたパーティも実施。

【『見ざるチャレンジクライミング』について】
参加者全員がアイマスクを装着し、視覚以外の感覚を研ぎ澄ますこのコンペ。クライミングの新しい可能性と奥深さを広げること、そして障害者クライミングの世界をより多くの方に知っていただきたい、そんな想いから始まりました。
今年はクライミンググレード別に2つのクラスで参加ペアを募集しています。クライミングコンペ初参加という方はもちろん、ベテランの方も、目が見える見えない、耳が聴こえる聴こえないに関わらず、クライミングが好きな多くの方にご参加いただけるコンペです。

【開催概要】
日時: 2016年11月12日(土) 11:00~18:00
特別協賛:The North Face / CHUMS
開催場所: クライミングジムNOSE町田店(東急田園都市線すずかけ台駅徒歩2分)〒194-0002 東京都町田市南つくし野三丁目1-3 CKすずかけ台
URL:http://www.nose2.org/15-0machida.html
定員: ①子ザル・大ザルクラス(6級以上〜) 25ペア50名
   ②ボスザルクラス(初段以上〜) 10ペア20名 
参加費:1人2,500円(保険料・税込)※ナビゲーターは500円(保険料のみ)
参加申込み先:http://www.monkeymagic.or.jp/blind-competition

【競技方法】
・予選ボルダリングセッション方式 
・決勝トップロープフラッシング方式 
※コンペ課題使用。セッターは、草野俊達・鈴木直也・大古田正裕・太田裕樹・中澤直之・小林幸一郎。有名セッター達の課題をお楽しみください!!
※予選も決勝もペアが後ろから課題のホールドの位置を伝え、ペアの獲得点数で計算。

■注意事項
・今大会はボルダリング、トップロープクライミング経験者のみ参加できます。
・小学生以上、年齢上限なし。
・聴覚に障害のある方は、シミュレーションゴーグル(白濁して見えるゴーグル)や、レーザーポインター等を使用し、参加が可能です。
・障害のある方とペアを組む場合、ナビゲーターとお申込みください。
・当日、ブラインドクライミング講習は行いません。コンペご参加の方は必ず、以下の映像をご覧ください。
「視覚障害者と楽しむクライミング~ボルダリングジム編~」byモンキーマジック
【応募締め切り】10月31日(月) ※定員に達し次第、受付終了
【お問い合わせ】 ボルダリングジム モンキーマジックつくば(担当:齊藤)
メール:tsukuba@monkeymagic.or.jp
電話:029-852-5233

【代表 小林 幸一郎プロフィール】
フリークライミングを通して、視覚障害者をはじめとする人々の可能性を大きく広げることを目的とする「NPO法人モンキーマジック」代表理事。16歳でフリークライミングと出会い、大学卒業後、旅行会社やアウトドア衣料品販売会社などを経て、33歳で独立。28歳のときに眼病が発覚、将来失明するという診断に失意の日々を送るが、その後さまざまな出会いから現在の活動を開始。2014年と2016年クライミング世界選手権・視覚障害者B1クラス優勝。
【法人への寄付・ご支援の申込み】
http://www.monkeymagic.or.jp/support-goods
【法人概要】
法人名: 特定非営利活動法人モンキーマジック
設立 : 2005年8月25日
代表者: 代表理事 小林 幸一郎
所在地: 東京都武蔵野市吉祥寺東町4丁目11番6号
URL  : http://www.monkeymagic.or.jp

FINEPLAY (プレスリリース)