Sinks in Alcohol

節操なくお酒に沈む、ある酒飲みの半生

白隠正宗 山廃純米 山田錦

2010年05月20日 | 日本酒
3月に世田谷駒場であった「若手の夜明け」というイベントで、初めて飲ませていただいた銘柄です。

【白隠正宗 山廃純米 山田錦】


山廃純米、山田錦100%、精米歩合65%。
骨太な印象のするスペックです。

ですが、「若手の夜明け」でいただいた山廃の燗は、もっとスリムで、すうっと香る吟醸香が印象的でした。
今回はその味をちゃんと確かめるべく、購入。

さっそく味を見ていきたいと思います。
冷やでいただくことにします。


嗅ぎ香はほとんど香りません。
ほんの奥に山廃っぽい香りが見え隠れするくらい。

口に含むと、まず旨味と酸。
とろっとした酸はトロピカルな果実感も匂わせつつ、米の旨味にそっと寄り添います。

口の中で転がすと、舌先に甘みが出てきます。
喉の手前に感じる酸が、その甘みを引き立てる。
この、「喉手前に感じる酸」これが godanism の大好きな酸のあり方。
甘酸っぱい中に、米の旨味をしっかりと感じさせてくれます。

喉越しは本当にきれいで、酸がきれいな形で消えると、他の味わいも一緒にすっとなくなってしまう。
その後、戻り香(と呼んでいいのかわかりませんが)がピリッと利いてきます。

ふわっとした旨味がじんわり残る。
この余韻を消したくないために、次の杯が欲しくなる。。。
そんな印象です。

おかげで、ちびちびと、ずっと飲んでしまえる味わいに仕上がっていると思います。
うまいね!


このお酒は食中向きなので、いろいろ作りました。

・きのこの白和え


・ほうれん草の卵とじ


・新じゃがいもで作った肉じゃが