Sinks in Alcohol

節操なくお酒に沈む、ある酒飲みの半生

乾坤一 純米大吟醸 中取り 雄町

2011年08月22日 | 日本酒
宮城県で、全国に名が知られている銘柄といえば、【日高見】とこれ。

【乾坤一(けんこんいち)】


【乾坤一】の純米大吟醸、中取り。



使用米は雄町100%、精米歩合40%。
毎度お世話になっている、仙台「いづみや」さんのセレクト酒。

聞くところによると、もともとは生原酒で分けてもらう予定だったそうですが、震災のためにダメに。
でも、その修羅場のなかで中取りをしてくれて、一回火入れで出してもらったそうです。
これは飲まねば、ということで。

さっそくレビューにいきましょう。


上立ち香はふんわりとやわらかく漂う吟醸香。
ほんの少しの果実感を伴った香りです。

口に含むと、まず酸、そして旨味。
ふくらみのある旨味はしっとりと舌全体を覆うようです。

口の中で転がすと、酸と結びついて渋味がほんのり。
酸は舌先から顎奥へゆっくりと移動。
酸の穴埋めをするように、ピリッと辛味が感じられてきます。
含み香は柔らかく甘め。

後口は酸渋で締め。
余韻は短めで、スパッとキレますね。
艶があり、非常に丸い味わいです。

純米大吟醸を名乗るに相応しいうまさです。
単体でも料理と合わせても、そして冷やでも燗でもうまいでしょ、これは。。。

1.8Lで5,500円。
純大としては普通の値段ですが、まぁ普段は買いませんよね。
でもこれは文句無し、旨いっす。
元取れますね。

アテは「焼きはんぺんの明太マヨソース」


明太子の老舗「かねふく」の店舗が笹塚にあり、たまに買ってはこんな料理に使っています。