Sinks in Alcohol

節操なくお酒に沈む、ある酒飲みの半生

日本酒2008、ベスト10

2009年01月08日 | 日本酒
えー、遅ればせながら、明けましておめでとうございます。
旧年中は多くの人にお世話になりました。お酒を通じて知り合えた方もいらっしゃいました。
godanism、今年もたっくさんお酒を飲んで、常と変わらぬスタイルでお伝えしていこうと思いますので、変わらぬお付き合いをどうぞよろしくお願いいたします。

さて、新年1発目は、恒例(?)の「ベスト10」。
去年1年間飲んできた日本酒を振り返って、godanismの心に残ったお酒たちをもう一度思い返してみようという趣向です。

しかし、2008年のベスト10はほんっと~に悩んだ。
旨い酒ばっかり飲んでしまったせいで、順位が付けられないのなー。笑

惜しくも10位以内に入らなかったお酒たち、たくさんありますがその差は本当に小さな差でした。
そして10位以内に残ったお酒たち、そのお酒たちの差も本当に本当に小さな差。
2008年は、本当に日本酒そのものが旨くなった1年だったなあと実感しています。

前置きばかり長くてもしょうがありませんね。
さっそくいきましょう!
なお、順位・感想・その他、ここに書いてある内容はあくまでgodanismの独断と偏見です。
あまり目くじらたてることなく、「へえ、こいつはこう感じたのか~」くらいの軽い気持ちで読んでくださると助かりますです。


☆1位☆【山間 純米吟醸 亀口直汲み 新生生酒】

2008/5/1登場。

一番紹介したくないお酒(笑)。
でも、そんなお酒が2008年の1位となりました。
しょうがないよ、だって大好きだもの、【山間】。

口に含めれば、優しい甘味と酸味が下の上に寝そべります。
どこまでもみずみずしく軽いのに、主張しないといけないところはしっかり主張する。
そしてその主張が、とってもバランスがいい!
今年はいっぱい造ってくださいね、予約できないとか嫌だから!!(笑)


☆2位☆【而今 純米吟醸 千本錦 無濾過生】

2008/2/26登場。

【而今】は毎年うまいのだけど、2008年はこれでしたね~。
甘めフルーティの強い香りと柔らかい酸味、どこまでもジューシィで、およそ日本酒とは思えない飲み物です。

あんまり褒めすぎると、この酒の価値を下げる。
飲みたい人だけが買えばいい、そして飲みたい人だけが「うまい!」と言えばいい。
今年も出るのかな~。出たら買いたいな~。


☆3位☆【田酒 純米大吟醸 百四拾 生酒】

2008/3/9登場。

当時の日記を読むと、godanismの興奮具合が伝わってきます。
【田酒】の「純米大吟醸」の「生」!
旨いに決まってる(笑)。

封開けから瓶口に香るリンゴ系の吟醸香。
果実感たっぷりの酸味と田酒特有の旨味。
余韻がはかないので、知らないうちに注ぎ足してしまう。
ああ~、また飲みたい!!


4位【村祐 純米大吟醸 亀口取り 無濾過生原酒】

2008/1/26登場。

【村祐 亀口】を初めてちゃんと買って飲んだのですよ。
そしたらこれが旨いのなんの。
もう、【村祐】は「亀口」しか買えなくなってしまった(笑)。

マスカット系の吟醸香、瑞々しい甘味と酸味、封開け時のピチピチ感。
言うことないですね~。
今年も買います!


5位【小左衛門 純米大吟醸 雄町 汲みたてにごり】

2008/2/25登場。

日記の中では、「別の日に感想を」と書いておきながら、その感想が出て来ず。
実は、あっという間に飲みきってしまったので感想が書けませんでした・・・。

グレープフルーツ系の爽やかな酸味と香り、すっきりした味わいはまさに「うまい!」の一言。
ピチピチ系なのにどこまでも上品。
濁りなのに、どこまでも奇麗。
今年も、見つけたら買うと思います。


6位【十四代 新本丸】

2008/1/30 登場。

濃厚な甘味とすっきりした酸味のバランスが絶妙で、ついつい杯を重ねてしまってました。
本醸造とはとても思えない、非常に強い、godanism好みな吟醸香。
2600円という値段からは考えられない、高い完成度。
生酒なので、味の変化は早かったですが、もったいない病が末期症状なお酒でした。


7位【仙禽 純米大吟醸 木桶仕込み しずく酒 袋しぼり 無濾過生原酒】

2008/9/23登場。

微発泡で、フルーティで、甘味/酸味のバランスが良い。
でも、ドライな味わいで、シャンパン系。
もう、ちょー好みでした!

他の【仙禽】も少し飲みましたが、これが一番旨かったなあ。
ドライ感があるのが高ポイントにつながりましたね。
定価(7000円)がもっと安ければ、確実にリピートしたいお酒です。


8位【くどき上手 純米大吟醸 酒未来】

2008/09/20登場。
酸味の爽やかさとしっとりした深い甘味のバランス、後口に残る濃厚な香り。

リピートしたいという欲求を常に抑えながら、他のお酒を選ばなければならない。
これを飲んだgodanismは、その日以降そういう業を背負ってしまったかのようでした。

【くどき上手】はgodanismの大好きな銘柄の一つですが、2008年はその中でもこれを推したいと思います。


9位【龍神 純米大吟醸 亀の尾】

2008/6/1登場。

godanismが買ったお酒ではなく、友人が持ってきてくれたお酒。
【龍神】は「2007ベスト1位」の「備前雄町」があり、godanism的に不動の地位を誇っていますが、この「純米大吟醸 亀の尾」も例に漏れず、ヤバいほど美味しい。
亀の尾らしい鋭さはあるにせよ、フルーティで強い甘味のせいで、軽やかさがうまく出ている。
最近は純米大吟醸でも3000円台とか増えてきていますが、そういうお酒を次から次へと出してくる【龍神】は、今後も注目していきたいと思います。


10位【鳳凰美田 純米吟醸 芳 生酒】

2008/8/29登場。

【鳳凰美田】は昨年けっこう買った銘柄ですね。
レベルの高いお酒をずっと造っている蔵ですが、入手もしやすいのでけっこう自分では買わなかったりしました。
外で飲めちゃうから(笑)。

でも、「芳」は一度きちんと飲んでみたい、と思っていたので、生詰と生原酒の2種類で飲み比べたんです。
当然のように、生原酒の方が甘味も酸味も濃く、面白い。
万人向けなのは生詰かもしれないけど、godanismは生原酒の方が好きでしたね。


というわけで、感想も付けて書いてみました。
今年2009年はどんな酒に出会えるのでしょうか?
今から楽しみでしょうがありません!

では、今年もよろしくどうぞ~!