Sinks in Alcohol

節操なくお酒に沈む、ある酒飲みの半生

2009一発目の未開封パーティ

2009年01月12日 | 日本酒
さて、今年一発目の未開封パーティが開かれました!
毎年、一発目が内容的に豪華なのですが、今年も例年に漏れず豪華というか、贅沢な内容でした。

まず最初はこれ。
【田酒 純米大吟醸 四割五分】【田酒 純米大吟醸 斗壜取】


「四割五分」はすっきりフルーティな吟醸香、含んだ後に柔らかな酸が後口まで続く感じ。
キレがよく、杯が進みます。
定価5600円の酒としては、非常に高級感あふれる造りになってますね~。

対して「斗壜取」。
香りからして甘味漂う。
口に含むと、柔らかな甘味が舌を撫でていくよう。
「四割五分」にあった酸はひっそり鳴りを潜めています。
そのかわり、後口にちょっとだけ顔を出す感じ。
四割五分とはだいぶ違う酒。


肴は、まずはこちらで。
・刺身5点盛


続いてはこれ。
【くどき上手 純米大吟醸 無濾過】


香りは甘めのフルーティな吟醸香。
含むと、【くどき上手】だと感じさせる甘酸っぱい含み香がふわっと出て来て、それが余韻を形作ります。
後口に若干、木香を感じますね。
【くどき上手】の純米大吟醸は数多く飲みましたが、こんなに高級感あふれる【くどき上手】は初めて。
定価が高いだけのことはある(6300円)。


ここで次の肴を出します。
・湯豆腐

godanism定番の肴です(笑)。
作り方は簡単(2007/06/25の日記参照)。
今回は柚子の皮を散らしてみました。


どんどん参ります。
【十四代 大吟醸 播州山田錦】


去年の一発目の未開封パーティでも登場しました。
香りは果実感あふれる吟醸香。
含んだ後も、嗅ぎ香を裏切らない、みずみずしく甘酸っぱい味わいが広がります。
雑味はいっさい無く、とっても奇麗。
このクラスのお酒を造っても、十四代らしさを出してくる。すごいことだなぁと思います。


お次はこれ。
【飛露喜 特別純米 かすみざけ】


吟醸香はあまり感じません。
含むと、ピチピチ感を伴った酸と【飛露喜】らしい旨味がふわっと出てきます。
温度帯に注意ですが、若干常温に戻したくらいが飲み頃かも。
【飛露喜】は、やはり特別純米クラスが安定して飲めますね~。


ここで肴を出しましょう。
・菜の花のごま和え


1. 菜の花は塩を足した熱湯で茹で、冷水に取って水気を絞り、半分に切る。
2. だし、醤油、塩で作ったつけ汁に1.の菜の花を漬ける(2~3時間)。
3. 黒ごまを軽くから煎りし、すり鉢で多少歯ごたえが残るくらいにする。だし、醤油、味醂を合わせて煮立て、そこにごまを加える。
4. 2.の菜の花に3.を合わせて絡ませる。


続きまして、【十四代 新本丸】。


精米歩合55%。
あれ、この酒って吟醸酒だったんすかね?まぁ、醸造アルコールの添加量にも寄るので一概には言えませんが。
それなら納得、というかそれほど強く感じる吟醸香。
含むと、果実感たっぷりの甘味と酸味。
根底には複雑な旨味を感じます。
開けたときからガスはほとんどなかったので、発泡感は後口に少し感じるくらい。
なんにせよ、「新本丸」は年末~年始のお年玉的なお酒と言っても過言ではないでしょう。


いよいよ佳境に入ってきました。
【而今 特別純米 無濾過生】【而今 特別純米 おりがらみ】です。


まずは「無濾過生」。
吟醸香はほとんど感じません。
口に含むと、ベリー系のフルーティな酸味がいきなり顔を出します。
それは最後まで続きますが、口の中で転がすと出てくる旨味が、全体のバランスを非常に良くしている。
年末の日記にも書きましたが、【而今】は特別純米クラスが一番良くできていると思います。
今期も例に漏れず、安定してますね~。

続いて「おりがらみ」。
吟醸香は一緒で、それほど強く感じません。
口に含むと、酸味は一緒なのですが、それに加えて甘い含み香。
最後までジューシィで、しかもだからといってバランスは保たれている。
なにこれ、こっちの方が旨いじゃん・・・、と思わずにはいられない酒質。


ここで、最後の肴。
・鶏もも肉の味噌漬け焼き


1. 味噌床を作る。粒みそに酒、醤油、みりんを足して手でよく混ぜ、青唐辛子を埋め、1週間以上寝かせる。
2. 鶏もも肉は爪楊枝などで数カ所穴をあけ、ペーパータオルで包んで味噌に埋め込み、一晩おく。
3. フライパンに油を熱し、鶏肉を入れて中火でこんがりと焼く。裏返して弱火にし、酒をふって蓋をする。焼き上がったら火を止め、蓋をしたまましばらくおく。
4. 鶏肉を食べやすい大きさに切って器に盛る。


いよいよトリです。
【小左衛門 純米大吟醸 攻め採り】。


瓶口から香る華やかな吟醸香。
口に含んでも、その期待は裏切られることなく、含み香となって広がります。
すっきりしているのに、優しい甘味と爽やかな酸味のバランスが絶妙。
キレが良いので、つい次の杯が欲しくなってしまいますね~。


というわけで年始一発目の未開封パーティはこんな感じのラインナップでお送りしました!
いくつか、もう一度じっくりとレビューしたいお酒がありますので、次回はピックアップしつつ飲んでみようと思います。


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