Sinks in Alcohol

節操なくお酒に沈む、ある酒飲みの半生

出羽桜 枯山水 12年熟成

2007年11月02日 | 日本酒
酒問屋「小泉商店」80周年記念商品、「出羽桜 枯山水 12年古酒」を開封しました。



出羽桜の枯山水は、通常3年古酒として出荷されるもので、これはその4倍熟成が進んだ、特別なもののようです。
開栓して、瓶の口に鼻を近づけてみますと、たしかに年月を感じさせる老ね香。
これが好きな人は、とても好きなのだろう。

口に含むと、まろやかな旨みが十分に、どっしりと感じられる。
12年の熟成による賜物か。
酸味が若干強いが、気になるほどではない。
味の濃い中華などに合いそうだ。

さて、冷やで楽しんだ後は、燗。
猪口燗で、少しずつ温度を上げながら飲んでみました。
ええ、この「出羽桜 枯山水」は、燗上がりするともっぱらの評判。

飲んでみると・・・、おおっ、確かに旨くなっている。
そのポイントは、冷やでは比較的強く感じられた老ね香がひっそりと陰を潜めたこと、甘みが出てきて酸と調和したこと。
温度帯は、50度前後がよろしいようで。

ただし、燗冷ましはちょっといただけないかな・・・。
温かいうちに飲んだほうが好みでした。

肴は「茄子のバター焼き」、「出汁巻き卵」。



茄子のバター焼きは、サラダ油とバターで茄子を炒めるだけ。
器にもって、醤油をかけていただきます。
「出羽桜 枯山水」との相性はバッチリ。

出汁巻きは、よくといだ卵に出汁・砂糖・醤油を足してよく混ぜる。
玉子焼き器に薄く油を敷いて火にかけ、温まったら一度濡れ布巾に載せて落ち着かせる。
卵を薄く流し込み、向こう側から内側に向けて巻く。
巻いた部分は向こう側へずらし、空いたところに再度卵を流し込む。繰り返し。

いやぁ、「出汁巻き」、実は初めて作ったのですが・・・、難しい。
味付けはどうにでもなるとしても、巻き込みが・・・。
出汁を足す分、水気が多くなって、かなり柔らかくなるので、巻き込みに失敗しやすいようで。
密の細かい出汁巻きを作るには、まだまだ精進が必要です。
一度、親友の熟練した技を見て勉強しないと(一部私信です)。