
「メアリアン」という名を見て、違和感を覚えたけれども、
そう呼ばれている理由が、
「分った人」
「分らなかった人」
それから、
「違和感を覚えなかった人」
…いろいろいらっしゃると思いますが。
このページの最後のコマで、ハリソンさんがマドモアゼル・ブルトンに英語を教えていたらしい事が分ります。
外国語教室や学校での外国語の授業では、生徒にその国の人風の名前を名乗らせ、
雰囲気作りをしたりする事があります。

日本人なのに、「ベス」とか「マイク」とか名乗っちゃうんです。
…近頃、問題の英会話教室ではどうしているかは分りませんが…。

「アントワネット」と名乗っていました。役名は「ジュリエット」だったので、名乗りたい名を名乗っていたんでしょう。

その人、当時人気絶頂期だった、「ウッチャンナンチャン」のお笑い番組を見ていなかったのでした。
ハリソンさんは、生徒に実名を英語風に名乗らせていたのでしょう。
マー坊の事は、「マーシィ」もしくは「Mr.トロイ」と呼んでいます。

ジェイン・オースティン(1775-1817)作の「分別と多感」or「知性と感性」のヒロインは、
翻訳者や論文の筆者によって、「マリアン」だったり、「メアリアン」だったりするし、
「乙女の祈り」に同じく、主演女優がウィンスレットさんの映画、「いつか晴れた日に」では「マリアンヌ」になっていたし。
英国のBBC制作のドラマでは、DVDのパッケージに「マリアン」と書いてありました。
日本では作者が10代の頃、人気のあった男性グループ「アルフィー」のヒット曲に「メリーアン」というのがありました。
最終的には、この話の他の登場人物の名前との整合を取るという事で、
「メアリアン」に決定しました。

また、「ヴァレット」の意味が分からない方は、第3話から意味を読み取るか、
もしくは仏和辞典か、分厚い英和辞典(中高生向きのには多分載っていません。)
で valet をお調べ下さい。

―という予兆が!
〈次回の更新は12月22・23日の予定です。〉