漫画/ハリソンさんはカノ紳士 Mr.Harrison is THE GENTLEMAN ― フランス通過編 ―(前半)

18世紀欧州が舞台の歴史ロマン。アヴィニヨンの薬屋小町クレールとハリソン&マルセル主従との運命の出会い。

カフェ・ブルトン(11/16) これって、運命の出会い…に発展するのかな?

2007年12月16日 13時32分46秒 | 第6話/カフェ・ブルトン

 「メアリアン」という名を見て、違和感を覚えたけれども、
そう呼ばれている理由が、

「分った人」
「分らなかった人」

それから、

「違和感を覚えなかった人」

 …いろいろいらっしゃると思いますが。

 このページの最後のコマで、ハリソンさんがマドモアゼル・ブルトンに英語を教えていたらしい事が分ります。
外国語教室や学校での外国語の授業では、生徒にその国の人風の名前を名乗らせ、
雰囲気作りをしたりする事があります。

作者が若い頃に行った、居住地区の自治体主催の英語教室でもそれをやっていました。
日本人なのに、「ベス」とか「マイク」とか名乗っちゃうんです。
…近頃、問題の英会話教室ではどうしているかは分りませんが…。


映画「乙女の祈り」でもケイト・ウィンスレットさんが、ニュージーランドの学校での、確かフランス語の授業で、
「アントワネット」と名乗っていました。役名は「ジュリエット」だったので、名乗りたい名を名乗っていたんでしょう。


ちなみに、作者の行った英語教室では、「ホワイティ」と名乗って、笑われていた人がいました。
その人、当時人気絶頂期だった、「ウッチャンナンチャン」のお笑い番組を見ていなかったのでした。


 ハリソンさんは、生徒に実名を英語風に名乗らせていたのでしょう。
マー坊の事は、「マーシィ」もしくは「Mr.トロイ」と呼んでいます。

そこで問題が!マリアンヌの英語名をどう表記するか?
ジェイン・オースティン(1775-1817)作の「分別と多感」or「知性と感性」のヒロインは、
翻訳者や論文の筆者によって、「マリアン」だったり、「メアリアン」だったりするし、
「乙女の祈り」に同じく、主演女優がウィンスレットさんの映画、「いつか晴れた日に」では「マリアンヌ」になっていたし。
英国のBBC制作のドラマでは、DVDのパッケージに「マリアン」と書いてありました。
日本では作者が10代の頃、人気のあった男性グループ「アルフィー」のヒット曲に「メリーアン」というのがありました。


 最終的には、この話の他の登場人物の名前との整合を取るという事で、
「メアリアン」に決定しました。


今回初めてご覧になる方で、第1話からご覧になっていただける方はこちらからどうぞ。

また、「ヴァレット」の意味が分からない方は、第3話から意味を読み取るか
もしくは仏和辞典か、分厚い英和辞典(中高生向きのには多分載っていません。)
で valet をお調べ下さい。

さて、お次はハリソンにも「運命の出会い…に発展するのかな?」
―という予兆が!
〈次回の更新は12月22・23日の予定です。〉








 

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