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 漫画/ハリソンさんはカノ紳士 Mr.Harrison is THE GENTLEMAN ― フランス通過編 ―(前半)

18世紀欧州が舞台の歴史ロマン。アヴィニヨンの薬屋小町クレールとハリソン&マルセル主従との運命の出会い。

気品じゃなくてボーッとしているだけ

2012年09月08日 21時59分27秒 | 第21話/薬包紙


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* * * この物語は、基本的にはフィクションです。 * * *


  この話、一応、昔の欧州が舞台なので、毒が弱まっていますけど、
マー坊の言ってる事…特にハリソンさんの出身地の事とか…今の日本を舞台にした話へと置き換えてみたら、
失礼極まりない事言っていますよね?
まぁ、英国の該当地域の方も怒るでしょうけど…。 

 当時のフランスからイタリアへの行き方については、
リヨンを分岐点として、アルプス経由で入る道と、
プロヴァンス経由で海路から入る道と、
主に2通りあったようです。

 で、このおかみさんの宿は、船に乗るためにマルセイユ港へと向かう途中のエゲレスの紳士様達が、
多く宿泊する事で経営が続いて来た所なのでした。

 その中でも、ハリソンさんの品の良さはピカイチで、
ひょっとしたら 「 王室ゆかりの方のお忍びか? 」
― なんて言っている位なので、
それじゃ、逆に他の英国紳士様方のクオリティってどーなんですか?
― ってな感じなんですが。

 以前にもどこかで書きましたが、当時の英国紳士様方は、
現代のイメージとはてんで違ってて、
あの人お金持ちでお勉強はできても、品格はチョットね~というような方が、
著名人中にも結構いたようなのでした。

 欧米の方々からは、当時の日本がいろいろな面で未発達な国と思われていたようで、
だから、日本史の教科書には、江戸時代後期になると時々外国船が現れて、 余計なお節介しようとしては騒ぎになったという話が載っているのでしょうな。

 でも、作者には、頭脳といい、品性といい、
そして衛生面といい、自国の歴史にも興味を持つ程に、
逆に日本の方が優れていたんじゃないかとすら
思えるんですけど。

 技術面では 蒸気機関とか無かったし、
明らかに遅れていたんでしょうけど、
一旦開国したり第二次世界大戦が終わったりした後は、
ものすごい勢いで巻き返していますしね~。

 それにしても、マー坊のハリソンさんへの評価なんですけど、
マー坊も、ハリソンさんの御学友のまいけるっちみたいに、
ハリソンさんが意外に女受けがいい事に対して不満な男子の一人なんですが、
それだけではないようです。

 多分、漫画には描かれていない所で、
ハリソンさんから、ケロリング事件よりもっと酷い目に遭わされているからなのかもしれません。
そして、その詳細は今後どこかで明らかになるのかもしれないのでした。


 次回の更新は、9月15日 ( 土 ) の予定。



俺達、金髪バカ男チーム?

2012年09月03日 11時39分40秒 | 第21話/薬包紙

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  お久しぶりです。

 地震の時のように、作者が死んでしまったと思っていた方がいらっしゃったでしょうか?
まあ、ある意味では、これはあくまで例えですが、死んでいましたけど。
そして、ある世界では、某家族のDQNのために名前を失って、
気が付いたら本当に死んだ事になっていました。

 …まあ、このご家族は、法律上の罪は無くとも、いつの日にか罰を受ける事でしょう。
なので、この方々達の事は放っておいて、作者は新しい名前を得て、復活さえすればいいって訳なのです。

 キチャナイパートが終わって、同じ話内ですが、別の話題に移ろうって所で中断した所だったので、
時間を空けたお陰で、気分の切り替えにもなったんじゃないでしょうか?

 プロヴァンス地方は、映画の 「 パフューム 」 ( ちょうどこの話と時代設定が同じ頃 )でも分かるように、
昔っから香料の産地だったのでした。
なので、マー坊はお清めの香油やポプリをオテルのおかみさんからサービスしてもらえたのです。

 ハリソンさん、マー坊の事をバカっちいと言っていますが、
端から見れば、双方で金髪バカ男チームに見えるんでしょうな~。

 金髪女性がバカで濃い毛色の女性はお利口というのは昔から論争の種になっていて、
それに反論する映画もハリウッドで作られています。
ガチの金髪女性研究者もいらっしゃるらしく、
「 金髪女性は男性をバカにさせる。 」
― と、いう結果が出たようです。
日本でも研究本が出ていて、確か何かの新書の中の1冊でしたが、作者、読んだ事があります。

 ところで、外国じゃどうか分かりませんが、
日本では、特に女性向きの漫画あたりでは、
「 外国が舞台の物語に出て来る金髪男、もしくは、日本やアジアが舞台の物語をモノクロで描いた場合、
白とか、縦線入ってるとか、網カケしてるとかはバカ系、でもベタ塗りや艶塗りしてる黒髪男は賢い系 」
― なんて規則が、伝統から来る描く側と読む側の思い込みからかあるんでしょうか?

 この漫画では、黒系では、ウォルポールさんとフレディ君チームがいますが、
本当の意味でこの二人、賢いんでしょうかね?

 ウォルポールさんについては、5ページ後に登場して来ますが、
また何か、デュポン先生の心を波立てて、ハリソンさんを困らせるような企画を考えついたようです。


 続きは9月8日 ( 土 ) の予定。


 





大仕事は済んだ

2012年05月21日 20時18分05秒 | 第21話/薬包紙
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* * * この物語は、基本的にはフィクションです。 * * *


 マー坊、最初はオテルのおかみさんに失礼千万な事言っていながらも、
最後は豊臣秀吉さんが織田信長さんの顔を立てたかの如くに、
おかみさんに花を持たそうとしています。

 これで少なくともこの話内では、不潔極まりない場面はもう出て来ないと思われるので、
そういうのがキライな方は、どうかご安心ください。

 今までの経験からしてこういった内容の時は、
閲覧数が激減するのがもう充分に分かっていて、
逆の意味で反響があったと取っていますので。

 ―― という訳で、作者は全然滅入ったりとか、
後悔もしてはいないのでした。

 物語は、ハリソンさんが休んでいる部屋へと戻って、
マー坊がクレールさんトコで買った薬をハリソンさんに飲ませようとしているのでした。

 ハリソンさんはいい匂いがすると言っています。
マー坊が今までしていた事からすると反対の反応じゃないのといった感じですが、
本当にいい匂いがしているようです。
何故なんでしょうか?


 また続きは出来次第。でも…もしかしたら大脱線するかも。

 

 

これは僕の家のオキテだから…

2012年05月20日 19時41分37秒 | 第21話/薬包紙

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* * * この物語は、基本的にはフィクションです。 * * *



 飲食店でトイレが汚れていたらそこへ2度とは行かないと言っている人が結構いるようです。

 18世紀は、ファッションや芸能や文化などの外観の華やかさとは裏腹に、
不潔かつ下品さにも満ち溢れていたので、
マー坊や、今後のハリソンさんの言動などからすると、
2人は当時の平均的な人々からはニューロシス ( ノイローゼ ) 扱いクラスの清潔好きなのかもしれません。

 マー坊の家は、港町カレー市で魚料理の店を開いていますが、
マー坊自身は家業を継ぐつもりは無く、
他に思う所があって第1話~3話にあったように、
しつこく売り込みしてまで旅行について来たようで、
思う所についての詳細はフランス編の最終話で描かれる事でしょう。

 マー坊は、 「 金運が上がるから。 」 などという、
近年日本で大流行した欲深い理由でトイレ掃除していたのでは全然無くて、
お家での厳しいプロ意識から来る躾によって身に付いた物で、
そうせずにはいられなかったからのようです。

 マー坊については、何か今後、行く先々でトイレ掃除とその蘊蓄も披露しながら、
自分の夢に向かっても成長して行くという、
少年マンガ的要素もあるのかもしれませんが ―― 。

 一方で主人公のハリソンさんについては、最初っから成長は不要。
むしろ逆に当時の世間が成長してハリソンさんを理解すればめでたしめでたしというのが、
この物語の趣旨なのでした。

 あと、トリストラム・シャンディさんにもハリソンさんを理解して成長していただく予定です。
原作群の中の一小説の内容からして不本意 & どうやってそうさせるのかと思っている方もいらっしゃるでしょうが。

 ―― していただきます。


 めずらしく、今日の続きは明日。

Lasana, pulchra esto.

2012年05月05日 13時26分35秒 | 第21話/薬包紙
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* * * この物語は、基本的にはフィクションです。 * * *



  タイトルはラテン語で、

「 トイレよ、美しくあれ。 」

―― でした。

 読み方は、

ラサナ プルクラ エスト―

―― と、読むそうです。

 ラサナというのは、古代ローマ時代の腰かけ型ボットン式トイレの事なのでした。
水洗トイレもあったらしく、
公衆用はクロアキナ ( Cloacina ) 、個人住宅用はラトリナ ( Latrina ) と呼ばれていたようです。

 画面には、( 舞台がフランスという事もあって ) 印象派処理が施されています。
実際の原稿ではかなり露骨に描かれていて、
作者が見た事がある、日本の某駅のトイレをモデルにしているのでした。

 & 作者がアヴィニヨンで泊った ●● 庁ホテルさんとこは、
トイレが壊れている部屋を平気で客に提供していた。
―― という事に対する恨みも籠っているのでした。

 今みたいなトイレットペーパーが無い頃、
古代ローマ時代では、棒に付けたスポンジでぬぐっていたようです。

 ラブレーさんの 「 ガルガンチュワ物語 」 の第13章にも、
幼いガルガンチュワ君が、グラングージェパパリンに自慢する形で、
いろいろな拭き方が書かれてあります。

 本物語では、○○使い捨ての○○布で○○拭いて○○いる○○ようで、
それが○○オテルの○○女将さんの○○言う所、
○○忙し過ぎて○○トイレ○○掃除まで○○手が○○回らなくて、
こまめに○○捨てに○○行けない○○ために○○溜まり○○まくって、
○○汚○○物○○入れから○○溢れて○○そこら中に○○転がり、
便○○座○○にも○○カスや○○滴りが○○くっ付いて○○いて、
腰掛け○○られた○○もん○○じゃない○○といった○○様子なのでした。

 男子の○○方は○○マー坊の○○格好○○以外にも、
立って○○的を○○はずす○○という○○事も○○している○○らしく、
それで○○蓋も○○閉めては○○いない、
& ○○薬草で○○消臭○○対策も○○して○○いない○○ようで、
悪○○臭が○○満ち満ちる○○ままな○○ようです。

 と、香り立つ内容を少しでも鎮めようと、
まあ、トリストラム・シャンディさん調アスタリスク伏せ字でもいいのですが、
今回は宮武外骨さん( 1867-1955 ) の滑稽新聞調にしてみました。
いかがでしょうか? 

 By the way, 以前、ヴェルサイユ宮殿の見取り図にトイレが無いと書いたのでしたが、
トイレ自体は実際はあったらしく、詳しい事は、
「 ヴェルサイユ宮殿に暮らす 優雅で悲惨な宮廷生活 」 / ウィリアム・リッチー・ニュートンさん著
/ 北浦春香さん訳 / 白水社刊
という本にも書いてあります。
その他の本も調べた所によりますと、
フランス革命で民衆が宮殿に侵入した時に破壊されたから、
「 ヴェルサイユ宮殿にはトイレが無かった。 」 という俗説が生まれたらしいのでした。

 それらは水洗式で、「 英国式椅子の部屋 」 と呼ばれていたらしく、
ちなみに、近代水洗式トイレの発明者は、サー・ジョン・ハリントンさん ( 1561-1621 )
という人なのだそうで、故国に敬意を表してそう呼ばれていたとの事。


 オスカル様やアントワネット様のそんな姿なんて、
想像したくもないわー。
そんなページあったら他のページと釣り合い取れないし、
破って捨てちゃう。

 シャンディ殿も5巻で言っておるが、
作品の調子が始終で合っている事は大切な事じゃ。
ベルばらは 「真実よりも美しさを良し 」 とするもんじゃからの。
 

 だとするとじゃあこっちの話では、
作者はそうする気が無いんじゃね?!

 どう工夫したっても汚ないもんの話は汚ないよ。 

 ラテン語なんて…、わたしゃ阿部ちゃん主演の映画のタイトルしか分からんわっ!


 続きはまた出来次第。
クレールさんの不幸をハリソンさんが救済&
彼女の不幸に付け込んだ悪人に対して奇抜な方法で復讐する話はまだまだ先の事になりそう。



こうなりゃ徹底浄化だっ!

2012年04月16日 13時19分36秒 | 第21話/薬包紙
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* * * この物語は、基本的にはフィクションです。 * * *



 今度は前回より2か月も空けてしまいました。

 これまでの所、この話、時々ハリソンさんが暗い表情をして、
実はこいつ相当怖いんじゃないかと思わせるような事をツイートしているのですが、
全体としては、ほのぼのふんわかパステルトーンな感覚で描けていたんではないかと、
作者自身は思っていたのでした。

 ところが、この先の暗転部分を描こうとしても、
今までの自分の人生経験ではまだまだ描けないと気が付いた時、
紙を机に置いてペンを持つ事ができなくなっていました。

 ハリソンさんが未来に絶望したあまり、
トリストラム・シャンディ氏のそそのかしに乗ってしまった部分を描くためには、
作者自身が生きるか死ぬかの状況まで叩き落されてみて、
その時の自分自身の感情がまず分からなければ描けないんじゃないのかと ―― 。

 それでこうなってみると運がいいのか悪いのか、
作者現在そういった状況に本当に叩き落されてしまいましたが、
ハリソンさんの気持ちも、
シャンディ氏の気持ちも分かって来ました。
特に、 「 笑いの奥に潜む負の感情 」 という物が ―― 。

 後は、この状況を奇跡でも何でもいいから抜け出す方向へと持って行けたのなら、
また描く事に集中できるかもしれません。

 ハリソンさんとマー坊が泊っているオテル、
14世紀に7代にわたる法王様達がアヴィニヨンで、
フランス王の監視下に置かれていた時期に住んでいた宮殿の側にあるのでした。

 この宮殿、作者30代の初めに見学しましたが、
だだっ広くて、冬超さみーだろーなーという記憶しかありません。
住んでいた当時の法王様方とスタッフの方々達は、
暖房を MAX 効かしていたとしても震えていたんじゃないでしょうか?

 ついでですが、作者、別の町でとある歴史博物館を見学した時に、
チケット売り場の人から学生と思われたらしく、
作者自身もそれに乗ってちゃっかり学生料金で見学してしまいました。

 マー坊、トイレ掃除に熱心になるあまり、
タイムスリップして、現代日本の水洗便所から出て来て、
女子高生達に 「 うっそ ありえねー!! 」 「 やっ 」 「 マジで変態!? 」
…なんて事にはならない事を祈りますな~。


 次回も出来次第。
今度はもう少し早くできるようにしたいです。
 

無花果欲しいが卵はいらん

2012年02月11日 20時14分02秒 | 第21話/薬包紙

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 ハリソンさん、無花果を手に入れたいのと、
どう運んだらいいのかで葛藤していますが、
果たしてどうしたのでしょうか?
クレールさん、鋭い指摘かもしれませんな。

 またアップ予定から1ヶ月ほど遅れてしまいましたが、
今回の場合も、また作者の職人気質にもあるのですが、
地震騒ぎもあって、ふと自分がいつまで生きていられるのか
不安になった事も原因の一つなのでした。

 運の良し悪しについて書かれた本に関心を持つようになり、
何冊か読んだのですが、その中に 「 シンクロニシティ 」 について
書かれた本がありました。

 日本語のタイトルは、
「 シンクロニシティ 『 奇跡の偶然 』 によるきづきと自己発見への旅 」
という本で、著者はフランク・ジョセフさんという方でアメリカ人らしいです。

 その本の中に、 「 数字に関するシンクロニシティ 」 と 「 パラレルライフ体験 」 という章があり、
それを読んでいて考え込んでしまっていたのです。

 もしかしたら、自分もローレンス・スターン聖下が、
「 トリストラム・シャンディ 」 を9巻から先を書けずに亡くなってしまったように、
それ以降に、これに直接関連する物語を描く者も、
完成を見ずに死ぬという呪いが存在しているのかもしれない。
― なんてふと思ってしまいました。

 初代シャンディさん自身がまだ40巻の書物を書いて、
したい事や言いたい事も無限にある。 ― と、7巻で言っておきながら、
10巻を書かずに亡くなっているのです。

 もしくは真っ向から完成させたら死ぬかもしれないので、
英国の映画やマーティン・ローソンさんの漫画みたいに、
わざと未完っぽい内容で完成させるか、
完成する時期をできる限り延長して調整すればいいのだろうかとも。

 そんな時に丁度いい具合に、
男女両方の週刊誌やTVの情報番組では、 「 首都直下型地震 」 とか 「 富士山大噴火 」
についていろいろ騒いでいるし、
作者前にも書きましたが、東電さんの管轄区域なので、
もし本当にそうなったら生きてくだけで精一杯となるよーな場所に住んでて、
趣味で ( ― って言うか、スターン聖下的に 「 ホビーホースで 」 とか、
夏目漱石さん的に 「 物好きにも 」 って書くべきなんでしょうか? )
― ともかくも漫画描いてる場合じゃ無くなるんですよ。

 実際、上記の本を読んでいる間にも揺れを何度も感じましたし、
新聞に震度が載っていて、
「 やっぱね。勘違いじゃ無いんだ。 」
って思いましたもの。
空に地震の予兆となるような雲が無いかも毎日気になってしょうがないし。

 最近こういう人が増えているようですが、
自分も富士山が爆発したリアルな夢を、
去年でしたが見ちゃいましたからね~。


 次回の更新も出来次第。
マー坊が遂に決死のトイレ掃除を開始!
ハリソンさんが結局どうしたのかはもっと後に分かるので、
考えといて下さい。




 

南仏プロヴァンスの夏

2012年01月13日 21時03分43秒 | 第21話/薬包紙

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  ハリソンさん、どういう理由でだかアラベラさんに失恋してしまい、
( 当然ながら、時代背景からして彼女にダンナがいたからではありません。
ダンナが激怒して二人を引き離したとしても、世間からは 「 あの夫婦バッカじゃね? 」
―― と、言われるのがオチです。 )
フランス各地をセンチメンタル・ジャー二―して周り、南仏に辿り着き、
しばらく住んでいた1763年の夏の事でした。

 ハリソンさん、町方に用事があっての帰り道、
喉が渇いて何か水っぽい物が欲しくなりますが、
コーラだのソーダだのスポドリだのアイスティー&コーヒーだのの自動販売機がある訳ありません。
( ちなみに自動販売機の原理は古代にすでに発明されていましたが。 )

 ―― と、そんな所に丁度、鶏卵と無花果を売っているオバサンと出会うのでした。

 「 トリストラム・シャンディ 」 第7巻43章に同じ話が出て来るのですが、
シャンディさん、話の結末まで話してくれてないのでした。

 それではハリソンさんの場合はどのような運命を辿ったのでしょうか?

 また、今度は4日も予定から遅れてしまいましたが、
理由は何だと思いますか?

 実は、怪しい関西弁話してるオバサンの服装がなかなか満足できなかったからでした。
ちなみにアヴィニヨンがフランスの京都みたいな感じなので関西弁のようにしてみました。
それに対して、ハリソンさんは旅行者なので教科書みたいな感じで。

 プロヴァンスにはサントン人形というのがあって、



 もとはキリスト様が生まれた時の様子を表した粘土人形でしたが、
その後、プロヴァンス地方の人々の風俗を表した物へと変化して行き、
現在はお土産店で主として観光者向けに売っているのでした。

 写真のは、それ程でも無いのですが、
観光資料には、かなりガラモン ( 柄物の服のコーディネートの極致、またはそのような
服装をしている人物。花柄と豹柄など凡人には考えもつかない組み合わせを着こなす。
中高年女性に多い。 / 大修館書店 「 みんなで国語辞典! 」 より )
―― な、お人形さんもあって、
それを上回るガラモン度の高さにしようと思ったのですが、

作者、色彩とか、デザインの勉強、かなりの真面目度で、
先生方やクライアントさん方や社長や営業方の顔色を伺ってやっていたんで、
全体に対して一部が不調和な感覚ってどーも苦手なんですわー。

 それから、ハリソンさんの腰巻姿、
18世紀の絵画やその頃を舞台にした映画でも、
まだこういうカッコをした方を一度も見かけた事が無いのでした。

 それよりかは今時の若造りの50代以上のオジサンオバサンがしているのを時々見かけるけど、
作者には 「 そりゃ、あなた方の若い頃は最先端のファッションだったかもしれんが…。 」
と、違和感満々なのでした。


 次回は出来次第、早くて15日 ( 日 ) でしょうか。

 


 

 
 


第21話 登場人物紹介

2012年01月07日 20時22分03秒 | 第21話/薬包紙

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* * * この物語は、基本的にはフィクションです。 * * *



 ハリソンさん、紹介にある通り、
今話では寝床からほとんど離れず、ホテルから一歩も出ないのでした。

 その代わりに、マー坊がトイレ掃除にお使いにと大活躍で、
その上、ハリソンさんが活躍しない話に有りがちの展開で、
パリにいるウォルポールさんとデュポン先生との、
「 トリストラム・シャンディ 」 の正体についての対談が12話以来で、
また入って来るのでした。


 第21話の開始予定は1月9日 ( 月 ) 。



これまでのお話

2012年01月05日 11時47分34秒 | 第21話/薬包紙

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* * * この物語は、基本的にはフィクションです。 * * *



 2か月空いてしまいましたが、また続きを描こうと思います。
多分、また 「 出来次第 」 が続出するでしょうが…。
「 フランス通過編 」 は今年で完結できて、来年から「 イタリア編 」 に入れたらいいな~。

 この話の裏主人公、トリストラム・シャンディ氏も、
今年はどの辺までそのお姿を見せていただけるんでしょうかね~?

 明後日、1月7日は第21話登場人物紹介です。

第21話/薬包紙 予告編

2012年01月04日 17時47分44秒 | 第21話/薬包紙

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* * * この物語は、基本的にはフィクションです。 * * *



 ハリソンさんを助けるために薬屋へと行ったマー坊は、
看板娘、麗しのクレールさんと、ある共通の経験からすぐに打ち解け、
ハリソンさんが一昨年プロヴァンスにいた時にやらかした失敗談までも話してしまうのでした。

 クレールさんは、その話からある事を思い出して、
ハリソンさんに対して興味を持ち、
それとなく本人に伝えて、自分の元へとやって来るようにと、
秘策を使うのでした。



******* 予告編 おまけ *******




※ 見た目以上の意味はnothingです。

 「トリストラム・シャンディ」 第7巻43章にある、
「 無花果と卵の話 」 、
ハリソンさんの場合はどーやって解決しようとし、
and after all 失敗しちまったんでしょうか?

 シャンディ氏もハリソンさんも、
ケッコウ変に他人へと気ィ使いで、
細かい事を気にするのに、
そのくせ、ボーっとしてて、
ズボラだったりするからね~。


 明日は、今までのあらすじです。