1ページ目の1コマ目と2コマ目の主人公の髪型が違いますが、なぜだか分かりましたか?
17~18世紀の紳士は人前で、カツラをかぶっていました。
(フサフサなのを見せ付けたい人とか、熱い・痒い・キツいのでウザいという人、何故か・・・?の人、
無頓着な人、意地張ってワザと―かぶらんという人も中にはいたのでしょうが・・・。)
紳士の方々がカツラをかぶったナイセストな理由については、
鈴木豊さんの著書「ヘンな世界史」(ワニ文庫)に書かれています。
主人公は人前では銀毛のカツラをかぶっていますが、
一人でいる時や親しい間柄の人達の中では、カツラをかぶらずに地頭オンリーでいるという事が、物語中で結構あります。
表向きは常識や習慣や規則や時間におとなしく従っていますが、
実はそういうのが辛くてストレスが溜まりまくっています。
反動から一人でいる事も多く、そういう時はかなり自由気ままで、
特に心の中身については崇高・典雅から残酷・ハレンチ・ヘンタイに至るまで何でもアリだと思っています。
ただし、いずれにせよ小心者なので実行には移せません。
面と向かい、他者を自分の内面世界に引き込むにもためらいがあります。
・・・そして、そういったストレスが自己MAXに達した時、主人公はある事件を引き起こしてしまいます―。
<次回の更新は4月21・22日の予定です。>