ミス・クレームの多くは錯覚や勘違いが主で意識の外で起きているので発覚した時はまずその事実に驚いてしまう。自分でしでかしておいてだ。
しかしゆっくりと作業をふりかえると意外に原因が他愛のない事に突き当たる場合もある。
勿論それはかなり具体的だがそれを論じても只自己弁護をしているだけと誤解を招くかもしれない。
しかし報告書というモノは抽象的なものではなく具体的なものでなければならないと思う。
うっかりしていたからではなく。
何故うっかりしていたかだ。
うっかりするのには必ず直接的な原因がある。それを突き詰め意識して克服しなければ問題は解決しない。
朝、出掛けに妻とケンカをして心にわだかまりがあったとか突き詰めると何かしら具体的な原因に到達するものだ。
家族に何か問題があるといった重篤なものから奥歯に食べカスがはさっまって気になるといった軽度のものまで自分の胸に手を当てると必ずや原因に到達する。
因果とは原因があるから結果があるという事なのだ。
寸法を間違ってしまったではなく何故寸法を間違ったかだ。
気持ちが浮ついていたからではなく何故気持ちが集中できなかったかが解明されなければミス・クレームは克服出来ないし前進は出来ない。
つづく