机の上

我、机の上に散らかった日々雑多な趣味(イラスト・劇画・CG・模型・HP・生活)の更新記録です。

小松伸六「文学観光案内・北海道篇」

2015-12-07 16:41:00 | 本の読味
 「小説現代」昭和四十二年一月号とある。その巻頭記事から一文を。
まず初項は「氷点・大鵬・ラーメン」とある。その店が吉行淳之介氏ご推薦はさて置いて、ラーメン一杯の値段が百円というのには興味がひかれる。東京では七~八十円というし場所が札幌の薄野というから、今のラーメン横町あたりで食したのだろうか。

 当時は外食など滅多にしないから記憶をまさぐってもどうであったか答えが出てこないが、その前に最後に外食で食べたラーメンが六十円という記憶がある。
東京五輪の前年だったか、映画「007・殺しの番号」が封切られる前後であったろうか。さすがにこの記憶はあやういが、当時百円は妥当なところであったのであろう。
ただ東京で七~八十円のものが札幌の薄野では百円というから、さすが観光地である。

 最後に薄野でラーメンを食べたのは二年前だ。一杯千円前後だったような・・・。酔っていたからこれまた記憶があやういのである。
それにしてもこの頃から比べると物価が十倍という事だ。その上に消費税というヘンなものまで、てんこ盛りになってラーメンもすっかり高嶺の花になってしまった。




 子供のくせにこういう雑誌を買って読んでいたのだ。当時はまだ少年雑誌も読んでいた頃だ。この雑誌のどこに興味を引かれたのか、この年齢になってパラパラと部分読みをしている今日この頃である。

 そういえば、昭和四十二年は「007は二度死ぬ」が公開された年だ。職場の先輩にラーメンをおごってもらった事がある。値段は忘れたが、当時吸っていた煙草「ひびき」は七十円だった。
 
 今、煙草は四~五百円なのだろうか。それからいくと花どころかエベレストが如き高嶺(いただき)である。
ラーメンは。

 ー つづく

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