机の上

我、机の上に散らかった日々雑多な趣味(イラスト・劇画・CG・模型・HP・生活)の更新記録です。

歌川国貞

2014-10-21 16:58:00 | デザインの世界
江戸時代後期の日本を代表するイラストレーターである。手元に一冊の画集がある。画集といっても、どこぞで行われた展覧会の案内本である。この中に歌川国貞の版画が多数掲載されている。図版はモノクロが多く小さいのだが時代劇を好む者としては一級の資料だ。



 本の入手先は、以前お世話になった会社から譲り受けた。現社長がヒモでくくって、今まさにゴミに出そうとしているところを救出した訳だ。本は他にも多数あり古代文明や建築、ダリやピカソ果てはジブリの背景画集もあった。
 重たくて一度では持って帰れなかった。本は前社長の持ち物だったのだが、現社長は本も目障りであったのであろう。



TVドラマ「ファーストクラス」に出てくるレミみたいな上司(男だが)が「古本に売れば幾らかにはなる」と真面目に言っていた。君はそれでも専門学校を出たデザイナーの端くれだろうと、心の中で嘆いた。本には罪はないし、これだけの物に興味をしめさない輩とは一緒にはやれないと思っていたら、後で本同様に自分の首もヒモでくくられた。
 笑い話である。まさに踏み絵はいつの世にもどこにでもある。彼だって本当は何冊かは持って帰りたい本があったと信じたい。



 さて国貞である。図版を横に置いて模写をさせてもらっている。子供の頃から浮世絵には憧れがあり、社会に出て一番先に給金で買ったのが浮世絵本であった。浮世絵関連は今でも高価で沢山は持ってはいないが、この本は充実している。



 先にペン入れして仕上げた二点の続編である。鉛筆描きの下絵の段階だが掲載する。この数週間不調だが、日々筆を休めている訳ではない。ネームや下絵やラフやデッサン等と描いている。



 でも、このブログにデータ絵をアップするのは面倒だ。不調とは言いつつも描いてはいる、何かしら。



 歌川国貞。この時代に生まれたかった。彼女達と恋をしたい。いや、している。だから描いている。

 

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