机の上

我、机の上に散らかった日々雑多な趣味(イラスト・劇画・CG・模型・HP・生活)の更新記録です。

老禍現象

2023-05-18 04:39:22 | 日々是茶飲み話

 年齢を重ねると同じ事を繰り返し話すようだ。「それ前にも言ってました」と人から指摘される。愕然とするが当の本人は新鮮な気持ちで話をしているのだ。このブログでも前にふれた話題を書き込んでいるかもしれない。

 最近、ふと思うのだが十五歳位からものの考え方や趣味嗜好が変わっていないのかも知れないという事だ。良く言えば信念がある。悪く言えば進歩がない。世の中の流行りに追いつけていないのかも知れない。

 それほど深刻に捉えてはいないのだが、新しいものには興味をしめしたいものだ。流行りの音楽にベストセラー小説、最近のアニメやマンガと関わりたいのだが古い物の方がどちらかといえば好きだ。

 音楽にしても洋楽とりわけ1950~60年代のシカゴブルースやジャズが好きだ。映画も洋画邦画もこの時代のものが好きである。これは若い時からそうで、当時の流行りのものより、ひと昔前のものに心ひかれた。

 川の流れに例えると流れににそって下流に行くよりも、流れにに逆らって上流に登って行ったわけである。若い頃は古い物に辿り着くのには非常に難儀した。古いレコードを一枚入手するのにも町中彷徨ったものである。

 本にしてもそうだ、古い本の収集にこだわってきた。古本屋を巡り、物珍しい本や資料本などを買い漁った。古本であるから現行よりも当然安い訳であるが、中にはプレミアがついた高い物も買った。

 それらの物が山となって、今は家族の者もから疎まれている。老化はいまや肉体だけではなく自分の身の回りの物をも引きこんで巨大化してブラックホールと化している。家族が巻き添えを嫌っているわけだ。

 世の中、断舎利などと称してシンプルライフを推奨しているようだが、どうにも執着から逃れられないのだ。当人にとっては貴重な物でも、他人から見れば塵なのだろうが暫くはこの塵と暮らしていく。こういう頑固なところも老化現象なのかも知れない。

 下の絵もデータで、デジタルで描いたものだが、これも家人にとっては塵なのだろう。この絵を描く為のデジタル機材もパソコンを始め山のようにあるわけだが、今は手放すのは忍びない。描き案配に少しずつだが慣れてきところだ。

          

 絵は完成とする。