机の上

我、机の上に散らかった日々雑多な趣味(イラスト・劇画・CG・模型・HP・生活)の更新記録です。

(無題)

2020-02-09 03:59:00 | 日々是茶飲み話
この冬は雪量が少ない。
それでも、この間は三十センチに近い降雪があった。
はりきって雪投げをしたのだが、その疲れが三日たった今でもとれない。

 そのうえ今日は夜勤の守衛業務がある。今回は死亡退院があったので全く寝ていない。何故だか腰もいたくなってきた。雪投げがたたっているのだろうか。

 守衛室で一服のあいまに深夜、テレビを観ていたら、ドキュメンタリー番組に遭遇して見入ってしまった。

 世の中には重度の難病を抱えて生きている人が沢山いらっしゃるのだ。
手や足は勿論の事、身体全体が全く動かず、、その上しゃべる事も出来ない。雪投げで腰が痛いとは言ってはいられない。

 その人たち中には、許される動きが眼だけだという方もいた。眼球の動きをパソコンのモニターが察知して文字打ちをして、他の人たちとコミュニケーションをとる。今時のコンピューター技術が凄いのは解っていたが改めて見ると感慨深いものがある。

 コンピューター技術が発達して世の中が便利なっていく一方で、その為に職業が無くなっていくという現実が一方ではあるという事だ。近い将来AIが発達して行く過程で何十もの職業が無くなり、新たに何十もの職業が生まれると、何かで読んだ事がある。

 恩恵をこうむる人に、そうでない人。人生は幸と不幸の十字路だ。ドキュメンタリー番組は不幸な人が幸になるべくAIを駆使してロボットを開発している若者にスポットが当たっていく。若者が孤軍奮闘する中で開発の完成を見ずに亡くなっていく方もいた。

 ロボットはそれらの人に代わって行動する代理ロボットだ。遠隔操作で寝たきりの方に代わって遠くの場所で作業をする。モニターで状況も把握出来るし会話もかわせる。


 患者様がお亡くなりになりました、と報告を受けて二時間近くたったろうか、葬儀業者の方たちがお見えになった。

 外は暗く息も白い。雪も少し舞っている。患者様と御家族を御見送りして施錠して消灯する。番組の鑑賞は、仕事合間の途切れ途切れで、おまけに最後は知らない。ロボットは無事に完成したのだろうか。

 なぜだか腰の痛みはとれていた。明日は積もるのだろうか。
今年の冬は雪量が少ない。