机の上

我、机の上に散らかった日々雑多な趣味(イラスト・劇画・CG・模型・HP・生活)の更新記録です。

ふたたび劇画の事

2008-05-24 21:36:20 | 楽描き
 劇画を語る上で忘れてはいけない作家がいる。
「ありかわ栄一」
 代表作は貸本時代の「アイアン・マッスル」その絵は後に登場する多くの作家に影響を与えた。 私も中学生の頃よくコピーをしました。貸本時代の最後の方に属するその作品はその後少年キングにリメイクされ、その描線の美しさは今見ても憧れます。丁度その頃、園田光慶と改名しましたが私のなかではいつまでもありかわ栄一です。
 彼の周りには当時大勢劇画家が活躍していましたがその中で彼の絵は群を抜いて洗練されていたと思います。集中線なども独特でこれぞ劇画という感じでした。
 後に少年サンデーにあかつき戦闘隊を連載しメジャーになっていきますがその描線は次第におとなしくなっていきましたがそれはそれで洗練されて見えました。最後に見た作品は壬生浪、浪は狼だったでしょうか?記憶が曖昧です。 その後亡くなったと聞き、ああ、あの洗練された絵を見る事はもう見る事ができないのかと淋しく思いました。
 彼を凌ぐ劇画家がいます。ながやす巧、その人です。今第一線で活躍する彼の絵はありかわ栄一と同等のいやそれ以上の衝撃を受けました。

 浅田次郎原作ながやす巧劇画「壬生義士伝」1読了
 村山由佳著「星々の舟」読了
 ヘッセ著「メルヒェン」読了

 依然調子悪し。扁桃腺の腫れ、さらに口内炎と歯医者通いと憂鬱です。