家づくり、行ったり来たり

ヘンなコダワリを持った家づくりの記録。詳しくは「はじめに」を参照のほど。ログハウスのことやレザークラフトのことも。

11月22日は「いい夫婦の日」

2005年11月22日 | 我が家のスペシャルな事情

あかりの日」、「いい石の日」に続き、だんだんとシリーズっぽくなってきた記念日紹介。

11月22日は「いい夫婦の日」とのことである。語呂合わせで決まったようだ。

私達夫婦も基本的にはいい夫婦でありたいとお互い願っている(はずだ)が、夫婦がどれくらいいい状態なのかを判定する「ものさし」はないので、いい夫婦の範疇に入れてもらえるかどうかはよくわからない。
そんな中で、ウチには、はっきりと「いい夫婦だなあ」と思えるカップルが存在する。
私の両親はそこそこいい夫婦だと思うが、この夫婦のことではない。
庭木の「ひいらぎ」に巣作りをした山鳩の夫婦がすごく「いい夫婦」なのである。

巣作りの場所を物色しに我が家の庭にやってきたころから、ほほえましい風景を見せてくれた。
妻らしき鳩が、「まき」や「ひいらぎ」の枝をひょこひょこと移動しながら、場所を探す。きょろきょろと枝ぶりなどを眺めるさまは、人間界で住宅設備展示場を熱心に見て回る奥さんの姿を思い浮かばせた。
その間、夫と思わしき鳩の方は、古屋の屋根にチョコンととまって見守っている。妻鳩がきょろきょろしている場所と同じくらいの高さの位置に陣取って。
買い物に熱中している奥さんをうんざり眺める夫の目とは違う。
家探しに熱中している妻鳩を夫鳩が外敵から守ろうと目を配らせているのであろう。
それだけでなく、妻鳩が手が届く範囲の良し悪しを吟味し、夫鳩がもう少し広い範囲の環境を吟味しているようにも見えた。
自然に役割分担し、夫唱婦随でもあり、婦唱夫随でもあるようで、夫婦愛がにじみ出ているのだ。
いろいろな思い・価値観が交錯する人間の夫婦の複雑な関係と比べると、すがすがしい、いいカップルに見える。

休日、ワークショップの机の前に座っていると、この夫婦鳩の行動を同じ目線で観察できることがある。
こういうことはあらかじめ計算できないが、偶然のチャンスをしっかりひろえるつくりというのはあるのかもしれない。物語の舞台(庭)と観客席(ワークショップ)の絡み具合を考えると、つくづく「家」というものはいろいろな要素がつまっていると思う。