ひまわり博士のウンチク

読書・映画・沖縄・脱原発・その他世の中のこと

『白地も赤く百円ライター』

2007年11月16日 | 本と雑誌
Shirojimoakakuこんな本を見つけました。
 『白地も赤く百円ライター??知花昌一 新・非国民事情』
 下嶋哲朗 著

 著者はすでにこのブログで紹介した、『生き残る??沖縄・チビチリガマの戦争』と同じ下嶋さんです。

 タイトルからしてスゴイ。「日の丸」の「白地“も”赤く」したらどうなるか。ものの見事に赤旗ですね。
 知花昌一さんが日の丸を百円ライターで赤旗に変えてしまった、という話です。
 一九八七年一〇月二六日、読谷村(よみたんそん)の沖縄“国体”男子ソフトボール試合会場に翻る「日の丸」が燃え上がりました。日の丸転じて“火の丸”。
 おわかりでしょうが、ここでいう「国体」は国民体育大会であって、天皇を中心とした国の体制を意味する「国体」ではありません。
 沖縄県読谷村は大勢の“自決”者を出したチビチリガマを持つ村で、日の丸を掲げた日本軍に裏切られ、天皇の国日本本土によって抑圧され続けた体験から、沖縄が日本に復帰した後も一貫して公の場に「日の丸」を掲げたことはありませんでした。
 その読谷村に復帰後初めて「日の丸」が揚がったのです。
 「日の丸を揚げなければ国体の会場を変更する」と脅迫同様の通告をされ、村は外圧に屈指て、「日の丸」はそのシンボルともいえるものでした。

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「日の丸」を引きずり降ろす知花昌一さん。

 日の丸を焼いた本人、知花昌一さんが逮捕されることはあり得たとしても、友人の知花盛康さんまで逮捕。ことはそれだけにとどまらず、右翼・暴力団による報復事件が相次ぎました。
 知花昌一さんが経営するスーパーが深夜放火され、さらにその6日後、白昼お客さんのいるスーパーに殴り込みがかけられ、バールやハンマーで店内はむちゃくちゃにされました。
 また、チビチリガマの集団自決を追悼する「世代を結ぶ平和の像」がやはり右翼によって打ち壊されました。破壊された平和の像の前には「国旗燃ヤス村ニ平和ワ早スギル天誅下ス」と書かれたビラと手描きの粗末な「日の丸」が鉄でできたモリにくくりつけられて、地面に突き立てられていました。
 右翼にとっては、「日の丸」をこのように扱うことに対しては「良し」とされるようです。雑な扱いにしか見えませんが。

 知花昌一さんはたった230円で有名人になりました。旗のロープを切ったカッターが130円、ライターが100円です。

Chibana2沖縄地裁前で報告する知花昌一さん。

 「日の丸」はただの旗ではありません。日本の国の中にはこの旗のもとに天皇に従うことを強制され、悲惨な戦争で家族を失った人が大勢いますし、それ以上にかつて植民地であった国々にとっては「侵略」のシンボルです。
 もしドイツがいまだにハーケンクロイツ(鉤十字)を国旗に掲げていたら、世界の国々はどう感じるでしょうか。「日の丸」はナチスドイツのハーケンクロイツと同じ意味なのです。

 この本には革新の星と言われた山内徳信村長の苦悩と、逮捕され、村長の告訴によって裁判にかけられる村長の教え子、知花昌一さんとの間に横たわる矛盾がありのまま書かれています。
 そしてその矛盾は、読谷村だけの問題ではなく、沖縄全体の、いえ、それ以上に日本という国がかかえる矛盾でもあると思うのです。

 下嶋さんの本はとても読みやすくて調査もしっかりしています。しかし残念ながらこの本、絶版です。興味のある人は古本屋で探しましょう。

 もう一冊、同じ下嶋さんの『 沖縄「旗めいわく」裁判記』は知花昌一さんの裁判奮闘記で、これはただいま取り寄せ中。これも残念ながら絶版。

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Villaje

 買いそこなっていたボジョレー・ヌーヴォーの「ヴィラージュ」が家にやってまいりました。

 アシのYが地元船橋のマックスバリューで入手。買って来てくれました。
 しかし、そのアシのYは、今体調を崩して食事制限中。せっかく買って来たボジョレー・ヌーヴォーを飲むことができません。

 残念!

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「地球の出」「地球の入り」

2007年11月15日 | ニュース
20071113_kaguya_02

*この写真は営利目的での利用は禁止されています。詳細は「JAXA」のホームページをご覧ください。

「『かぐや』地球の出、地球の入りの撮影に成功!」だそうです。

「現在、初期機能確認中の月周回衛星『かぐや』が、搭載のハイビジョンカメラによる『地球の出(Earth-rise)』『地球の入り(Earth-set)』の撮影に世界で初めて成功しました。
38万km離れた宇宙から地球をハイビジョン撮影したのも、世界で初めてのことです。(写真:(C)JAXA/NHK)」、だそうですが、うちのテレビはハイビジョンではない! 残念!

ここhttp://www.jaxa.jp/topics/2007/11_j.htmlで動画を配信しています。「地球の出」よりも「地球の入り」のほうが映像がいいですね。

 あんなところで、芥子粒より小さい人間が争い合っているんだと思うとほんとうにばからしくなります。
 人間の存在など、大自然から見ればないも同然。せめてもっと仲良くできないものでしょうか。

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ボジョレー・ヌーヴォー

2007年11月15日 | 通販・買い物
Nuvo

 今日、11月15日はボジョレー・ヌーヴォーの解禁日です。
 12時になるのを待って毎年買っている武蔵屋酒店へ。
 ところがなんと!

Bojore2 ヴィラージュがない! 毎年買ってるのになんでだ~。
 せっかく買いに来たので、とりあえず買ったのが上の写真。
 やっぱりいまいちでした。
 今年はなぜか全体的に入荷数が少ないようで、ヴィラージュにありつけるかどうかわかりませんが、昼間もう一度探しにいきます。





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ほんとうの仏様になった稲尾様

2007年11月14日 | スポーツ
Inao1 元西鉄ライオンズの大投手で、「神様、仏様、稲尾様」と言われた、稲尾和久(いなお・かずひさ)さんが13日午前1時21分、悪性腫瘍のため、福岡市内の病院で亡くなりました。
 10月30日に検査入院してそのままだそうで、あまりにも突然。

 稲尾投手は1958年の日本シリーズで、巨人に3連敗した後に4連勝して逆転優勝を果たした立役者です。
 3連敗後の4戦目では完投勝利、第5戦はリリーフで登板して、1点を追う9回に追いついた後、10回に自らサヨナラ本塁打を打ちました。
 その時に、スタンドの感極まったファンが「神様、仏様、稲尾様!」と叫んだと言われています。
 稲尾はその後の6戦、7戦にも完投して勝利、なんと7試合のうち6試合に登板しました。
 中4日、中5日などと言っている今のピッチャーには到底まねできないスタミナです。

 川上や王らと対戦している懐かしい写真がここで見られます。

Inao2 稲尾投手は通算276勝、61年の1シーズン42勝はスタルヒンに並ぶ最多勝利。
 1957年には20連勝のプロ野球タイ記録を達成し、59年まで3年連続で30勝以上挙げました。

 今のピッチャーでは20勝さえもおぼつかない。一昨年の阪神・下柳など15勝で最多勝です。

 人間永久には生きられないとは言うものの、仰木さん、梶本さんなど、良き時代のプロ野球を支えた人たちが次々と亡くなって、寂しいかぎりです。

       ◆

 福留・新井、目指せダブル獲得、タイガース。

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懐かしくて新しい

2007年11月13日 | 音楽
Venturescd 湯川トーベンさんのコンサートでは最近ベンチャーズがよく演奏されます。
 「パイプライン」「ダイアモンドヘッド」「キャラバン」etc.
 トリプルダイアモンドの高橋マコトさんの演奏は、ベンチャーズのリードギター(当時)、ノーキー・エドワーズに引けを取りませんね(言い過ぎか)。
 しかし、ベンチャーズがもっとも活躍したのは1960年代なので、リアルタイムで知っているのは50歳以上でしょう。
 しかも当時は、学校で習う音楽以外は親に隠れて聞かなければならなかった坊ちゃん嬢ちゃんがけっこういましたから、曲名まで知っている人は50代後半から60代。
 まじめな子供はクラシックと童謡だったのです。
 我が家では、子供はまじめだったけど、親、特に父親は、当時でいう「まじめ」ではなかったので、ジャズもロックも大通り。
 ジャズは元々は黒人の労働歌だし、ロックは反体制のシンボルとされていたからです。
 ただ、歌謡曲は軟弱で反動的だといい顔をしませんでした。

 ベンチャーズといえばテケテケテケテケ(「クロマティック・ラン」奏法)で、ギターといえばエレキ。もてたい若者は猫もしゃくしもベンチャーズの曲を練習していました。

 先日チャドで、トーベンさんから「ライブ・イン・ジャパンがすごくいいよ。ロックしてて」と聞きました。「廃盤になってるけど」とも。
 これはおそらく、ぼくが昔友達と「労音」か「音協」かで産経ホールに聴きにいったライブで、そのあとFM東京でオンエアしたのをオープンリールテープで持っていた奴ではないかと。(このCDはその前日の厚生年金ホール)
 しかしそのオープンリールテープは、何回か転居しているうちに紛失してしまいました。当時、エアチェックに凝っていて、というのは、レコードは高くてそうそう買えませんでしたから、ジャズやロックを片端から録音して楽しんでいました。
 いま思えばかなり貴重なものもあったはずです。

 そのCDを、たまたまブックオフで発見。「ラッキー!」とばかりに買いましたが、何のことはない、廃盤と再発を繰り返していて、今でも容易に入手できるようです。

 たしかに、改めて聞くと「スンバラシイ」(日本語の下手な外国人司会者がそう言ってます)。特に、アンコールで演奏された「キャラバン」は圧巻です。これ1曲を目当てに買っても高くありません。

 若い人には新しい、50歳以上の人には懐かしい。真ん中の人には両方。

 全曲は以下のとおり。「キャラバン」の他に特におすすめは、ベタかもしれませんが、「ウォーク・ドント・ラン」「ワイプ・アウト」「パイプライン」「ダイアモンドヘッド」。
 ベンチャーズに限らずジャズやロックはみんなそうですが、同じ曲でも演奏した時期や周囲の環境で全然違います。特に、アドリブ演奏が入る場合はまったく違う曲と言ってもいいほどです。したがって、このCDにも中には「な~んだ」という感じの演奏もなくはありません。
 1枚のアルバムすべてが名演奏ということはまずないので、いろいろ聞き比べてみるのがいいでしょう。

『ベンチャーズ・コンプリート・ライブ・イン・ジャパン ’65』
 1.イントロダクション
 2.クルーエル・シー
 3、ベネトレーション
 4.ブルドッグ
 5.アイ・フィール・ファイン
 6.メンバー紹介
 7.朝日のあたる家
 8.アウト・オブ・リミッツ
 9.10番街の殺人
10.ベサメ・ムーチョ・ツイスト
11.ラヴ・ポーション・No.9
12.ウォーク・ドント・ラン'64
13.ウォーク・イン・ザ・ルーム
14.ラップ・シティ
15.ワイプ・アウト
16.ウォーク・ドント・ラン~パーフィディア~木の葉の子守唄
17.悲しき闘牛
18.テルスター
19.ドライヴィング・ギター
20.夢のマリナー号
21.ピンク・パンサーのテーマ
22.イェロー・ジャケット
23.アパッチ
24.パイプライン
25.サーフライダー
26.星への旅路
27.バンブル・ビー・ツイスト
28.ダイアモンドヘッド
29.キャラヴァン

          ◆◆◆◆◆

Aozora1_2

 久しぶりの晴天。驚くほどの青空。

 昨日までの肌寒さに、さらに値上げされそうな灯油をあわてて買いにいきましたが、あまりにも高くてびっくり。
 リッター90円! で、18リッターだと1,620円!
 一時の倍近い値段です。
 石油缶を三つ持っていき、そのうち一つは20リットル入りなので、全部で56リットル。
 5,040円にもなりました。去年並に使えば、1か月1万円アップ。

 エアコンよりもリーズナブルと思って石油ストーブを使っていますが、これではそんなに差がないかもしれません。

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近所の「酉の市」

2007年11月12日 | まち歩き
Torinoichi1

 11月11日は酉の市です。
 近所の天沼八幡でもささやかな酉の市が開かれました。

Torinoichi3

 夕方、かみさんとのぞきに行きました。小雨が降っていて人出はいまいち。
 屋台もほんのわずかで、たこ焼き、焼きそば、べっこう飴と熊手の屋台が一軒。

Torinoichi4

 神楽殿では奉納舞踊が行われていました。出演者は近所のおばあさんたちです。
 それでも、ふだんから練習を重ねているせいか、なかなか基本がしっかりしていて、たいしたもんです。

Torinoichi2

 酉の市といえば熊手。屋台では人出が少ないわりにポツポツと売れています。
 どうやら、熊手だけを買ったら雨のせいで長居せず、さっさと帰ってしまっている様子。

 さて、酉の市。酉の市とは、鷲(おおとり)神社(大鳥神社)の祭神である日本武尊が、東征の祝勝を花畑の大鷲神社の地で行ったことにちなみ、日本武尊が亡くなった日とされる11月の酉の日に大酉祭が行われたのがはじまりです。
 だから、初酉(最初の酉)が本命ですが、酉の日は12日に一回訪れますから、11月中には2~3回あります。
 最初が一の酉、次が二の酉、三度目があるときは三の酉ということになります。
 昔からの言い伝えで、三の酉まである年の冬は火事が多いといわれています。でも何の根拠もありません。

 最も著名な酉の市は、浅草の鷲在山長国寺(じゅざいさん・ちょうこくじ)境内の鷲大明神社で行われる酉の市。
 現在では、花園神社(東京都新宿区)、鷲神社(東京都大田区)、大鳥神社・市守神社(東京都八王子市)、大鷲神社(神奈川県横浜市南区)、鴻神社(埼玉県鴻巣市)、寂光院(群馬県桐生市)などで酉の市が行われています。
 関東地方以外では浜松と素盞男(すさのお)神社(愛知県名古屋市中村区)、名古屋市大須の稲園山長福寺(七寺)で酉の市が行われています。

 だから、天沼八幡で行われる酉の市は、便乗ですね。

Torinoichi5

 縁起物の代表である熊手は、鷲が獲物をわしづかみすることになぞらえ、その爪を模したともいわれていて、福徳をかき集める、鷲づかむという意味が込められています。
 せっかくですので、一本買って帰ることにしました。
 「大きいのはみんな売れちゃってねえ」とテキ屋のお姉さん。
 「小さいんでいいです。昔ばあちゃんがね、『お酉様の熊手は、一度買ったら年々大きいものにしていかないといけないから、大変だよ』っていって買わなかったんですよ。だから、うんと小さいのからはじめて時間かせぎ」
 「へえ、そんな言い伝え聞いたことないわ。そりゃ大変だわ、毎年大きくしてったら」

 ぼやぼやしていたら、雨が本降りになってきました。
 家に帰ったらぼくもかみさんもびっしょり。
 「水も滴る……」なんちゃって。

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鳥もと その2

2007年11月11日 | まち歩き
 自宅が事務所になってから、なかなか近所にあらためて飲みに行くという機会がありません。「鳥もと」ともしばらくご無沙汰でした。

 アシのYが横浜に行きぼくは池尻に行くということで、事務所を早く引けて駅前の「鳥もと」へ。

Torimoto1

 ずらりと並んだ大皿を見ながら食べたいものを注文します。
 ほとんどが、1本100円~120円。

Torimoto2

 店に入ったのは6時少し前でしたが、すでにたくさんのお客さんが飲み始めていました。

Torimoto3

 2合のお銚子と、つくね、レバ、ネギマ、皮とピーマン、それにあとからタンとカシラをそれぞれ2本ずつ、合計10本。
 これで、1710円なり。
 実にリーズナブルですね。

 ちなみに、1合のお銚子と焼き鳥2本なら550円。
 以前、事務所が西神田にあったころはお銚子と焼き鳥2本でたしか500円だったはずだけど、いつの間にか値上げしたのかしら。
 それでも安い!

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久々のChad

2007年11月10日 | 音楽
Tokuben

 トクベン(中野督夫+湯川トーベン)ということで、久しぶりに池尻大橋のChad(チャド)に行きました。
 なぜか看板には「ダリベン」。チャドのマスターが中野ダリ督夫と名付けたらしく、そういえばどことなくシュール画家のサルバドール・ダリに似ているかも。

 こじんまりしたこの店はとにかくアットホームで、ステージと客席の境界線が曖昧、というか、ない…。

 「鳥肌? さむイボっていわないの?」
 「東京は鳥肌」
 「名古屋じゃさむボロっていうんだよね」
 トクさんは名古屋人です。
 「イボのことをボロっていうの?」
 「イボはイボだけど」
 「イボの話はもういいよ」とトーベンさんがカット。

 曲はごしゃまぜMCは楽屋落ち。常連さんにとってはものすごく楽しいけれど、初めての人は「なんじゃこりゃ」と思うかもしれませんね。
 最近、ベンチャーズが多いです。この日も「キャラバン」「パイプライン」「ダイアモンドヘッド」で、デケデケスタート。

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 「ふたりで名前消して~~~」
 尾崎紀世彦で湯川トーベンさんのシャウト!
 「若者たち」「バラが咲いた」etc.……中高年には懐かしく、若者には新鮮な曲のオンパレード。
 突然、「アニマルズ行こうか」。
 「だ~れのせいでもありゃしない~~~、みんなおいらが悪いのか~」
 同伴のY子さんは懸案の「悲しき願い」を聞けて大喜び。
 以前食事中にBGMでかかったとき、曲名を思い出せず、わかるまでモヤモヤしていました。

Tokuonakano

 「ベッサメ~~、ベサメム~チョ~~~」
 トクさんは前半からこれを歌いたかったらしいけど、歌い出しで拒否。
 後半に入ってからのソロタイムで冗談かと思ったらフルコーラスを歌いきりました。

 トクさんは明日から名古屋だそうで、あわてて終わってあわてて撤収。最後までごちゃごちゃのライブでしたが面白かった。

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 マスターの本多さん。キャラクターの似顔絵そっくりのにこやかな人です。
 ここの料理は何でもおいしくて、特に焼うどん、ハヤシライスがおすすめ。
 ハヤシライスとカレーはミニサイズもあります。
 「じゃ、またね~」

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大江健三郎さんが証言

2007年11月10日 | ニュース
 9日、大江・岩波「沖縄戦」訴訟の口頭弁論が大阪地裁であり、大江健三郎さんが証言しました。
 訴えられた『沖縄ノート」には原告である梅沢裕(90歳)、故赤松嘉次(弟の秀一が代理訴訟)両名の実名は記されていません。そのことについて大江氏は次のように語りました。
 「集団自決は、日本軍?(沖縄駐留の)第32軍?守備隊へとつながる縦の構造の力が、住民に強制したと考えた。個人の資質、選択でなく、もっと大きな日本の軍隊が行ったと考えたため、個人名は出したくないので、注意深く扱った。
 『軍官民、共生共死』という32軍の方針があり、その上に二つの島の守備隊の存在と活動があった。原因はそこにある。当時、捕虜になるなという教えは常識のようなことだった」

 また、手榴弾を渡されたという体験は自信も何度も聞いているし「(新たな証言も発表されて)命令があったという確信は強くなっている」と述べています。

 あきれたことに、原告の梅沢氏は自分が名誉を傷つけられたとする『沖縄ノート』を読んだのは「(提訴後の)去年だ」と証言し、訴訟を起こすまで読んでいなかったことが判明しました。
 また、もう一人の原告である故人の弟赤松秀一氏は、なくなった実兄に事実確認をしたことはないと述べ、この裁判は人に勧められて起こしたものであることを明らかにしました。

 さらに梅沢氏は、多くの住民が自決するようにと手榴弾を渡されたことについて、「知らない」と答えましたが、隊長の許可なしに手榴弾を渡すことはあり得ないと認めて、自ら墓穴を掘りました。
 つまり、住民に渡った手榴弾は隊長の指示であったことが明白になったのです。

 文科省が教科書検定で軍の強制を記述から削除したのは梅沢氏の主張が根拠の一つでもあるわけで、文科省がいい加減というよりは、戦争を美化する側に傾いての判断だったことが分かります。

 判決は年内にも出される予定です。

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「本の新聞広告」の話

2007年11月09日 | うんちく・小ネタ
 新聞の1面の下の部分はたいてい広告欄になっています。そしてほとんどが本か雑誌の広告です。
 これら一列にズラリと並んでいる本や雑誌の広告を「出版企画広告」といいます。大きさが決まっているからです。
 企画広告には通称、「三八つ(さんやつ)」と「三六つ(さんむつ)」と呼ばれる2種類の大きさがあります。

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 写真の上が「三八つ」で、下が「三六つ」です。そして、「三八つ」がもっぱら書籍専用であるのに対し、「三六つ」は雑誌の広告に使われます。

 さて、この「三八つ」とか「三六つ」とはどういう意味なのでしょうか。
 正式名称は、「三八つ」は「3段8分の1」、「三六つ」は「3段6分の1」です。
 この「3段」というのは新聞の段数のことです。
 新聞は長い時期1頁15段でできていました。かつては15段で1行15文字というのが定番でした。
 ここで言う新聞広告の「段」と言うのは、そのころの習慣に従った名称です。
 近頃は新聞の活字を大きくする傾向にあって、新聞社によって異なりますが、朝日新聞の場合は2009年現在11段で校正されています。
 それでも、新聞広告の大きさは、15段だった当時の基準で大きさが決められているのです。それは、広告を出稿するスポンサーが、新聞社によって大きさが違っては効率が悪いので、新聞社側が譲った、ということでしょうか。

 で、現行の新聞の構成が何段組みであろうと、新聞広告のサイズは15等分したときの大きさが基準になっています。

 余談ですが、かつては文字が小さかった、ということです。大きな文字の近頃の新聞に慣れてしまったら、タマに資料で取り寄せる昔の新聞のなんと読みにくいこと。

 で、「三八つ」は天地3段分のスペースを、左右8等分にした大きさ、という意味です。
 新聞社によってミリ単位で異なる場合もありますが、天地100×左右46ミリ。
 「三六つ」は同様に6等分した大きさで、天地100×左右61ミリ。

 「三八つ」と「三六つ」には原稿製作上決まりがあって、文字をベタ白抜きにしたり、写真やイラストを掲載することはできません。会社のロゴマークや書き文字なども使用できません。
 「三六つ」では雑誌のタイトルに使われているロゴは使用できます。
 いずれも罫線を使って文字を囲んだりしきりを作ったりすることは可能です。

 ちなみに、これらの広告を掲載するのにどのくらいの費用がかかるかというと、目玉が飛び出ます。
 朝日新聞の場合1回の掲載料が、「三八つ」が133万円、「三六つ」が177万円です!(2007年現在)
 この料金には、デザイン料や版下などの制作費は含まれていません。
 だから、小さな出版社では気軽に広告なんてできないのです。
 しかも、広告を掲載するためには「広告代理店」を通すことになりますからさらに費用がかかります。広告代理店は、新聞社から仲介手数料として何パーセントかを割引、広告主にも何パーセントかの手数料を加算して請求します。
 ぼろ儲けです。

 しかし実際には掲載料が定価のまま取引されることは希で、広告代理店が大きなスペースを買って分割で広告主を募ったり、力関係で割引があったりして、極端な場合半額以下になることもあります。

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 上の写真は雑誌専用の5段4分の1(天地169×左右93ミリ)というスペース。このくらいの大きさになると、デザイン的にかなりいろいろなことができます。

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 これは全5段(天地169×左右380ミリ)。書籍広告としては普通このあたりが最大でしょう。これより大きな広告はよほど儲かっている出版社でない限りめったなことではやりません。

 よく見かける1頁全部を使った広告(15段)や、ときどき見かける見開きの大きな広告(30段)は、ポルシェやフェラーリが買えるほどの費用がかかりますから、こういった広告主はたいてい大企業。
 民間団体が意見広告を出す場合などは、寄付を募ってお金を集め、やっとの思いで掲載します。
 しかし、大金をはたいて広告を掲載したからといって、その分売り上げが上がるかと言えば、それは保証の限りではありません。

 新聞は制作費のほとんどが広告掲載料で成り立っています。毎月何千円かで新聞が読めるのはこの広告掲載料があるからです。したがって新聞社としては広告主が離れていったら死活問題、というわけ。ですから大きな広告主が不利になるようなことは書きにくい、というのが現状ですね。それは、テレビの民間放送も同じことです。
 マスコミが真実を伝えていない、と言われる所以はここにあります。

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とんとんとんからりと隣組

2007年11月08日 | 日記・エッセイ・コラム
Kairanban

 「回覧板」が回ってきました。そこには東京オリンピック招致の署名用紙が一番上に挟まっていました。

 これは反則でしょう!

 我らの“隣組”はこれまでのところ誰も署名していませんでしたが、所によってはみんなが署名しているのに自分だけ署名しないと、村八分にされる危惧が生じます。
 回覧板は数件しか回しませんから、誰が署名して署名しなかったかすぐわかります。町で「署名をお願いします」と言って集めるのとはわけが違うのです。

 このやりかたは、戦前の「隣組」に近いものがあり、住民同士で監視させるきたないやりかたです。「招致反対」の署名用紙も同時に挟み込み、住民に選択させるのならまだ分かります。

 〈ちょっと解説〉
 「隣組」というのはアジア太平洋戦争中、隣近所数軒単位でグループを作り、表向きは食品や日用品を配布したり情報を伝え合うことでしたが、それ以上に戦争に反対する人間を見つけ出して憲兵に密告することを重要な役割にしていました。誰がどこで監視をしているか分かりませんから、井戸端会議でも言葉を選ばなければなりませんでした。

 ぼくは「東京オリンピック招致」には反対の立場です。なぜなら、莫大な費用がかかるこの大イベントは、そのほとんどが税金でまかなわれ、その負担はすべて国民が負わなければならなくなるからです。

 この増税時代にするべきことではありません。

 東京都は、企業スポンサーを募るから税金はそんなに多く使わない、と言っていますが、それは言葉のマジックです。企業は儲からないことはやりません。出したお金は倍になって返ってこなければならないのです。
 スポンサーとして名を連ねた企業には、見返りとして出資金以上の仕事が与えられ、それは莫大な利益になります。
 結局は、国民のお金がぐるりと回って大企業に入るのです。

 経済効果の恩恵に授かるのは大企業だけで、中小零細企業には何の利益もありません。税金をごっそり持っていかれるだけです。
 もし今オリンピックなんかやれば、一層格差は拡大して人々はさらなる増税に苦しむことになります。

 署名用紙付きの回覧板。これはいけないでしょう。こんなやり方で集めた署名は無効だと思いますが。
 区議会で審議できませんかね、けしばさん。

●戻す方も戻す方

Ichiroozawa2 小沢一郎が元のさやに収まりましたね。
 何やってんでしょうか。
 「誰も怒ってないからさあ、帰って来てよ」
 「ちょっと間違っちゃったんだよね、ドンマイドンマイ」
 どうやって引き止めたのか知りませんが、このタイミングで抜けられたら、せっかく参議院で逆転できたのに元の木阿弥だからでしょう。
 考えているのは「数」の問題だけで、大連立が国民に対する背信行為だという認識が全然ない。

 この際すっぱりと小沢一派を切って国民の審判を仰いだ方が民主党の評価が上がったと思うのですが、「数」を優先したわけです。
 これで民主党の信頼はがた落ち。
 てことは、自民党はこの機会に解散総選挙に持ち込むかもしれませんね。
 ぼくは多少予想していましたけど、11月解散の12月総選挙だったりして…。やめてほしいなクソ忙しいのに。

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笑うっきゃない『わしズム』の低レベル

2007年11月07日 | 本と雑誌
Washizm 新聞に『わしズム』とかいう雑誌の広告が載っていて、特集が「全体主義の島『沖縄』」だということで、目にとまりました。
 タイトルからして、沖縄の悪口であることはすぐわかります。
 「小林よしのり責任編集長」と銘打ってあるので、悪名高い「ゴーマニズム」の流れをくむ内容だということも。

 「天籟(てんらい)」と題する、この特集の本文に当たる部分を読んで、あまりのレベルの低さに腹も立たず、ただあきれかえりました。
 まったく「笑うっきゃない」。いや、笑ってもいられないのですが。

 不勉強きわまりない内容の中でも、とくにひどいいくつかをご紹介します。

 ・12頁上段11~13行目
 「手榴弾を配ったのは防衛隊であり、防衛隊は現地召集だから住民である。防衛隊には手榴弾二個ずつが与えられており、艦砲射撃や米軍の上陸で死を覚悟した家族にこの手榴弾を与えたのだろう。」

 むちゃくちゃです。手榴弾は武器であって日本軍の管理下に置かれているものです。また防衛隊は現地召集でも日本軍に編入された兵士であって、日本軍の命令に基づいて行動していました。
 つまり、日本軍の命令なしに手榴弾が住民の手に渡るなどということはあり得ないのです。一介の兵士が自分の一存で手榴弾をホイホイ住民に渡せるわけがありません。
 手榴弾は当然、日本軍の指示によって住民に渡されました。
 沖縄戦は軍民一体での戦争で、住民も軍の秘密を知っているわけです。捕虜になればその秘密が米軍に漏れます。
 それを恐れた軍は、「米兵は上陸してくれば女は犯して殺し、男は戦車でひき殺すか八つ裂きにする」とおどして、自決を促しました。
 この噂は、「つくる会」などの歴史歪曲グループが言うように、住民の間で自然発生的に生まれたものではなく、中国から沖縄に移動してきた日本兵たちが、自分たちがしてきたことを米軍に当てはめて住民を脅したのです。

 ・13頁上段3~6行目
 「『軍命』が嫌なら子を抱いて壕から逃げればいいのだし、子供の首を絞めるよりは親子共々、軍隊に殺された方がいいだろう。『軍命令』ごときで、親が子を殺したという話は集団自決した者たちへの冒涜である。」

 「赤紙が来たって断ればいいじゃないですか」と言った学生の話を聞いたことがありますが、まったくそのレベルです。
 「軍命」が出たら逆らえないし、狭い島の中で逃げられるはずもありません。
 沖縄戦は軍隊だけでなく、軍官民一体となって、軍の命令のもと住民までも総ぐるみで戦いを強いられました。すべてにおいて軍の命令に従わなければならない状況になっていたことを、この筆者はまったく知らないようです。
 また、1931年の日中戦争からはじまるアジア太平洋戦争の初頭から、沖縄では「皇民化教育」が行われていて、「教育勅語」のもとに、天皇と国家のために死ぬことの出来る人間になる教育(これを教育というのならば)を押し付けられてきました。つまり、洗脳です。
 「皇民化教育」というのは、日本が植民地にした朝鮮、台湾、フィリピンなどで行われていた日本の天皇に従わせるのが目的の教育です。それが、日本であるはずの沖縄でなぜ行われたのかというと、沖縄は元々「琉球王国」という別の国だったからです。
 江戸時代に薩摩を統治していた島津藩によって侵略され、日本の統治下に置かれました。それからずっと、沖縄は日本の盾になったりトカゲの尻尾のように切り捨てられたりしてきました。
 ですから、沖縄の人にとって天皇はよその国の王様なのです。そのままでは、戦争を遂行しようとする日本にとっては都合が悪いので、特別に「皇民化教育」を行ったのです。
 このような沖縄差別は様々な形で現在も現れています。その典型的な例が、日本国内にある米軍基地の74%が沖縄に集中していることです。
 「皇民化教育」によって、住民は天皇と国家を恐れ、国家の端末である軍隊を恐れるようになり、沖縄全体が軍国主義に染められていったのです。
 自決者の何人かが口々に「天皇陛下バンザイ」を叫んでいたのはそのためであったし、そう叫ばなければ自らの死を納得させることが出来なかったからでしょう。
 もちろん、「皇民化教育」の影響を受けない住民もたくさんいましたが、極限状態の中では大勢に従うしかありませんでした。

 集団自決は沖縄の各所で起きていて、それらすべてが同じプロセスで起きたわけではありません。研究が進んでいる読谷村(よみたんそん)のチビチリガマと「大江・岩波裁判」の慶良間諸島で起きた集団自決とでは、状況がだいぶ異なります。
 慶良間諸島の渡嘉敷島や座間味島では軍によって島全体が統治され、米軍の上陸を前に戦闘の邪魔にされた住民が軍の命令によって一カ所に集められ、自決させられました。
 チビチリガマでは米兵に対する恐怖心を植え付けられた住民が、南方帰りの日本兵によって自決に追い込まれたり殺し合いをさせられました。ここでは組織的な命令はありません。
 また、チビチリガマの近くのシムクガマでは1000人以上の住民が避難していましたが、自決は起きていません。
 軍人が住民に自決を強制した例もあれば、日本軍から恐怖心をインプットされることで、米軍の上陸を機に自決に追い込まれた人々もいました。
 しかし共通するのは、何らかの形で「国家」ないし「日本軍」が関与しているということです。そして、慶良間諸島の住民のなかには、軍から自決命令が下ったことを聞いている人もいます。(2007年新証言)
 したがって、一つ二つの例をとってそれが「集団自決のすべて」であるとするのは、本質を見誤ることになります。

 ・13頁下段11~12行目
 「『命どぅ宝(命こそ宝)』などと念仏を唱えてる者には、過去の沖縄県民の生死観など想像もできないだろう。」

 「命どぅ宝(命こそ宝)」とは、幾多の苦難を体験した琉球王国最後の王、尚泰が詠んだ琉歌とされています。

 戦(いく)さ世(ゆ)んしまち
 みるく世ややがて
  嘆くなよ臣下
  命どぅ宝

 「戦世」は終わった
 平和な「弥勒世」がやがて来る
 嘆くなよ、おまえたち、
 命こそ宝

 つまり、最近の言葉ではありません。この言葉こそ、沖縄の人々の根底に脈々と流れる「生死観」であり、生き方の根本なのです。
 このすばらしい言葉を「念仏」などと言って否定するということで、小林よしのりが戦争を美化し、ふたたび国民を国家と天皇のために死ねるようにすることを望んでいるのがはっきり分かります。

 「戦争はそろそろとやってくる」(下嶋哲朗『チビチリガマの集団自決』)
 この、『わしズム』という雑誌、季刊ですでに24号発行されています。つまり6年間も継続しているということですね。
 しゃあしゃあと「漫画と思想で日本を束ねる知的エンターテイメント誌」などというサブタイトルをつけていますが、どこが「知的」なもんですか。これは「痴的」雑誌です。
 戦争の前にはマスメディアや教育が「そろそろと」軍国主義化していくそうです。これをふくめ、おかしな雑誌が刊行され続けているということは、今の日本はとても危険な状態にあると言わなければなりません。
 戦争が始まってから、「あっ、しまった」では遅いのです。

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2週間延長…だそうで

2007年11月06日 | 健康・病気
 かかりつけの“タナカ・マキコ”先生が8日から入院ということで、万一の緊急事態用の薬を貰っておこうとN医院に行きました。
 ここは携帯のネットで診察を受け付けてくれて、待ち時間もわかります。
 受付番号26番。
 休診が間近なので大盛況。現在17人が待っていて102分待ち! 一人6分の計算なのですが、だいたいいつも遅れるので、さばを読んで2時間。
 家で2時間待機して、「まだかな」というところを検索すると、「間もなくです、すぐいらしてください」というメッセージ。
 自転車で2分ほどのところにあるN医院の玄関のドアを開けると、顔を見ただけで待ち構えたように「26」という番号札が差し出されました。

 常連か!

  診察中が25番で、時間ぴったり。
 ピンコーンとチャイムが鳴って、表示板の番号が「26」になりました。

 診察室のドアを開けると、タナカ・マキコ先生は机に向かって背を向けたまま、振り返りもせずに、
 「今日、検査するわね」
 「え?」

 後ろに目か!

 「ちょっと早いけど追っかけとかないといけないから」
 「はあ、今日は念のために痛み止めをいただいとこうと思って。先生が休んでる間に救急車はいやですから」
 「あたしね、来月の4日から戻るはずだったんだけど、2週間くらい延びそうなのよ」
 
 全然人の話を聞いていません。勝手にしゃべってる。

 「手術してから2、3日休んだら大丈夫だと思ったら、2週間ぐらい入院しないとだめだって」

 普通そうでしょう。子宮を手術して2、3日で仕事に戻れるはずがありません。

 あんた医者だろ!

 「ええと、薬はまだ10日分残ってるのかな」
 「いえ、この前50日分出してもらってますから」
 「ああそう。でも足んないわ。2週間延びるから。あと20日分出しとくから」

 ようするに、代診の医者には見せたくない、と。
 わかった、代診の医者には出来高払いなんだな。

 「先生、どこの病院に入院するんですか」
 「それはまあ…ヘヘ」
 「秘密ですか?」
 「お見舞いとかで押し掛けられても困るから…フフフ」

 芸能人か! 

 誰も押し掛けたりしないですよ、ホンモノの田中眞紀子ならべつだけど。

 「有名人が入院する都内の某病院と言えば慶応病院ですけどね」
 「女子医大ってことも考えたんだけど、あそこもねえ…」

 なんだ、慶応病院か。しかし、「あそこもねえ」って検査してもらえってぼくに紹介しようとしてたぞ、女子医大。

 「他の患者さんには来年からって言ってあるんだけど、出てきたら特別に連絡するから」

 って、ぼくは上客か! 

 医者の上客にはなりたくない。

 「じゃあ、採血と尿検査して帰ってね」
 「はい、ども。あ、痛み止め入れといてくださいね」
 「はいはい」

 わかってんだかなんだか。
 ということで、処置室で看護師さんに採血してもらいました。初めて会った年配の看護師さんで、この医院にはめずらしく血を抜くのがオジョーズ。一発でプスッ。

 「初めてですね、いつからですか」
 「今日からなんです。ここのシステムが難しくて、覚えられないわ」

 愚痴られてもなあ。そういえば、事務の女性はずいぶん長いこといるのですが、看護師さんはなぜだか居着かないのです。しょっちゅう代わってる。
 人使いが荒いんでしょうか。なんとなく、この人も長持ちしなそうな。

 この日もまた、どっさり薬を貰って帰りました。
 薬の賞味期限て、どのくらいなんですかね。
 痛み止めもちゃんと入ってました。よほどでない限り使わないようにしているので、まあ、保険みたいなものです。
 
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小沢一郎も敵前逃亡

2007年11月05日 | 国際・政治
Ichiroozawa 民主党の小沢代表が突然代表を辞任しました。
 辞任に際しては、原因がまるでマスコミにあるような文句たらたらでしたが、福田総理との密室会談で出てきた「大連立構想」を党に持ち帰って、民主党役員全員から一蹴されたことがそもそもの原因。
 まさかとは思いましたが、これで「大連立」を持ちかけたのが小沢代表の方である可能性が高くなりましたね。
 仮にそうでなくても、小沢一郎は大連立を実現させたい気持ちがあった。そして民主党の役員も賛成してくれると思っていた。
 ところが、それは甘かった。

「みんなが意地悪するからや~めた」
 まるで子ども。安倍晋三と同じです。

 あ、政治に疎い人のために簡単に説明しておきますと、今自民党と公明党でやっているような、複数の政党によって政権が運営されていく形を「連立政権」と言います。これはわかりますね。
 このかたちは、大きな自民党に小さな公明党がコバンザメみたいにくっついた形ですが、「大連立」とは国会内でもっとも大きな勢力を持つ政党、ここでいうなら自民党と民主党ですね、この二大政党がいっしょになって政権を運営しようというものです。
 こんなことが実現したら、国民はたまったもんじゃありません。野党は共産・社民など少数の政党と無所属ばっかりで、ほとんどオール与党化、国会なんて無いも同然、政府内の話し合いで何もかも決まってしまいます。

 前回の参議院選挙では自民党に反対して民主党に投票した人がたくさんいましたから、ここで「連立」を持ちかけるなど、国民に対する裏切りも甚だしいところです。

 今度選挙があれば民主党が第一党になる可能性が高いわけで、なにもここで大連立なんて考えなくても政権は確保できるわけです。福田総理から連立を持ちかけられても即刻拒否してあたりまえ。「党に持ち帰って検討」なんかするということは小沢代表自身の中に「大連立」の考えがあったから。
 これは勘ぐりではなく、そう思われても仕方のない行為です。

 民主党にすれば、今は選挙で堂々と政権が取れる大チャンスなのですから、そのチャンスを小沢代表が放棄しようとしたわけで、民主党内は「あぜん! ぼう然」。
 
 ●問題の陰にナベツネあり

Nabetsune この大問題になった福田×小沢の密室会談を仕掛けた裏には、なんとあの巨人軍の渡辺恒雄読売新聞グループの会長がいたとか。
 ナベツネは以前から両党の連立を提唱していたらしいです。
 それでどうも、両者を取り持ったという噂が出ています。
 まったくどこにでも口を挟んで、ロクなもんじゃない。

 小沢一郎という人は、以前このブログにも書いた通り、自民党にいたときからとびきりのタカ派です。憲法九条を亡き者にしようと企てる急先鋒と言って過言でありません。
 考えようによっては、自民党は自分の故郷みたいなところで「帰れるところ」。その懐かしい故郷を民主党の台頭によってつぶしたくない、という気持ちが働いたのでは。
 だから、「大連立」を望んだ。国民のことより自分のことなのです。
 だいたいこんな人を代表に据える民主党もいい加減な政党ですね。

 まあ、ここで辞任してもらってある意味ではよかったのでは。民主党の行く道がちょこっとだけ見えかけてきたような気もしますから。
 小沢氏は今回のことで、民主党の中で非常に居心地の悪い立場になったとも言えます。
 まあ、ありえないことでしょうけれど、自民党に戻ったとしても針のむしろは変わりありません。
 心配なんかするつもりはありませんが、これからどうすんでしょうかね。

 政界財界のワルだけ集めて「悪役商会」みたいな政党を別に作ってはどうでしょうか。けっこう大勢いますよ。
 ナベツネ、御手洗は財界のワル代表。
 小泉、小沢は政界のワル代表。以下安倍、矢吹、町村、麻生、石破……リストアップし切れませんね。
 こんなのばっかり集まったら、ものすごく怖い政党になりそうです。
 これは「悪役商会」に失礼でした。俳優の「悪役商会」の人たちはとってもまじめです。悪役であって悪人ではありません。嫌われ役を“演じて”いるのですから。
 政財界のこれらの連中は根っからのワル。だから、政治屋さんたちのは「“悪人”商会」。全部まとめてスーパーマンに一網打尽にしてもらいましょう。

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ちょっと違うぞ!

2007年11月04日 | 通販・買い物
 新宿に出たついでに、小田急デパートの10階にある伊東屋に行ってみました。
 目指すものは、残りが心もとなくなったカステルの9000番と、切れ味が悪くなってきたDUXの鉛筆削り。
 伊東屋とはいえ小さい支店なのであまり期待していなかったのですが、なんと、すべて揃っていました。

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 カステルの9000番は「B」と「6B」を1ダースずつ。これは何年も決まったパターンです。本当に短くなるまで使い切るので、1ダースあると1年以上持ちます。
 かつては1か月ほどでなくなってしまったのですが、コンピューターを使うことが増えてから筆記具の消耗が少なくなりました。
 しかし、ちょこっとメモを取ったりするにはコンピューターではどうもうまくいきません。鉛筆や万年筆は今でも必需品です。

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 もう一つの目的、DUXの鉛筆削りもすぐに見つかりました。
 写真の上が今まで使っていたもので、下が今回買ったもの。
 刃の長さが短くなった分小ぶりですが、変わったのはそれだけではありませんでした。
 なんと、削りの角度が違うのです。
 これは反則だ。

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 上が今までのもので削った鉛筆で、下が新しい方。
 ぼくはこの角度が気に入って愛用していたのですが、これでは普通の鉛筆削りと同じ。
 がっかりです。
 しかし、6Bは今までの鉛筆削りでは芯が出過ぎて折れやすくなるので、角度の開いたものを使っていましたから、この角度なら6B用に使えそうです。

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 念のために替刃も買っておきました。左は昔買ったときのパッケージで、右は今回。
 左は紙パッケージの中にさらに油紙で包まれています。右はビニールのパッケージに突っ込まれたままです。
 この辺りにも、合理主義に変化したことが現れていますね。

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 何とも残念だったので、ふと思いついて切れが悪くなった刃を油砥石で研いでみました。
 油砥石というのは、コンパスやデバイダーの刃先を鋭くしたり、ペンナイフを研ぐ時に使うデザイン用品です。
 新品とはいきませんが、これでけっこう使えそうです。

          ◆

 ●リッター150円!

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 新聞では11月1日から「リッター155円のところも」と出ていましたが、我が家の近所は150円。
 それでも高い。
 一昔前のオイルショックのころよりはましですが、それでもつい最近まで100円を切っていましたから、ものすごい値上がりです。

 間もなく、灯油が必要な季節ですが、買いにいくのが恐ろしいですね。

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