深沢七郎氏の短編小説『風流夢譚』が電子書籍で読めるようになったそうだ。
*『風流夢譚』についての詳細は以下に。
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『風流夢譚』
今朝の朝日新聞によると、当時『中央公論』に掲載したとき編集部にいた京谷秀夫さんの子息六二(むに)さんが代表を務める志木電子書籍が著作権者から、電子書籍に限るとの条件付きで発行が可能になったという。
志木電子書籍ホームページ
以前鹿砦社から海賊版に近い形で出版され、自分もそれで入手したのだけれど、できれば文庫本で出版してほしいと思う。
作品としてはいささか荒唐無稽すぎる部分もあるが、革命を起こす主体が自衛隊であるところが面白い。自衛隊は集団的自衛権の行使を見込んで人手不足を予測したのか、最近激しく募集をかけている。そうなると、当時のように農家の次男坊三男坊が職を求めて自衛隊に入隊することになるだろう。ならば、『風流夢譚』を過去の戯れ言と言い切れなくなってくる。
330円だそうなので、一度読んでみてはどうか。どう判断するかは読んだ後で。