ひまわり博士のウンチク

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辺野古基地ができても普天間は返ってこない

2019年04月22日 | 国際・政治
 統一地方選挙後半戦、沖縄の補選で新基地建設反対を公約に掲げた屋良朝博氏が当選した。
 知事選、県民投票に続いて基地建設反対の民意が示されたのである。
 屋良さんの当選が決まったとき、玉城デニー知事はインタビューに答えてこう言った。 
 
 「辺野古基地は普天間基地問題の解決にはならない」
 
 安倍政府は、「1日も早く普天間基地の危険を取り除くため」に辺野古基地建設を進めると言うが、肝心の沖縄県民の意思とは明確に矛盾している。
 なぜ、玉城デニー知事は「辺野古基地は普天間基地問題の解決にはならない」と言ったのか、その真意について、本土の人間はほとんど知らない。

 辺野古基地が完成しても、普天間基地は返還されない。
  これは真実。
 普天間基地の危険を取り除くために辺野古基地を造る、
  これは大嘘。

 
 その理由は、「辺野古の基地では普天間基地の機能を維持できない」と米軍が言っていることだ。
 辺野古の滑走路では大型機の対応ができないというのだ。
 辺野古基地の滑走路は、1800メートルだが普天間の滑走路は2700メートルある。だから、普天間を返還する条件として、普天間基地と同等以上の滑走路を持つ空港を、緊急時に米軍に貸与せよ、というのである。
 沖縄県内の空港で2700メートル級の滑走路があるのは、那覇空港と離島の下地島空港(宮古島市)のみである。離島では役に立たないので、当然米軍は那覇空港のことを言っていると考えられる。
 緊急時と言っても、緊急かどうかは米軍の判断だから、「緊急」を理由に滑走路を日常的に使われかねない。民間機がひっきりなしに離着陸をくり返す那覇空港に、緊急だからと大型の軍用機が度々着陸し、そのたびに民間旅客機は上空待機などさせられてはたまったものではない。そんなことを沖縄県が認めるわけがないのだ。
 
 沖縄には嘉手納基地というとんでもなくばかでかい基地がある。そこを使えばよさそうなものだが、実は嘉手納の空軍は普天間の海兵隊が入り込むことを極端に嫌っている。
 だから、辺野古基地ができたとしても、普天間返還の条件を満たすことはないのである。
 もちろんこのことを政府は承知している。なぜならこの事実を公表したのは、稲田元防衛大臣なのだから。
 しかし、こんな重大なことを、マスコミは真剣に取り上げようとしない。なぜなら、このことを国民が知ってしまったら、「普天間の危険除去のための辺野古基地建設」という大義名分が失われるからだ。
 
 もし、辺野古基地建設が政府が言うように「普天間基地返還」のためと思っているのなら、それは大嘘であり、普天間返還と辺野古基地建設はセットではなく、別の問題であることを知って欲しい。



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