来年の7月に地上デジタルに全面移行されるまで、TVを買い替えるのを控えようと思っていた。
わが家は居間もオフィスもケーブルテレビを引いているので、アナログ放送がなくなっても見ることは出来るし、デジタル放送を受信すると、古いTVでは天地が切れるものの、それでもアナログとは違いがはっきりわかるほどきれいに写っていた。
これなら別にハイビジョンTVを買わずとも何の問題もない、……と、思っていた。
ところが、居間のTVが突然故障した。カラーバランスがひどい状態になって、コントラストがやたら高くなり、暗いシーンになるとほとんど何も見えない。
しかたなく、映画を観に行ったついでに池袋のビックカメラに寄った。すると、アクオスの亀山モデルが特価で出ていたもので、つい即決で買ってしまった。
三日後に届けられたのを見てびっくりした。女優さんの毛穴まで見える。
広々とした風景は、まるで3Dを見るように奥行きがある。
こんなに違うとは思わなかった。
そうなると、オフィスのTVも買い替えたくなった。
これまで十数年に渡って、16インチのブラウン管TVを使っていた。それがなかなか調子が良くて、買い替える気にならなかったのだ。何度か事務所を移転して、その度にずっとついて来ていたTVだ。
だが、一つ不便なことを発見した。
最近のTV番組は、大画面に基準を合わせているせいか、字幕やテロップの文字が小さくて、いくら画面に近づいても読めないことがある。
シネスコサイズやビスタサイズの映画は、画面の上下が黒く蹴られる分、すこぶる小さくなってしまい、見にくいことこの上ない。
で、名残惜しいが、西友の電気売り場で、以前から目をつけていた韓国製の安いTVを買うことにした。
32インチが38,000円。それを店頭品ということで、35,000円に負けてもらった。
映りも色合いもまあまあだ。
ところが、番組によって周囲が黒く出て画面が小さくなるのを拡大する機能がない。
安物なのでそれはしかたがないとして、別な不具合が現れた。
一度完全に電源を切ると、しばらくおかないと電源が入らない。入力を切り替えると、一晩休ませないと元に戻らない。
いくら何でもこれはないと西友にクレームを付けると、きっとこの機種は頻繁にこの手のクレームを受けているのだろう、二つ返事で交換してくれることになった。
しかも、同じ機種がないということで、ワンランク上の機種を追加料金なしで入手できた。
音はオーディオにつなぐことにした。ほとんどホームシアターだ。
たとえ小さい画面のテレビでも、音を良くするだけですこぶる迫力が増すものだが、画面が大きければなおさらだ。
今のところ、仕事が忙しいのでまだ十二分に楽しむというわけにはいかないが、余裕ができたらアクション映画でも見てストレスを解消しようかと思う。
ついでだが、ハイビジョンは写真に撮ってもブラウン管TVとは大違いである。走査線によるぶれがない。上の写真の通りだ。
実はこれまで、地デジの必要性にも疑問を持っていたし、政府の一方的なやり方にも反感を覚えていた。いまでも政策の強引さには納得いってない。しかし、画面のきれいさには脱帽である。くやしい。
しかし、3Dテレビはいくらなんでもいらないなあ。
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