ひまわり博士のウンチク

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竜巻とみられる突風?

2013年09月03日 | ニュース
 「竜巻とみられる突風とみられる強風が通過したとみられる住宅の内部です」
 ってなんじゃこりゃ。

 ようするに「竜巻が通過した住宅の内部です」でしょ。文字数にして倍以上。公共の電波の無駄遣いだ。
 
 昨日、埼玉・千葉で大きな竜巻が発生して、甚大な被害が生じた。昨日から今日にかけてそのニュースでひっきりなしだけれど、新聞では「竜巻が発生」とシンプルに表現しているのにテレビのニュースはいまだに「…とみられる」がついている。さすがに「強風」はとれて「竜巻とみられる突風」に統一されたようだけれど、それにしてもおかしな表現だ。
 気象庁が「竜巻である」と認定しなければ「竜巻」と言い切れないのかもしれないけれど、竜巻に決まった定義があるのだろうか。あるとしたら何だ。気象など見た目で判断するのではなかろうか。水が落ちてくれば雨だし凍っていれば雪か霰、粒が大きければ雹。空気が渦巻けばつむじ風、大きければ竜巻でそれ以外の何ものでもない。
 だいいちあれが竜巻でないのなら何なんだ。
 誤報を恐れての責任逃れか。万一あれが竜巻でなかったら誰が責任をとるのかなどと考えてしまうのだろうか。
 ニュースはシンプルな方が伝わりやすい。誰がどうみても竜巻なのだからいいかげんで「…みられる」をはずしてはどうか。
 何より、マスコミの自己規制が気になる。他のニュースでも視聴者の気付かないところで「表現しない」「曖昧にしておく」などの自己規制を行っていたら、国民の知る権利を阻害しかねない。あるいは伝達が遅れる。これは憲法違反である。


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