monologue
夜明けに向けて
 



 第一回ワールドベースボールクラシック(WBC)決勝で、日本が10-6で常勝軍団キューバを下し世界の頂点に立った。
 この大会は第一回ということでヤンキースの松井秀喜選手やシカゴ・ホワイトソックス の井口 資仁(いぐちただひと)選手のように出場辞退者が続出するなど注目度、運営など多くの点で不安視されていたが
イチロー選手の盛り上げるためのヒール(悪役)発言とボブ・デイビッドソン審判の故意のような誤審によって大成功に終わった。
イチロー選手は開幕前2月21日の公式会見で「対戦相手が向こう30年は日本には手は出せないな、という感じで勝ちたいと思う」と発言したことで、韓国が妄言としてとらえ燃えに燃えた。
そしてあまり野球に興味がなかった人までがボブ・デイビッドソン審判の疑惑の判定がメディアに採り上げられることによってこの大会に注目するようになった。
ドラマは途中苦しければ苦しいほど山場が盛り上がる。
死に体だった日本が思いがけなく準決勝に出場できて甦り連敗していた韓国に勝ち最後に国際試合の盟主キューバにまで勝利したのはまさにだれかが書いたシナリオのようだ。
 明治の俳人正岡子規は1890年(明治23年)幼名が「升(のぼる)」だったので「野球(のぼーる)」という雅号を用いた。かれの時代の人々がこの国にベースボールの種を蒔いて育てたのだ。
それから116年後、日本がその野球世界一になるなどと想像しえただろうか。
彼岸の中日の今日、ハラハラして戦況を見守っていたことだろう。
fumo


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