monologue
夜明けに向けて
 



このところ、米国では警官の容疑者殺傷事件が人種問題などに絡めてニュースによく採り上げられているが日本より市民と現場の警官の関係が近いと感じる。毎夜同じ時間にパトロールに出て目をつけている犯罪容疑者たちの家を順に廻り窓にパトカーのヘッドライトを当てていつも見張っていることを知らせてそれ以上の犯罪を抑止する。そのルートにあるドーナツショップで一休みする。夜12時過ぎにドーナッツショップに行くとよく休憩中の警官に会った。
ある時、日系人の女性の家に歌がうまい白人女性がいるというので招ばれてギターをもってゆくと数人のパトロール警官がやってきた。毎夜その時間に警邏巡回するコースになっていていつも寄ってゆくらしい。しばらく防犯について話したあと、わたしのギターを見て演奏してほしいという。白人女性が、バーバラ・ストレイサンドが流行っている頃だったので「追憶」を歌いたいというのでギターで伴奏した。その歌はすごくうまかった。みんながわたしにも歌えというのでスリードッグナイトの「シャンバラ」を弾き語りした。真夜中のパトロールには息抜きも必要なのだろう。パトロール中、麻薬の取引現場に遭遇したりすると相手が強力な銃を持っているので警官の方が危ない。テイザーガンで銃を持っている容疑者に近づいてゆくのは勇気がいる。はたしてバイデン大統領が今回、銃規制法を通せば米国は安全になるのだろうか。残念ながら人々のマインドが西部劇時代のままではむづかしい。
fumio

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