monologue
夜明けに向けて
 

裏片  


前々回、「粘土質」の「粘」の旁「占」の意味を解いたときは四角(口)の上に乗ったト(うらかた)として、
わたしが京都市の裏片町に生まれたことを記したがその(うらかた)をどうして裏方と書かないのかひっかかった。「裏方」と書いてしまうと芝居の大道具さん小道具さんの意味になってしまうからだけなのか。「裏片」という表記を他に目にすることがない。ト(うらかた)が亀卜(カメノウラ)や太占に現れた縦横の亀裂の意味で占いに現れる形であることはわかる。裏片には別の意味がありそうだ。「片」の意味を大修館新漢和辞典で調べると「木をふたつに割った右半分」「木の字をふたつに割って爿と片とにした右半分」とあった。これには気づかなかった。イザナギ、イザナミという一本の木を生木を割くように割った右半分のことだったのだ。その右半分が裏の世界に存在することを裏片という地名に遺して気づきをイザナミさんが与えようとされていたのだ。胸が熱くなる。何十年も経ってやっとわかった。さすれば今の世は木の左半分「爿」だけの世ということになる。これでは倒れる。
イザナギ日向族だけの支配ではなくイザナミ出雲族を合わせてこそやっとイッポン晴ではなく「ニッポン晴」となるのだ。
fumio


コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )



« スパスシフィカ 83(ヤミ) »
 
コメント
 
コメントはありません。
コメントを投稿する
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。