monologue
夜明けに向けて
 



坂口安吾は「安吾史譚」において、島原の乱で天草四郎ら一揆軍が立てこもった原城、すなわちかれらにとっての「ハライソ」での行動を以下のように記している
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四郎は非常に美しい特別の装束を身につけていたそうだ。四郎が楼上で碁をうっていたとき、城外から矢がとんできて袖を射ぬいた。天人(四郎をそうよんでいたように書いてる本もある)にも矢が当るというので、籠城の農民たちに甚(はなはだ)しく精神的な動揺が起ったという。それが落城のキザシで、急速に戦意が衰えたと云われてもいる。
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矢とは天主「ヤー」で四郎が天人であることを示唆するためにとんできたものなので動揺してはいけなかったのである。それで戦意が衰えたのは残念だった。
fumio

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