monologue
夜明けに向けて
 



籠屋の娘である「かぐや姫」が籠屋姫ではなく「家具屋」の娘であるかのように「かぐや」と名付けられた謎をバイオテクノロジーの遺伝子工学から読み解くためにDNAについて以下に簡単に説明しておく。
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 DNAとはデオキシリボ核酸(deoxyribonucleic acid)の略語のことで、
生物の細胞の主成分である蛋白質を合成するためのプログラムを記した譜面あるいは設計図である。
DNAを構成するのは糖とリン酸と塩基。そのうちの塩基が譜面で言えば音符のような符号であり書類なら文字。
DNAの塩基は、A(adenine)アデニン、T(thymine)チミン、 G(guanine)グアニン 、C(cytosine)シトシンの四種類。
その四つの塩基からたとえばATGのように三つ選んで並べた塩基配列(コドン)を遺伝暗号(gene code)と呼んで塩基配列(コドン)の数は六十四種類ある。
それらを様々に組み合わせて設計図は描かれている。 塩基配列によって指定されたアミノ酸を順に使用して蛋白質を合成する。

DNAに書き込まれた設計図を読みとるとき、まずDNAからRNA(ribonucleic acid)、リボ核酸に遺伝情報が転写される。
DNA上ではチミンの配列場所にRNAではU(uracil)ウラシルが組み込まれ、 四つの塩基はAアデニン、Uウラシル、Gグアニン、Cシトシン、となる。
DNA上でATGという開始暗号ならRNA上ではAUGと転写される。このAUGという開始の合図になる塩基配列に対応するアミノ酸はメチオニンで
これが蛋白質合成に指定されて使用されることになる。
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かぐや姫は遺伝子の構造を象徴する竹の節と節の間から見出される。かの女は不死と不死を繋ぐ遺伝子情報「八かける八の64種類」の塩基配列を組み合わせて書かれた設計図を秘めていた。諸説入り乱れて意味不明であった「かぐや」の「かぐ」が示唆しているのはDNAからRNA(ribonucleic acid)に遺伝情報が転写された時の塩基「Cシトシン、Aアデニン、GグアニンUウラシル」の「CAGU」で、あらゆる生物の設計図に使用する塩基を名前にして永遠(不死)を象徴していたのである。ということで「かぐや姫」とは「CAGU八秘め」だったのである。時代が進みDNAの仕組みが解明される時が来ればわかるように仕組んであったのである。どうして竹取物語の作者が現代の遺伝子工学でわかったDNAから転写されるRNAに使用される塩基の名前を知っていたのかといえば、この作者が人ではなく過去、現在、未来の時空を超える存在であるから。
fumio


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