monologue
夜明けに向けて
 



 今日は、将棋界の一番長い日、A級順位戦最終局。
これで、今年度の名人を頂点とする将棋界のヒエラルキーのトップに立つ10人が決まる。
各棋戦のタイトルホルダーはその棋戦にだけ強かった人で真の実力者とまではみられない。
順位戦は奨励会を抜けてピラミッドの一番下から毎年数人ずつしか上れない狭い門を艱難辛苦して昇って行くのでA級にまで昇るのは至難の業である。それゆえA級は現在日本で一番強い十人として評価される。
名人挑戦権争い、残留争いと将棋ファンにとっても専門家にとっても楽しみな一日だ。

 今年も名人挑戦権争いに絡んでいる羽生善治四冠は、「七冠王」時代に畠田理恵さんと、将棋会館の向かいの鳩森神社で結婚式を挙げた。この鳩森神社は将棋と縁が深く境内には将棋盤の足を逆さにした宝珠をもつ将棋堂という六角堂がある。
将棋の起源は古代インドのチャトランガという四人制のさいころ将棋で西でチェスに、東で中国将棋や日本将棋に姿を変えたというのだが、日本将棋と他の将棋との一番の違いは相手の陣地に駒が入ったとき、成ることと取った駒を使えることと言われる。

それはこのゲームが日本では大宇宙の法則フトマニを表現したゲームになったからなのである。
九X九の升目の宇宙で互いに二十枚の駒で争い回転し隔り世である相手の陣地に駒が入ったとき裏返り隔り世の色、赤になる。取った駒も死ぬのではなく甦り使用できる。わざわざ九X九や二十という数に設定してあるということはこれはフトマニそものではないか。

 日月神示の筆者、岡本信之のちの天明は昭和10年の第2次大本弾圧事件で取り調べを受けたが逮捕は免れ代々木八幡宮宮司の紹介で、この千駄ヶ谷の鳩森八幡神社の留守神主をしている。
ここには昭和58年に東京都指定有形民俗文化財に指定された富士塚がある。
富士塚とは境内に築かれたピラミッド状の人工の山で寛政元年に当時流行した富士浅間信仰「富士講」によって築造された。この富士塚は現実の富士山とは南北が逆に造られている。
富士塚は他にも都区内だけで60近く現存するのだが現実の富士山とは方向が違うものが多い。
それもまたフトマニの裏表逆の世界の並立を示しているのである。
fumio









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