monologue
夜明けに向けて
 



わたしはしばらくして私立なので授業料が高いアソシエイテッドテクニカルカレッジから政府の方針で授業料をほとんどかからなくするために高校の教室を利用するLA HGH(ロサンジェルス・ハイスクール)の外国人英語学習プログラムへ転校した。なんと半年50セントという格安授業料だった。その年その年で優先的に受け入れる国が変わりその年はイランのパーレビ政権と仲が良かったのでイラン人留学生が最多だった。国境が接しているメキシコ移民の若者もかなりいてみんなで冗談を言い合っていた。わたしを見ると近づいて来てわからないと思って「yo ジョ・soyソイ・locoロコ」と言えと迫る。その時はなんのことかわからなかったけれどあとでロコはスペイン語でクレージーということがわかった。「わたしは狂っています」ということらしかった。ろくでもないことを言わせてみんなではやそうとしているようだった。毎日、そんな他愛のない冗談でわいわいがやがやと過ごしていた。わたしが英語でなにかしゃべるとジャパニーズアクセント(日本訛り)といってバカにする。それなら当時みんなが見ていたNBC放送の人気テレビ「ゴングショー」に出演して英語の歌を歌ってみようと思った。訛りがひどければオーディションで落とされるはず。
fumio

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )



« 鐘の音 ゴング »
 
コメント
 
コメントはありません。
コメントを投稿する
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。