monologue
夜明けに向けて
 



はたしてこれで英語圏の人々に受け入れられるかと思っていると、ある日ラッセル宣教師から、トップ40ソングファンの友だちの宣教師仲間が故郷から来たので今から一緒に行ってもいいか、と電話があった。やってきた二人の宣教師としばらくアメリカントップ40やオールデイズなどヒットソングの話題で盛り上がった。わたしはさまざまなヒット曲を口ずさみまな板に載せた。当時高校生であまり意味がわかっていなかったBarry McGuireのプロテストソングEve Of Destructionの話になるとジムすなわちジェイムス・ラッセル宣教師はいやな歌だったと嫌悪感を露わにしていた。大ヒットしたけれどアメリカ人には強いいやなインパクトがあったことがわかった。ふたりとも音楽がわかるので楽しくうれしかった。それから今度シンガポールで開催される音楽祭で日本を代表して歌うことになったと事情を話してカラオケをバックに英語版日本代表曲を歌って聴いてもらった。たったふたりの米国人聴衆の前でイントロのセリフからエンデイングまでできるだけのパフォーマンスした。するとその音楽好きの宣教師仲間がじっとしていられないように立ち上がって「It’s a hit(ヒット),it’s a hit」と興奮して大声で何度も何度も繰り返す。わたしはライムはどうだったか気になったが二人にはOKだった。
fumio


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