monologue
夜明けに向けて
 



1962年の元旦、ジョン・レノン 、ポール・マッカートニー 、ジョージ・ハリスン 、ピート・ベストの4人の若者のバンドがリバプールからヴァンに乗って吹雪の中をロンドンのデッカレコードスタジオに午前11時からのオーデイション開始ぎりぎりに到着した。かれらは15曲演奏したがデッカレコードの新アーテイスト発掘部門担当者ディック・ロウ (Dick Rowe) は"guitar groups are on the way out" ギター・グループに将来性はない、と思ってこのバンドと契約を結ばなかった。デッカレコードがこの日のオーデションで選んだのは。トレメローズだった。ディック・ロウは自分が落としたリバプールから来た若者たちが世界を興奮の渦に巻き込むのをどんな気持ちで見守ったのだろう。トレメローズの名前は残念ながら現在あまり口にされることはない。
fumio

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