monologue
夜明けに向けて
 



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 流河に何を見出すや?
 崩石に何を思わんや?

 轟く大地は何を生む?
 囁く風は何を置く?
 
 溶ける、溶けてゆく。
 流血の歴史。
 涙の歴史。

ARIONの詩編「SOUND とこの部屋の仲間へ」

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 「流河」をなぜ今ルカと読むのかと考えると水面に書いた物語の主人公の名前がルークであったかららしい。「何を見出すや?」と問われると ギリシャ語のΛουκᾶς(Lukas)は、聖書ではルカと音訳され、ラテン語ではルカス(Lucas)やルキウス(Lucius)そして英語ではルーク(Luke)なのである。わたしは知らずに聖人ルカの名前を使用して「水面に書いた物語」を書いたのだった。ARIONは以前から知っていたようだ。わたしは今やっとそんなことを見出した。
fumio


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