昨日に続き今日も埼玉はいい天気に恵まれた。
風もなく、陽射しも暖かく優しい。
全国的には九州から関東までの太平洋側が晴天のようだ。
青空にところどころ真っ白い雲が浮かぶ空が一番好きな
私にとっては今日の空は雲の数は少ないが、その分青空が
遠くまで拡がり、気分を爽快にさせてくれる。
私の中の「青空、碧空ベスト20」ぐらいにはランクインすると思う。
昨日は時間帯によって空は「千変万化」の様相を呈していた。
夕刻には少し黒みがかった雲も出現し、重なり合う厚い雲の
様子や動きに加え、雲間に現れ、見え隠れする太陽の幅広く見える
光線軍があたかも戦国乱世を思わせる迫力で、時には広い範囲の
雲を染め、ある時は夕日といえども直視できないほど強烈に
眩しい矢を打ち込んでくるようにも思えた。
そして次第に穏やかになり少しずつ落ち着いて行くオレンジ色の
光は私の周りの建物や近隣のマンションの壁を琥珀色に染め、そして
遠くに見えるビルのガラスも鮮やかなオレンジ色の光を静かに
跳ね返す光景はこの時季ならではのものではないかと暫く見とれていた・・・
さて、今日の空の様子は・・・
いい天気の日に多く見られる真上の空は青一色・・・
ところどころに小さな雲がふわり、ぽっかりと・・・
例によって何に見えるかと思うより早く、それは小さな
ワニの子供だった。
そして反対方向の小さい雲はゴマフアザラシの子供・・・
そして・・・
このゴマフアザラシの子供は・・・
先日かなり大きい犬を散歩させている50歳ぐらいの男の人が
始末せずそのまま行き去ろうとした時のあの路上に残された
犬の糞に似ていると思い、その時のことを思い出した。
その人は始末するどころか何食わぬ顔で立ち去ろうとしたため
「イラッ」とした私が近寄り『忘れものだよっ!』と言うと
後ろを振り返り、きょろきょろしたので『このうんこっ!』と
語気を強めて言うと不服そうな顔で何やらブツブツと呟きながら
時々、私の方をチラチラと見ながら片付けていたことを・・・。
私は喧嘩を売るつもりなどまったくなかったが、その人は糞の始末を
する小さな入れ物のようなものは携帯していてもそれは格好だけで
実際には使わず、平気な顔で立ち去ろうというその魂胆が
気に入らなかったのでその態度を指摘し、さらに追い打ちをかけるように
言わなくてもいいことを言ってしまった。
『今度同じことをしたらお宅の玄関のドア前に届けるからねっ』と。
もちろん、その人の家も知らずに咄嗟に出た言葉なのだが、かの男性は
それほど罪の意識を感じた様子はなかったが、首をすくめ、
ゆっくり歩こうとする犬を急かすようにリードを引く姿が
滑稽でもあったので『二度と同じことをするなよ・・』と思いながら
見送ったのだった。
そんなことを思い出した後、トレーニング用のベンチを芝の
上へ運び、仰向けに寝ながら再び遠くの方の空まで眺め続けて
いると上空に風が出てきたのか今日の空には珍しい細長い雲が
目に入った。
やがて、その雲は薄く伸びて少し広がり、緩やかな波を打つような
形に変わってきた。
そして私の例の雲への妄想(?)がそれを天女の羽衣に結び付け、
天女の肩から滑り落ちた羽衣が飛んできたのだと。
その羽衣は暫くの間、すこしずつ形を変えながらゆっくりと棚引いて
いたがあとを追ってくる天女の姿の雲はついに見かけることはなかった。