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ケンミジンコのうた

平和な日々の暮らしを綴った日記です

かわいい来客

2024-07-30 | 仕事
昨日、仕事をしていたら、職場の窓から雀が入ってきた。
事務員さんは鳥が苦手らしく、雀が混乱して部屋の壁やら窓やらに飛んでぶつかっているのを見て、パニックになっていた。

そこで元飼育委員で動物の扱いに慣れたミジンコが大活躍(!)。
落ち着いて部屋の扉を閉め、電気を消して部屋を暗くし、明るい窓の方に雀を誘導した。
雀に優しく声がけをして安心させ、無事に入ってきた窓から出ていってもらった。

雀は小雀のようで、小さくてかわいかった。野生の雀にしては人慣れしていて、至近距離まで近付くことがてきた。暑さと緊張のせいか、くちばしを開いてぜいぜい息をしていた。

私は雀を優しい目で見つめ、雀もまた小さな黒い瞳で私をじっと見つめていた。(雀は警戒していたのかもしれないけど)目が合っている間は、心が通じているようで嬉しかった。

私は、相手が人でも動物でも、心を通わせることに喜びを感じるんだなと改めて思った。カウンセラーという仕事を選んだのも、間違いではなさそうだ。

かわいい来客のおかげで、明るい気持ちになれた。


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職場の嫌な人 2

2024-06-29 | 仕事
(前の記事はこちら → 職場の嫌な人

今の職場に嫌な人がいて、かなりのストレスになっている。

ただ、こういうことはどこの職場でもあった。
そして、そういう人は、大抵、他の人にも嫌われている。

人と話をすると、よくこういう困った人の話が出てくるから、
どうやら社会には、かなりの高確率で、厄介者が散らばっているようである。

組織や集団には、たいてい、困った人がいるけれど、
その人を排斥することは色々な理由でできないので、
皆、我慢をして、うまくやり過ごしながら、
自分の持ち場を守っているのではないかと思う。

組織や集団は、そういう困った人を内包しながら、
きしみつつも何とか機能していく。
社会とはそういうものだと、諦めるしかなさそうだ。

嫌な人とはなるべく接触を少なくして、
あからさまな衝突を避け、
表向きは穏やかに、やり過ごすしかない。
多くの人は皆、そうしているのだから。

その分、プライベートを充実させて楽しもうと思う。


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視野が狭い?

2024-05-27 | 仕事
私は昨年からカウンセリングの個別指導を受けているのだが
先日、その先生からやんわりと「視野が狭い」とご指摘を受けた。

自分ではあまりその自覚がなかったので
(割と色々なこと考えている方だと思うし…)
どういうことなのか考えてみた。
最近、老眼で近くのものが見えにくくなっているというのはあるが、
そういうことではないのだろう。

夫に「視野が狭いと言われた」と打ち明けたら
「俺も常々そう思ってた!!」と鬼の首を取ったように言われ、極めて不快であった。

結論は出た。私の視野は断じて狭くない!!!

ではなぜそう思われてしまうのか。
(←気にしている)

夫との会話を思い浮かべると、
私は自分の気持ちをどのように言葉に表現できるかに意を砕く。
その時々に生まれた感情を、できるだけ適切な言葉を選んで的確に伝えようとする。

それに対し、夫は、知識で答えようとしてくる。
社会的な動きとか、偉い人がどのように言っていたとか。
私は、(そういうことじゃないんだよ…)と思う。
そんなことこっちだって知っとるわ。
私が伝えたいのは、私の個別的な経験で、私がどう感じたかということ。
私だけの、唯一無二の貴重な体験を伝えたいだけで、
普遍的な理論や知識は(とりあえずは)どうでもいいのだ。

先日、NHKの「100分de名著」のフロイトの回を見ていた際、
患者が夢の途中で目が覚めた理由について、
フロイトとラカンが抽象的な理論を延々と続けている場面があった。
私は、頭の良い二人が議論に熱中すればするほど、
患者が置いてきぼりになっているように感じ、興味が削がれた。

このときの感覚に似ている。

私としては、私の個別的な経験について、
夫自身がどう感じたかの感想を聞きたいのだ。
夫が私の話をどのように受け止め、夫の心にどのようなさざなみを立てたのか、
夫の個別的な体験を返して欲しいのである。

夫や先生にしてみれば、私の個別的な経験には興味がなく、
一般的に通用する知識や理論の方を扱いたいのだろう。

そうだとしたら、今後、私が夫や先生と話をするときは、
私の個別的な思いや考えだけを話すのではなく、
一般的な知識や理論に昇華させて話をすればよいのであろう。
そうすれば、「視野が狭い」という評価を受けることはなくなるのであろう。

私は、人の生きた個別的な経験の中にこそ、
普遍的な真実が潜んでいると考えているので、
(文学が廃れないのはそのせいだ)
自分の気持ちや感情も、できるだけ正直に言葉に乗せて伝えようとしてきたけど、
それがそんなに低い評価を受けてしまうなら、
振る舞い方は再考しないといけないね。

私は、目の前で起きている生きたドラマに興味を持たず、
人工的で乾いた議論を賢しげにしている人達の方が
頓珍漢だと思うけどなあ…

喋る文法や言語の違いみたいなものかな。

私の「視野が狭い」なら、私に言わせれば、
夫や先生のような人達は、
遠くばかりで近くが見えない「老眼」だね。

フッフッフ…
言ってやったぜ!!!
(このくらいにしておこう…)

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ミッキーの中の人

2024-04-21 | 仕事
もうずいぶん昔の話になるが、ディズニーランドに行った際、
「ミッキーの家」のようなアトラクションがあった。
小さな部屋で、短い時間、ミッキーと過ごすことができるのだ。

行列に並んで待っていると、私の番がやってきた。
ミッキーは手を振って私を部屋に迎え入れてくれて、
腕を組んで私と一緒に写真を撮ってくれた。

そのとき、私はミッキーの腕がとても細いことに気付き、
ミッキーの中の人が、女性であることが分かった。

数分経つと、係の人が「時間です」のようなことを言い、
私は、部屋の外に出るように誘導された。
私はミッキーに背を向けて、部屋の隅の出口の扉のところまで歩いて行った。
そのまま扉の外に出ればよかったのだが、名残惜しかった私は、
ミッキーをもう一度見たくて、扉の前で振り返った。
私は、きっとミッキーは、次に入ってきた人をもてなしているのだろうと思った。

すると、驚いたことに、ミッキーも私の方をじっと見ていて、
私に向かって、笑顔で(被り物だけど…)一生懸命、手を振ってくれた。
私は胸が熱くなった。
私も笑顔でミッキーに手を振りながら、外に出て、そっと扉を閉めた。

私は、ミッキーの、正確に言えばミッキーの中の女性が示してくれた優しさが、
とても嬉しかった。

私は、ミッキーの中の女性が、優しいミッキーを演じてくれたことに、
今でもとても感謝している。
私はその女性の顔も名前も知らないけれど、
その人が示してくれた優しさは、今でも私の記憶に残り続けている。

******
蛇足になるが、私はカウンセリングが終わった後、
学生さんが相談室を出るまで、扉の前に立って見送ることにしている。

学生さんが振り返ったときに、笑顔でそこにいたいからである。

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感謝の気持ちを伝えること

2024-04-14 | 仕事
学生さんたちのほとんどが、悩みをひとしきり話すと
それからぷっつりと相談室には来なくなるのですが
夏頃に少し話をしていた学生さんが、春になって、
お菓子を持って相談室にやってきたことがありました。

辛いときに話を聞いてくれたことが嬉しくて、
無事に卒業できたことを報告したいと思ったそうです。

その学生さんの気持ちに、私はとても感動しました。
今でもその学生さんの笑顔を思い浮かべると、とても幸せな気持ちになります。

この話を喜んで夫に報告したところ、こう言われました。
「その学生さんもきっと、感謝の気持ちを、
そういう形で伝えられたことがあったんだろうね。
それが嬉しかったから、自分も感謝の気持ちを、
同じ形でミジンコに伝えようと思ったんだね。」

私は、必ずしも感謝の言葉が欲しくて仕事をしている訳ではありませんが
(その人が幸せになればいいと思って仕事をしているつもりではある)、
「ありがとう」と言われると、とても嬉しいし、報われた気持ちになります。

そして、きっと、「ありがとう」を伝えてこない学生さんの中にも、
感謝をしてくれている学生さんはいるのではないかと思っています。

でも、私は、感謝の気持ちを形にして伝えられてとても嬉しかったから、
私も人に感謝したときは、できるだけ形にして伝えていこうと思いました。


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