ふくちゃんの絵日記

バイク等での旅行記や、日常生活で感じたことを、絵(写真)に描けるものは描き(添付)絵日記風にしたいと思います。

酒の肴になった”一寸昔の話し”

2017年02月16日 | 日記
 昨夜、F氏が遣ってきた。
 晩酌を伴にしながら、F氏の思い出話しに”華”が咲いた。
 F氏の過っての職業は「無線通信」技術に関するモノであった。
 終戦から昭和30年代の”通信”手段としては、電話交換手が取り扱う電話や電報であったとのこと。
 以下、F氏の話しである。
 電報の送受信には、有線では「通話表」で、無線では、モールス信号(音声では「通話表」)であった。
 注:通話表とは、例えば「ろ」と云う文字を言葉で送る場合「ローマの”ろ”」と、伝え、誤字の防止を図ったらしい。
 モールス信号は、電線(有線)と無線を媒体としていた。
 無線の場合は「短波帯」という周波数の電波を利用する。
 無線には、電波を送信する「送信機」と、電波を受信する「受信機」、そして、電波を空中を媒体としするための「アンテナ(空中線)」が必要となる。
 電波を遠くに送り届けるために、空中線は高くする必要があった。
 戦後の混乱が続く中、自前で造れるものは造っていた。
 会社組織のなかに「電柱」を取り扱う「線路部門」が居た。
 その、線路部門の建柱技術が、アンテナ建設につながった。
 当時の電柱は”木柱”で、7m程の長さであった。
 この電柱を、3~4本・繋いで地上高20m~の”柱”を、複数本建てる(建柱)
 建柱が終われば、アンテナとなる”ワイヤー(電線)を張る作業になる。
 注:複数本建てる理由は、電波には指向性があり、電波をやりとりする方向を確保するため、らしい。
 木柱を登り・降りする道具は「昇柱器」?という”釘”の様なモノが付いた道具を靴(地下足袋)に巻きつけて、短いロープを両手で保持し、事も無げに昇降していた。
 この技術?には脱帽した。
 加えて、一度・上がると、降りるのが面倒!と、木柱の先端に立って”用を足した”と云う。
 地上高20m~の高所で、直径20cm程の面積の処に”立つ!”なんて・・・と感心と云うか、驚いた。
 加えて、建柱場所が高所(山岳)の場合”不幸”が襲って来るらしい。
 柱にたって”用足して”いる時、巻き上げる風が吹けば、霧状になって襲い掛かってくるという。
 ・・と、F氏は懐古し、話した。
 地上高20m~・直径20cmに立って。用をたした”ツワモノ”は、Y氏で、F氏が精神面での支えともなった先輩であったとのことであった。
 F氏が入社した時代(40年代)には、安全施策などによって”有り得ない行為”となったらしい。
 F氏の話しは、トランシットでの測量したことから、電波伝搬で「等価地球半径4R/3」までに及んだ。
 印象に残った話しで、記録として日記にしたいと思っている。
 話しに”酔って!”晩酌が過ぎたかな・・・?
 でも、楽しい、晩酌になった。
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