富貴蘭讃歌

富貴蘭の栽培記録と勝手気ままな四方山話です。

コウトウヒスイラン

2011年02月08日 | 野生ラン他
日本の野生ランの中でジンヤクランと共に一二を争う希少な着生ランです。
尖閣諸島に自生し、日本唯一のバンダ属です。

この株は日本固有の領土、尖閣諸島から持ち帰られた親木のわけ株です。
昔の平和な時代、石垣から漁に出た漁師が休息の為上陸し野生ランを持ち帰っておりました。
いまではありえない話ですが。

20年近く前に熱狂的野生ランマニアやシダマニア達と尖閣上陸の話が有りました。
石垣から漁船をチャーターした右翼のお兄さん方に同船させてもらうという
やばい企画でした。勿論実現しませんでしたが。

今や尖閣では手で採れる高さに着生している蘭のほとんどが
人間の持ち込んだヤギに食べ尽くされ
高い所にしかみられないようです。

現在では実生もでき花の香りがいいのと、花にバリエーションがあるため
沖縄の愛好家の間では人気のようです。
ちなみに沖縄では庭木に着生させて作られている方もおられます。
温暖な気候ゆえの栽培法で羨ましい限りです。

うちの温室ではまず1月にオキナワセッコクが咲き、続いて2月にコウトウヒスイラン
3月にイリオモテランと日本の南方系野生ランが次々と咲きます。

風蘭の温室で越冬し(12月は無加温で最低0℃になり1月より最低10度に加温)
十分成長してくれますのでひっそりした冬場のハウスでは貴重な存在です。
我が家では毎年この花が咲くといよいよ風蘭の時期到来って感じです。

洋ランはちょっとね~、と抵抗ある方にお勧めの日本の野生蘭です。




今年は親に2房、子に1房と楽しませてくれてます

まるで洋ランのようですが日本の野生ランです





水苔も何も使わずバスケット植えで捨て作りです



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