離婚に苦しむ人へ

今、苦しんでいるあなたに寄り添って。

他人の経験はほどほどに聞くこと

2013-09-14 21:14:03 | 日記
こんばんわ。

カウンセリングをしていると
同じ体験をした方、同士で集まって話していると
嫌な体験をしたということをわりと多い頻度で聞きます。

日本では、
アルコール依存や、薬物、
ギャンブルなど、いろいろな依存で苦しんでいる方が
再び立ち直るために、自助グループがあります。
アルコール依存の自助グループなどは良く知られていると思います。

実は、喪失体験に関しても、
死別や、離婚などでも、自助グループが公式にも非公式にも
あるようです。

また同じ離婚経験がある方と話すと
なんとなく、わかってもらえそうな気がして、
通常よりも親しくなり、ふつうなら話さないようなことを
つい腹を割って、話しがちです。

それはそれで有意義なことなのですが、
時として、辛いこともあります。

そういうところに行くと、
いろいろな段階の方がいます。

立ち直りかけている人もいるし、
喪失直後の人もいる。

離婚とは直接関係なく、
精神的な疾患を持つ方もいる。

何かにすがるように、そのような場所に行って、
とても助けられる人もいるし、
とても嫌な想いをする人もいる。

どうしてかというと、

自分の体験を話すことは、グリーフプロセスとして、
とても良いのですが、

立ち直りかけている人、立ち直った直後の人は、
時として、

相手に、○○した方が良い!と言い出します。

自分が苦悩してきたから、その苦しみがわかるからこそ、
相手を助けたい一心です。

または、あなたなんか、まだマシよ。あちらは・・・という具合に

慰めのつもりで、気づかないうちに、比較してしまいます。

別れには、千差万別、いろいろな体験があるし、
相手がどんな状況かは、プロでも悩むくらいなのです。

そして、逆に、

自分自身で、周囲と比較してしまうこともあるでしょう。

あの人は、半年で立ち直っているのに、

私はぜんぜん・・・・。

そしてまた落ち込んでしまう。

喪失体験は、すべての人にとって、その人、個別のもの。

何か嫌なことを言われても、自分とは関係ないとしましょう。

参考にしてもよいけど、同じ必要はないはずですね。

違う部分、ぴったりこない部分は無視しましょう。

いつも、私がブログで書いてあることは、
あくまで私の考えや経験から出てきたものです。
もちろん、グリーフの専門家としての知識や経験も足し算されています。

だからと言って、

すべてが正しいわけでも、

あなたに適合するわけでもありません。

あなた自身の、いま現在の助けになる言葉を選んでもらえればよいのです。

そして、自分なりに対処できる方法を探していってくださいね。

あなたに新しい視点で、視野が広がり、

自身で考えることができるようになることをサポートしているのです。

あせらないことです。

あなただけの歩み方がある。



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4 コメント

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「気持ちの整理って。。」という記事に対するアンサーですかね?? (ひろみつ)
2013-09-15 02:23:58
私は5年前、全く感動しなかった、日本で有名な某バンドの詞です。
10代の自分から、離婚した現在の自分を思い浮かべて読んで下さい。
特に子供がいる方で、会えない方は最後までどうぞ。


「何にでも なれる気がしていた
蒼く光る時代
月日を重ねるほどに知る
足りないことだらけの現実

みずみずしい未来が ひからびてゆく

どこかで狂う 夢の時計の歯車
おしよせる日々の流れ
生きるのは苦痛? そういうものだろうか
ひたすらにがんばるほど
行きづまる感情が 破裂しそう
くずれおちそう


大切な人と別れること
ひとりぼっちになること
誰かに笑われてしまうこと
欲しいものが買えないこと

何を嘆いているのか もう一度確かめて

むなしいBlue 僕を包みこんで
行く道を閉ざそうとする
自分を救う それは誰なのか
答えのないまま
それでも光をさがしている


むなしいBlue 僕を包みこんで
行く道を閉ざそうとする
自分を救う それは自分なのか?
今さら答えはいらない
消えないTruth すべて請けおって
半歩でも 進めるなら
景色は少しずつ変わってゆく

光を求め 歩きつづける
君の情熱がいつの日か
誰かにとっての 光となるでしょう
誰かにとっての 兆しとなるでしょう」



本当にすべてが正しいわけでも、
全ての人に適合するわけでもありません。
私なんかは、離婚もしたし、精神的な疾患を
持っていたりする。
それも含めた上で、
「消えないTruth すべて請けおって
半歩でも 進めるなら
景色は少しずつ変わってゆく」のだと思います。

その先の景色が思い浮かばないならば、今は焦らず、
自分に対しての光や兆しを待てば良い。
ちょっと思い浮かんだならば、半歩ずつ進めば良いと思います。
返信する
ひろみつさん (著者)
2013-09-15 10:33:42
こんにちは。

長文の詩を、ありがとうございます。

ほんとうに、焦らないことは大切です。

それでも焦るのが人のこころというもの。

こころというのは、わからないことだらけですからね。

光や希望を失った方と接していると、
かける言葉はありません。

そして、ただ寄り添うということも、
言うほど簡単ではないことに、
毎回気づかされます。

それほど傷ついた人に接するということは
カウンセラーとしてではなく、
一個人としての、人間としての
覚悟がいることだと感じています。
返信する
Unknown (ひろみつ)
2013-09-23 17:01:16
私とて、未だに掴めそうで、わずかな光も
希望も持てないでいます。
ホンのちょっとした事でも、打ちのめされ、
僅かにあった炎でさえ、自分で消してしまいたくなることが、たくさんあります。

離婚についても、自己の中で消化しようと
してもどこかで、出来ない自分がいます。

負のスパイラル過ぎて、嫌になりますが、
きっとそれでも、自分が出来るタイミングで
何らかのアクションを起こさないと、
前には進めないよなと思っています。

これまで行動したは良いけど、かえって
状況が悪化したことの方が多いですが、
今はまた辛い状態にありますが、
また時が来たら、半歩でも進めるよう
あがいてみます。

返信する
ひろみつさん (著者)
2013-09-24 20:42:28
ひろみつさん、こんばんわ。

ほんとうに。
一進1退というか、消化するというのは
大変ですね。

何かのアクションを
無理せずに、自身のペースでゆけるといいですよね。



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