離婚に苦しむ人へ

今、苦しんでいるあなたに寄り添って。

グリーフに気づく

2023-09-17 17:15:08 | 日記
当時、離婚調停中から、日々苦しんでいたなかで、

きっかけは忘れてしまったが
「グリーフ=悲嘆」という言葉を
知ったとき、何だか少しだけ安心したことを覚えている。

身体は調子が悪いのに、原因がわからずに病院をハシゴして
ようやく病名がついたのと同じような感覚かもしれない。
病名がわかれば、治療方法もわかるし、見通しもわかってくるのだから。

日々苦しんでいるなかで、それまでの自分とは全く違う自分、
何もできなくなってしまった、人生が変わってしまった、
暗闇でもがき苦しむ毎日の繰り返し。

以前も書いているが、すべてにおいて虚しさを感じ、
見る景色はモノトーンとなり、睡眠不足からはじまり、あらゆる不調。
ふと涙が出て止まらなくなったり、職場でも、どこでも動悸や不安が襲ってきて
どうにも対処できない毎日の生活。

街ゆく人たちを見れば、子供連れの夫婦や、カップルばかり目にとまり、
それが嫌で、休日は引きこもる。

心療内科を探しても、サラリーマンが通える時間帯にはやっていないし、
そもそも予約待ちで2週間後。
どうやってカウンセラーを探して良いかもわからない。
ただ話を聞いてほしいだけ。

そんなとき、自分は「離婚によるグリーフの状態なのだ」
そう気づくことができたことは大きかった。

それからたくさん調べて、本を読み、グリーフを学び、カウンセリング自体も学んだ。

世の中で、グリーフという言葉は一般的ではない。知らない人がたくさんいる。
死別や離別はもちろん、失業や、身体障害になることも、何かを失うことは、グリーフに通じる。

巷に言われるような、「
前を向いて」「メンタルが弱い」「そろそろ気持ちを切り替えて」
「思い出の品は捨てて、新しい道を歩もう」「いつまで落ち込んでいるの」
「新しい恋人を見つけて・・・・」

誰もが経験するこんな他人からの言葉もグリーフの視点では、
正解どころか逆効果だったり、二次的被害につながりかねない。

離別によっておこるあなたの今の状況は、
喪失体験によって起こっているし、根本的にあなたが変わってしまったのでもないし、
病気になってしまったわけではなくて、

「離別」という明確な原因があるのであって、
特効薬はないが、
きっと新しい自分に出会い、あなたらしい時間を取り戻せる。

焦らないこと、ゆっくりと、ゆっくりとでいい。
他人には変化していないように見えても、きっと少しずつ変わっている。

自分の流れのままに過ごしていい。

今日もゆっくり休めますように。
コメント (1)
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