離婚に苦しむ人へ

今、苦しんでいるあなたに寄り添って。

先をみるとつらい

2019-05-06 00:00:01 | 日記
多くの人は、

将来をみて生きている。

会社でも、友人でも、将来の話。

でも、離婚を経験した人にとっては、

その将来こそが一番欲しいにも関わらず、

未来がみえない中で苦しんでいる。

離婚で失うものはたくさんある。

大切な相手、想い出、夢、もちろん、住むところや、お金、

仕事、友人、そして希望、期待も失う、、

人それぞれだろうが、ひとつだけということはないだろう。

これまで一生懸命に丁寧に生きて、積み重ねてきたものが

一瞬にして消えていく悲しみの深さ、虚しさは、

言葉では表現できない。

将来への不安を考えると、もうどうにもならないくらいに暗闇に閉じ込められてしまう。

具体的な不安でなくとも、得体のしれない不安で動悸がするし、

眠ることすら許されないような精神状態となるし、

虚無感という最大の難題も背負うかもしれない。

私は、目の前にのみ意識を寄せるようにした。

1カ月先、1年先のこと、何年も先のことを考えると

不安が止まらなくなるから。

今日、明日くらいのことに集中する。

今日不安なことは、なんとか対処を考えればよいし、

どうにもならないなら、やり過ごす。

だが、未来への不安は、その未来が来るまでずっと不安でいなければいけない。

それでは精神的に良いことはなく、しんどさが果てしなく続く。

だいぶ以前にも書いたが、

若いときに親の借金が数百万もあり、取り立てもきて、

しんどい経験をしてきた友人が、離婚で苦しみにある私に教えてくれたことがあった。

借金の毎月の期限はあるし、金策に走らないといけない。

だから、ずっとそのことが頭から離れないし、生活がすべてそれに縛らてしまっていた。

精神的にも追い詰められて、限界に達したとき、

彼は、気づいたそうだ。

ほんとうは、金策すべきとき、それ以外の日は、そのことに縛られなくても良いのだと。

贅沢はできないが、毎月、数日間だけ大変な金策に時間と精神を使えばよいのであって、

自分の人生の時間を全てそれに支配されなくても良いのだと。

その話を聞いて、私も、離婚という苦しみから離れる時間を作れるようになり、

悲しむ時間、悩む時間をすこしずつ減らしていった。

ただ、簡単なことではないのだと思う。

今でも思うのは、精神的に限界に達したからできたのかもしれないと。

自分から、苦しみの行為から離れるしかないと気づいた。

そして、わからない、不安になる将来や未来などのことを考えても、

得るものは何もないどころか、精神的に苦しむだけだと気づいた。

そして考えるのを止めた。

未来のことを考えて苦しんでも、何もできないなら、

苦しんでも何をしても意味のないことだと気づいた。

じゃあ、今を生きようと決めた。

そうはいっても、いつものように、行ったり来たりは当然あり、

ほんとうにゆっくりとである。

ただこの考えは今でも同じで、無駄に未来をみることはない。

あのときに、無意味に感じた将来を見据えた、世間の生き方は、

今でも私の中にはない。

今をしっかり生きることに尽きる。 









コメント (10)
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