山本藤光の文庫で読む500+α

著書「仕事と日常を磨く人間力マネジメント」の読書ナビ

かえる

2018-12-25 | 知育タンスの引き出し
かえる
確認のために何度も辞書にたよる言葉があります。「かえる」の漢字変換です。下村昇『大人のための漢字クイズ』(PHP文庫)に、その問題が出ていました。引用してみます。
(引用はじめ)
次の場合の「かえる」は、下の4つの漢字のうちのどれがいいでしょうか。
1.書面をもってあいさつにかえる(    )
2.顔色をかえて怒った(    )
3.宝くじを現金にかえる(    )
4.水槽の水をかえる(    )

換える 変える 替える 代える

迷わずに選べた人はすごい!
山本藤光2018.03.06

一か八か

2018-12-25 | 知育タンスの引き出し
一か八か
「一か八か」の語源の由来をご存知ですか。読んでいて考えもつかない説明に驚きました。
「広辞苑」では、「(もとカルタ博奕(ばくち)から出た語)運を天にまかせて冒険すること。のるかそるか」と説明されているのみです。語源辞典を確認します。

――サイコロ賭博(とばく)の「丁」「半」の上の文字から。(日本語語源辞典)
山本藤光2018.05.08

336:ウエディングセンター

2018-12-25 | 小説「町おこしの賦」
336:ウエディングセンター
――『町おこしの賦』第11部・駅前商店街の変身
 瀬口恭二・詩織夫妻は、息子・可武威(かむい)の運転する車で多和平(たわだいら)に向かっている。多和平には二年前にオープンした、ウエディングセンターがある。可武威二十七歳は、猪熊美影二十六歳と来週そこで結婚式を挙げる。
助手席には、美影が座っている。後部座席から、詩織は美影に声をかけた。
「ウエディングセンターは、まだ見たことがなかったの。ワクワクしてきた」
「本当は六月に挙式したかったんですけど、六月は予約で満杯でした」
「人気なんだね。恭二が多和平に、ウエディングセンターを建設するっていったときに、私は反対したんだけど」
「三百六十度の展望台を結婚式場にしようと提案したのは、猪熊勇(ゆう)太(た)観光局長なんだぜ。詩織よりも勇太の方が、先見の目があったということだ」
「多和平で結婚式をするって報告したら、お父さん、すごく喜んでいました」

恭二は標茶町町長として、三期目を迎えている。五十八歳になった。車はクラーク像を正面にとらえた、駐車場に停められた。さわやかな風が、四人を迎えてくれる。
「すごい人だね」
 詩織がここを訪れたのは、ウエディングセンターができる一年前である。ここへくるたびに、恭二と行った札幌羊ヶ丘の、閑散とした風景が浮かんでくる。
 純白のウエディングセンターは、緑の大地によく映えていた。四人はエスカレーターで二階へ上がる。二階は展望台になっている。たくさんの人が、三百六十度の眺望を楽しんでいた。
「これなら、冬も寒くないね」
 詩織は、昔の裸の展望台を思い浮かべて、恭二にいった。

 四人はさらに上階への、エスカレーターに乗る。広いロビーがあり、そこも全面ガラス窓になっていた。ちょうど結婚式があって、式場は見ることができなかった。四人はロビーで、コーヒーを注文した。
「大自然に抱かれた結婚式場だね。これは人気になるよね」
 周囲に視線を泳がせている詩織に、恭二は「反対していたくせに」と笑ってみせた。
「お父さんね、感謝の作文朗読だけは止めてもらいたいって、しつこくいうんです」
 美影は可武威の方を見ながら、思い出し笑いをしている。
「勇太は、涙もろいからな」
 恭二も笑っている。明里が嫁いで、今度は可武威が家を出る。詩織は、人生「一二三二一」の数字を思い描いている。そしていよいよ下りの「二」になる日がくるのだ、とうれしさ半分、寂しさ半分の心境に戸惑っている。
 五つの数字は、人生の節目を意味している。最初の「一」から順番に、独身、結婚、出産(家族)となり、下りの「二」は子供の独立(夫婦二人に戻る)、伴侶を失う、となっている。


078cut:もうワンランク上の活動って何だ

2018-12-25 | 完全版シナリオ「ビリーの挑戦」
078cut:もうワンランク上の活動って何だ
――13scene:同行
影野小枝 病院の待合室です。漆原さん、部下と同行しています。
漆原 佐藤先生とは、まだ親しくないのだね。
寺沢 いま、いろいろと調査をしています。
漆原 ところで、佐藤先生にかぎった話ではないけれど、きみの「顧客ニーズを探る」活動って、5点満点で何点だと思う?
寺沢(考えこみ)平均的だと思いますので……3点かな?
漆原 じゃあ、きみが考えるもう一段高い顧客ニーズを探る活動って、何だい?
寺沢(考えこみ)難しいですね。
漆原 考え抜くのだよ。ワンランク上の活動を……。
影野小枝 寺沢さん、困っているようですね。スキルを可視化するって、大変なことですよね。これって、コンピタンシー・モデルっていうのですね。多くの企業が導入しているようですが、理想的な活動の見本帳みたいなものですね。
漆原 既存のコンピタンシー・モデルは、多くのMRの身の丈に合っていません。実行するには、ハードルが高過ぎるのです。私がやったのは、「身の丈コンピタンシー」です。その部下に合った、一つ上の活動を描き出させているわけです。
影野小枝 あら、あら、寺沢さんはまだ考えこんでいます。
寺沢 ドクターが書いた文献を、読みこなします。
漆原 いいね、それ。立派なレベル4の顧客ニーズを探る活動だよ。それにしょう。
影野小枝 身の丈コンピタンシーが、一つが決まったようですね。MRの身の丈に合ったもの。4点は何だってよかったのですね。MRが悩んで、考え出したところがポイントのようです。そして上司がそれを支持し、応援する。
寺沢 自分が決めたことですから、レベルアップするように努力をします。身の丈コンピタンシーは、どんどん増やされます。クロージング能力も、3点っていったら、じゃあ4点は何だ、と。
漆原 私は彼らの身の丈コンピタンシーを、全部データベースにしています。レベルアップ目標ですから、できたらほめてあげ、評価もします。
寺沢 私たちは身の丈コンピタンシーを意識して、日報を書いています。上司にほめてもらいたいですから。
影野小枝 身の丈コンピタンシーですか。私もやってみようかな。4点の笑顔をつくるって何だって。
漆原 日報は、上司と部下とのコミュニケーション・ツールです。書かせる以前に、気持ちよく書いてもらう仕掛けが大切です。それが「PPF」であり「身の丈コンピタンシー」というわけです。

082:何にでも興味をもつ

2018-12-25 | 銀塾・知だらけの学習塾
082:何にでも興味をもつ
――第6講義:発信する
老化とともに萎えてくるのは、体力だけではありません。関心力が極端に乏しくなります。関心力とは、何かに興味をもつ力です。老妻と2人だけの3度の食事でも、関心力あれば楽しくなります。食卓に並んだ食材に関心を示す。料理の味にも関心を示す。その結果が、「ごちそうさん」「おいしかったよ」につながるのです。

読書をしていると、ときどきわからない単語が出てきます。読み過ごしてしまうか、そこに関心を向けられるかで、やがて大きな知識格差が生まれます。最近ではミステリー小説で「カバン錠」に遭遇しました。新聞で「ドドメ色」を発見しました。どちらもわからないので、当然ながら調べてみたわけです。

最も貧しい人生は、何ごとにも興味を示さなくなることです。いわゆる「無関心」の状態です。関心力は、人との会話を明るく前向きにします。関心力と共感力は、一対のものです。

1日がはじまるとき、誰もが心のなかに無垢なキャンパスを持っています。散歩したり、買いものに行ったり、電車に乗ったりして、見聞きしたことを真っ白なキャンパスに塗りこめるのが関心力です。木々に新芽がついてきた。小鳥のさえずる声が大きくなった。桜のつぼみが膨らんだ。ピカピカの1年生が、ランドセルを鳴らして歩いていた。

1日を終えたとき、あなたの心のキャンパスには、どんな絵が描かれていますか。心のキャンパスは、音や臭いや触覚も描くことができます。五感を総動員して、大いに絵筆をふるってください。

原尞『それまでの明日』読書中

2018-12-25 | のほほんのほんの本
原尞『それまでの明日』読書中
原尞『それまでの明日』(早川書房/kindle)を読んでいる最中です。評判がよいので買い求めましたが、噂どおりのできばえです。以前『私が殺した少女』(早川書房)の書評を書いています。久しぶりの原尞節は健在でした。年末はミステリばから読んでいます。正月からはまた国内外の古典に戻るつもりです。
山本藤光2018.12.25

運命

2018-12-25 | 知育タンスの引き出し
運命
長い間勘違いしていたことがあります。年末に合唱つきで耳にするベートーヴェン「運命」は、第9番交響曲だとばかり思っていました。詳しくは「交響曲第5番「運命」&第9番「合唱」とのことでした。また第五番に「運命」というタイトルをつけているのは日本だけとのことです。

――ベートーヴェンがこの曲の主題について「運命はかく戸を叩く」と解説したことに由来している。(『雑学全書』知恵の森文庫)
山本藤光2018.12.25

年賀状奮戦記

2018-12-25 | 妙に知(明日)の日記
年賀状奮戦記
150枚の年賀状の印刷完了。両面を別々に印刷しているので、ちょうど2時間を要しました。今年でもう止めようかな、と思いつつ続けています。これからメッセージを記入して、明日には投函したいと、読書を封印しました。これまでに「年賀状は今年で最後です」のメッセージに触れたのは、たったの一件のみです。みんな私のように思いつつ、継続しているのですね。ともあれ、年末の大仕事はもうすぐ終わりです。
山本藤光2018.12.25