山本藤光の文庫で読む500+α

著書「仕事と日常を磨く人間力マネジメント」の読書ナビ

283:サボる

2020-09-30 | 新・知だらけの学習塾
283:サボる
――第11講義:知育タンスの引き出しよりすぐり
大学時代に近くに「サボール」という喫茶店がありました。よく入り浸ったものです。タバコのハイライトが70円の時代で、コーヒーも一杯70円でした。「サボール」は学校をサボるのシャレだとばかり思っていました。ところが語源を調べると、フランス語の「サボタージュ」から生まれた言葉だったのです。
山本藤光2018.12.15

柚木裕子『盤上の向日葵』文庫に

2020-09-30 | 妙に知(明日)の日記
柚木裕子『盤上の向日葵』文庫に
■中国のウイグルやチベットといった、少数民族への弾圧がすさまじいようです。10月1日には世界各国で抗議デモが計画されています。日本政府はイカン砲ばかり発射していますが、きっぱりと人権弾圧に切り込むべきです。■柚木裕子『盤上の向日葵』(上下巻、中公文庫)ば文庫になりました。本書は著者の代表作ですので、文庫での再読をします。読みたい本がたまっています。年末までにはご紹介できると思います。
山本藤光2020.09.30

282:さすが

2020-09-29 | 新・知だらけの学習塾
282:さすが
――第11講義:知育タンスの引き出しよりすぐり
「さすがにすごい人だ」の「さすが」は、「流石」という漢字をあてます。これは中国人をほめたたえたことに由来しているようです。現在の中国人マナーは、ほめられたものではありませんが。

ある中国人が「石を枕にして、流れに口をすすぐのはいいものだ」といいました。それを聴いた負けず嫌いの中国人が否定します。「いや、流れに枕して、石にて口をすすぐ、の方が風流だ」と。この問答から、「流石」という言葉が生まれました。昔日本人は、中国人を尊敬していたのです。(柴田武『知らない日本語』PHP文庫をまとめました)
山本藤光2019.01.26


『文学全集を立ちあげる』(文春文庫)がいい

2020-09-29 | 妙に知(明日)の日記
『文学全集を立ちあげる』(文春文庫)がいい
■中国の王外相の来日が決まったようです。習近平の国賓来日要請にくるのでしょうか。もしも政府がこれを認めたら、高い内閣支持率は奈落へと落ちるでしょう。また日本に対する海外の評価も、どん底へと落ちることになります。まさか菅さんは、二階の顔をたてないでしょうね。■久しぶりに、丸谷才一・鹿島茂・三浦雅士『文学全集を立ちあげる』(文春文庫)を再読しました。三人の軽妙なやりとりは、夢いっぱいで心がなごみます。こんな文学談義っていいなと再確認しました。
山本藤光2020.09.29

意味の異なる産経抄と広辞苑

2020-09-27 | 妙に知(明日)の日記
意味の異なる産経抄と広辞苑
■国語の乱れを象徴する誤用として、「敷居が高い」があげられていました。「産経抄」(2020.09.27)に次のような解説がありました。■敷居が高いという慣用句を「あの店は高級すぎて敷居が高い」などと意味を取り違えて使う人の割合が、正しく理解する人を大きく上回ったという。本来は、「相手に不義理をし、その人に会いに行きにくい」という意味である。■この記事を読んで、自分も間違えて使っていた、と赤面しました。広辞苑で確認しました。「敷居が高い」「不義理または面目ないことなどがあって、その人の家に行きにくい。また、高級だったり格が高かったり思えて、その家・店に入りにくい。敷居がまたげない」とありました。■「産経抄」と「広辞苑」では、まったく説明が異なります。広辞苑が正しいのなら、赤面することはなかったわけです。産経新聞は説明するように。
山本藤光2020.09.27


281:さしすせそ

2020-09-27 | 妙に知(明日)の日記
281:さしすせそ
――第11講義:知育タンスの引き出しよりすぐり
調味料は「さしすせそ」の順に入れるのが好ましい。これは主婦なら誰でも知っていることです。「さしすせそ」は、砂糖、塩。酢、醤油、味噌のことです。科学的な正当性は長くなるので紹介為ません。ところで、結婚式のスピーチでも「さしすせそ」は時々使われています。昔の主婦は「さ行」でしたが現在の主婦は「か行」に専念しています。「さ行」も忘れないでください、と結ばれます。このあいさつは、丸谷才一が書いたものです。出典は忘れました。

さ行:裁縫、舅姑、炊事、洗濯、掃除
か行:カルチャー、教育、クッキング、健康、コミュニケーション

か行については、記憶が定かではありません。丸谷才一が書いたものと、何かが違うかもしれません。
山本藤光2019.04.29

280:桜肉

2020-09-26 | 新・知だらけの学習塾
280:桜肉
先日「桜」について書きました。今朝ふと「桜鍋」という単語が思い浮かびました。馬肉をなぜ「サクラ」というのでしょうか。推測してみても、由来は思いつきません。調べてみました。

――「桜」は馬肉のことで、「桜肉」ともいう。馬肉を桜肉と呼ぶようになった理由は、その肉が桜色だからとも、桜の咲くころに味がよくなるからともいわれる。(日本語源辞典)
山本藤光2018.04.26

高橋弘希『送り火』文庫に

2020-09-26 | 妙に知(明日)の日記
高橋弘希『送り火』文庫に
■日中首脳の電話会談は報道をみるかぎり、菅総理の安定ぶりにほっとしています。国賓来日には触れず、尖閣問題はきちんと遺憾の意を伝えたようです。これで尖閣に中国船がこなくなれば大成功なのですが、そんなことは絶対にあり得ません。とすると、なぜ電話会談を申し入れたのでしょうか。意図がわかりません。■高橋弘希『送り火』(文春文庫)が文庫化されました。本作は「文藝春秋」で読んでいます。芥川賞作品を文庫で再読したいと思います。
山本藤光2020.09.26

279:桜

2020-09-24 | 新・知だらけの学習塾
279:桜
――第11講義:知育タンスの引き出しよりすぐり
もうすぐ桜の季節です。「桜」という言葉は、真冬でも目にすることはあります。露天などで、商人仲間が客に化けて品物を買い、周りの客に買う気を起こさせるものを「桜」といいます。
この語源をご存知ですか。

――桜はただで見ることができることからと言われる。(日本語知識辞典)

なんだかピントがぼけているように感じます。それにしても、露店商の「サクラ」は美しい桜にはふさわしくないですね
山本藤光2019.03.14改稿


井上ひさし『ひと・ヒト・人 ベスト・エッセイ続』文庫に

2020-09-24 | 妙に知(明日)の日記
井上ひさし『ひと・ヒト・人 ベスト・エッセイ続』文庫に
■井上ひさし『ベスト・エッセイ』(ちくま文庫)につづき、『ひと・ヒト・人 ベスト・エッセイ続』がでました。ちくま文庫の「ベストエッセイ」シリーズは、山口瞳、田中小実昌、森毅、向田邦子、中島らもなど素敵な作家をあつかってくれており、大変重宝しています。井上ひさしのエッセイは、小説よりも味わい深いと思っています。ぜひお手にとってみてください。
山本藤光2020.09.24、