山本藤光の文庫で読む500+α

著書「仕事と日常を磨く人間力マネジメント」の読書ナビ

225:かたはらいたい

2020-07-31 | 新・知だらけの学習塾
225:かたはらいたい
――第11講義:知育タンスの引き出しよりすぐり
カンラカラカラ、かたはらいたいわい。こんなセリフを聞いたことがあると思います。上から目線で相手を小ばかにしています。現代では「片腹痛い」と表記されていますが、実は「傍(かたはら)を片腹の意に誤ったことからおこった語(広辞苑)、というのが真相のようです
山本藤光2018.10.27

田辺聖子『ほとけの心は妻ごころ』購入

2020-07-31 | 妙に知(明日)の日記
田辺聖子『ほとけの心は妻ごころ』購入
■アメリカの著名な研究所が、親中派として懸念している人として、二階と今井秘書の名前をあげました。安部総理はこれを受けて、どう対処するのでしょうか。まずは二人を切って、毅然とした対中外交を示さなければなりません。■田辺聖子『ほとけの心は妻ごころ』(角川文庫)は、未読の短篇集です。カドフェスのコーナーで発見しました。この期間は何かをくれるのですが、何ももらえませんでした。大手各社の文庫は、競うように企画をたてています。今年は集英社がいちばんだと思います。朗読を無料で聞けるのは、ありがたい企画でした。
山本藤光2020.07.31


224:型

2020-07-30 | 新・知だらけの学習塾
224:型
――第11講義:知育タンスの引き出しよりすぐり
ひとつの型をもった人は強い。型についてのすばらしい文章があります。

――型とは、理想的な行動プログラムの本質を凝縮したものです。典型的な例を挙げれば、大リーグで大活躍するイチローです。イチローはまず、自分の理想とするフォームや身体の動きをイメージします。その一方で、「もう一人の自分」が実際の動きをモニターし、理想との違いを見極め、フィードバックして改善を加える。これを毎回繰り返し、常に今ある自分を超えていこうとします。(野中郁次郎・勝見明『イノベーションの本質』日経BP社・P19)

野中先生は私を「知」の世界に導いてくださった恩師です。
山本藤光2018.11.05

荻原規子『もうひとつの空の飛び方』がいい

2020-07-30 | 妙に知(明日)の日記
荻原規子『もうひとつの空の飛び方』がいい
■妻から「越水と洪水はどう違うのか」と質問されました。「越水」は初耳の単語です。調べてみました。気象用語で、意味は洪水と同じでした。アナウンサーが「越水」といっていたようですが、特殊な単語は視聴者を混乱させます。■荻原規子は未体験の作家です。著作『もうひとつの空の飛び方』(角川文庫)を立ち読みしていて、はまってしまいました。エッセイ集なのですが、ブックガイドのような面持ちをしています。2つほどの章を読んだ時点で、早くも著者の小説を読んでみたくなりました。
山本藤光2020.07.30

223:河清を俟つ

2020-07-29 | 新・知だらけの学習塾
223:河清を俟つ
――第11講義:知育タンスの引き出しよりすぐり
「百年河清を俟つ」という成句に触れて、むむむと思いました。河清(かせい)を「俟(ま)つ」は、「いくら待っても実現することのない望み」のことです。語源は千年に一度しか澄むことのない黄河の水が澄むのを待つ、とされています。
「俟つ」は「待つ」と同意です。待つ、俟つを用いた言葉は意外にたくさんあります。

――待てば海路の日和あり
――人事を尽くして天命を待つ
――鳴くまで待とう時鳥(ほととぎす)

人生、このくらいのゆとりがほしいものです。
山本藤光2018.06.14

瀬戸内寂聴『遠い声・管野須賀子』購入

2020-07-29 | 妙に知(明日)の日記
瀬戸内寂聴『遠い声・管野須賀子』購入
■昨日の「虎ノ門ニュース」では、米中のデッドヒートについて熱く語られていました。マスゴミでは報じられないこうした大きなニュースは、この番組でしか視聴することができません。平日の8時から10時までは、この番組で真実を知ることにしています。■瀬戸内寂聴『遠い声・管野須賀子』(岩波現代文庫)は、ずっと探してきた作品です。新潮文庫になっているのは知っていました。しかし見つけられないままでした。それが今度、岩波現代文庫として復刊されました。思わずガッツポーズをして、買い求めたほどです。
山本藤光2020.07.29

222:風が吹けば桶屋が儲かる

2020-07-28 | 新・知だらけの学習塾
222:風が吹けば桶屋が儲かる
――第11講義:知育タンスの引き出しよりすぐり
風が吹けば桶屋が儲かる。この言葉は誰もがご存知だと思います。しかしその理屈を完全に覚えている人は少ないので、整理しておきます。

――風が吹くと、砂ぼこりが立って砂が目に入り盲人が増える。盲人は三味線を弾くので、それに張る猫の皮を取ることから猫が減り、猫が減ると猫を天敵とする鼠が増える、増えた鼠は桶をかじるので、結果的に桶屋が儲かることになる。
山本藤光2019.04.22

井上ひさし『四捨五入殺人事件』出た

2020-07-28 | 妙に知(明日)の日記
井上ひさし『四捨五入殺人事件』出た
■揚げ足取りしかできない野党が、合流に向かっているようです。くっついたり離れたりと、まったく節操のない連中がどうなろうとかまいません。しかしなかなか、すんなりと合流できないようです。ゴミとゴミがいっしょになったところで、単なる大ゴミになるだけなのですが。■井上ひさし『四捨五入殺人事件』(新潮文庫)は、ずっと昔に読んでいます。著者のミステリーとして、存分に楽しんだ記憶があります。本書は今度、中公文庫として甦りました。入手できない作品でしたので、これを機会にぜひ読んでみてください。
山本藤光2020.07.28

221:かすがい

2020-07-27 | 新・知だらけの学習塾
221:かすがい
――第11講義:知育タンスの引き出しよりすぐり
子はカスガイ。テレビをみていて、「カスガイ」はどんな漢字だろうかと考えこんでしまいました。戸をとざす金具。両者をつなぎとめるもの。意味は明瞭ですが、漢字がわかりません。

こんなときにも、いきなり辞書に頼りません。まずは考えてみます。想像をめぐらせるのです。金具だから、金偏だろうな。ここまでは、想像できます。でもわかりません。諦めて辞書を引きます。

「鎹」とありました。笑ってしまいました。カスガイは金を送ると書くのです。子は夫婦をつなぐものと同時に、金を送るものだったようです。

私が提唱している「人間力マネジメント」のキモは、対(つい)をつなぐことです。つまりカスガイ・マネジメントなのです。

白川静『漢字百話』(中公新書)を読んでから、がぜん漢字の成り立ちに興味を持つようになりました。良書に触れると、興味の世界が広がります。普段なら何も感じない「カスガイ」が気になったのは、白川静氏のお陰だったのです。
山本藤光2017.11.18初稿、2018.10.30改稿

『東野圭吾公式ガイド』出た

2020-07-27 | 妙に知(明日)の日記
『東野圭吾公式ガイド』出た
■7月も終わろうとしているのに、まだ梅雨の真っ只中です。梅雨明け宣言は近いと思われます。昨日は久しぶりに太陽を拝めました。■『東野圭吾公式ガイド』(講談社文庫)を買い求めました。東野圭吾については、『秘密』を取り上げて長い書評を書いています。宮部みゆきとならんで、ハズレのない作家だと尊敬しています。本書は自作解説がついているので、辞書がわりに活用しようと思います。
山本藤光2020.07.27