山本藤光の文庫で読む500+α

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『ヘタな人生論より万葉集』は平易な「万葉集」の入門書

2019-05-02 | のほほんのほんの本
『ヘタな人生論より万葉集』は平易な「万葉集」の入門書
吉村誠『ヘタな人生論より万葉集』(河出書房新社)は、万葉集からどんな人生論を読み解くのか、に興味があり手にしました。少し押しつけがましい点もありました。しかし解説はわかりやすいものです。「万葉集」の入門書としては手軽かもしれません。なお本書は文庫化されています。
山本藤光2019.05.02

キーン『思い出の作家たち』文庫に

2019-05-01 | のほほんのほんの本
キーン『思い出の作家たち』文庫に
ドナルド・キーン『思い出の作家たち』(中公文庫、松宮史朗訳)が出ました。本書は以前、新潮社から刊行されていました。奥付は令和元年五月一日となっています。谷崎、川端、三島、安部、司馬らについて触れられています。私は『ドナルド・キーン著作集4・思い出の作家たち』(新潮社)で読んでいます。ドナルド・キーンは『ドナルド・キーン自伝』(角地幸男・訳、中公文庫)を「山本藤光の文庫で読む500+α」で紹介済みです。本書も文庫化されたので、近いうちに紹介させていただきます。
山本藤光2019.05.01

安部公房『内なる辺境/都市への回路』出た

2019-04-30 | のほほんのほんの本
安部公房『内なる辺境/都市への回路』出た
安部公房『内なる辺境/都市への回路』(中公文庫)が復刊されました。これまで別々だった著作を一つにまとめたもので、私にとっては思いがけない贈りものです。安部公房は卒論に選んだ作家であり、すべての初版単行本を持っていました。またデビュー作『壁』には、直接サインももらっていました。しかし大学時代に、サイン本もふくめてほとんどを古本屋に売ってしまいました。貧しい時代でした。今でも残念に思っています。
山本藤光2019.04.30

阿部昭『天使が見たもの』出た

2019-04-29 | のほほんのほんの本
阿部昭『天使が見たもの』出た
阿部昭『天使が見たもの』(中公文庫)が出ました。本書は「少年小景集」とサブタイトルがついてます。表題作はこれまでに、沢木耕太郎編『右か左か・日本文学秀作選』(文春文庫)やアンソロジー『年の眼』(光文社文庫)などに収載されていました。私は『子供部屋』(集英社文庫)とともに、『天使が見たもの』を高く評価していました。これでやっと書評を発信できます。再読するのを楽しみにしています。
山本藤光2019.04.29

新訳版『ドルジェル伯の舞踏会』出た

2019-04-28 | のほほんのほんの本
新訳版『ドルジェル伯の舞踏会』出た
ラディゲは、『肉体の悪魔』(光文社古典新訳文庫)を紹介しています。しかし新訳版『ドルジェル伯の舞踏会』(光文社古典新訳文庫、渋谷豊訳)が出ましたので、こちらも読んで追加したいと思っています。ただしkindle版がまだ出ていないので、読むのはそれからです。とにかく拡大鏡で読むのは,非常に疲れます。
山本藤光2019.04.28

プーシキン『大尉の娘』購入

2019-04-27 | のほほんのほんの本
プーシキン『大尉の娘』購入
プーシキン『大尉の娘』(光文社古典新訳文庫、坂庭淳史訳)を購入。プーシキンは書評を書いていない作家ですので、じっくりと味わいたいと思います。本書は一度新潮文庫(中村白葉訳)で読んでいます。2つの訳文の違いに触れるのが楽しみです。
山本藤光2019.04.27

福田和也『平成批評』は読み応えあり

2019-04-26 | のほほんのほんの本
福田和也『平成批評』は読み応えあり
独断的な書評を展開する福田和也は、あまり好きな評論家ではありません。近著『平成批評』(角川新書)も、いつものように辛口でした。しかし知らず知らず平成という時代に汚染されてきた国家や日本人を批判する論理に、納得できることが多々ありました。自分は甘いかも知れない、と字画している人にはお勧めです。
山本藤光2019.04.26

梅原猛さんの本

2019-04-25 | のほほんのほんの本
梅原猛さんの本
梅原猛さんが亡くなって、3ヶ月が過ぎました。書店には追悼コーナがまだ残されています。そのなかから2冊紹介させていただきます。

『少年の夢』(河出文庫)
『梅原猛の授業 能を観る』(朝日文庫)

両方ともに講演や講義録ですので、非常に読みやすくなっています。ぜひ知の巨人に触れてみてください。
山本藤光2019.04.25

「ロビンソン・クルーソー」(伊集院静・文)読了

2019-04-24 | のほほんのほんの本
「ロビンソン・クルーソー」(伊集院静・文)読了
『痛快世界の冒険文学』(全24巻、講談社)は孫たちが大きくなったら読んでもらおうと買いそろえたシリーズです。昨日少し時間があいたので、「ロビンソン・クルーソー」(伊集院静・文)を読みました。たたみかけるような文章は、いつもの伊集院作品とちょっと面持ちが違います。久しぶりに楽しい読書でした。このシリーズは執筆者が豪華です。少しだけ紹介しておきます。
「十五少年漂流記」(志水辰夫)
「フランケンシュタイン」(山中恒)
「真田十勇士」(後藤竜一)
「神秘島物語」(佐藤さとる)
「宝島」(宗田理)
「笛吹童子」(橋本治)
「500+α」では志水辰夫の「十五少年漂流記」を取り上げています。伊集院静もこのシリーズを紹介したくなりました。
山本藤光2019.04.24

清水義範の笑える3冊

2019-04-23 | のほほんのほんの本
清水義範の笑える3冊
前にも書きましたが、おもしろい本を紹介してとよくいわれます。そんなのきに真っ先に上げるのは、清水義範の作品3冊です。『蕎麦ときしめん』『国語入試問題必勝法』『永遠のジャック&ベティ』(いずれも講談社文庫)。未読の方がいたら、どんなことをしてでも読んでみてください。読書の楽しさが実感できるはずです。
山本藤光2019.04.23